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公開番号
2025157268
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-15
出願番号
2025107892,2022525363
出願日
2025-06-26,2020-10-30
発明の名称
V型CRISPR-CAS塩基エディタおよびその使用方法
出願人
ペアーワイズ プランツ サービシズ, インコーポレイテッド
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/09 20060101AFI20251007BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】標的核酸を改変する方法を提供する。
【解決手段】標的核酸を、(a)V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質;(b)デアミナーゼ(ここで標的核酸は、2以上のデアミナーゼと接触されてもよい);および(c)ガイド核酸と接触させるステップを含み、デアミナーゼは、V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質へ動員され(例えば、タンパク質間相互作用、RNAとタンパク質の間の相互作用、および/または化学的相互作用を介して動員される)、それにより標的核酸を改変し、ここで、V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、デアミナーゼおよびガイド核酸は、同時発現されてもよい。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
標的核酸を改変する方法であって、
前記方法は、
前記標的核酸を、以下:
(a)V型Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats(CRISPR)関連(Cas)(CRISPR-Cas)エフェクタータンパク質;
(b)デアミナーゼ、
ここで前記標的核酸は2以上のデアミナーゼと接触されてもよい;
および
(c)ガイド核酸
と接触させるステップを含み、
ここで前記デアミナーゼは、前記V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質へ動員され(例えば、タンパク質間相互作用、RNAとタンパク質の間の相互作用、および/または化学的相互作用を介して動員される)、それにより前記標的核酸を改変し、ここで前記V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、前記デアミナーゼおよびガイド核酸は、同時発現されてもよい、
方法。
続きを表示(約 2,300 文字)
【請求項2】
標的核酸を改変する方法であって、
前記方法は、
前記標的核酸を、以下:
(a)ペプチドタグに融合されたV型CRISPR-Casエフェクタータンパク質を含む、V型Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats(CRISPR)関連(Cas)(CRISPR-Cas)融合タンパク質;
(b)前記ペプチドタグに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質、
ここで前記標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい;
および
(c)ガイド核酸
と接触させるステップを含み、
ここで前記V型CRISPR-Cas融合タンパク質、前記デアミナーゼ融合タンパク質およびガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより前記標的核酸を改変する、
方法。
【請求項3】
標的核酸を改変する方法であって、
前記方法は、
前記標的核酸を、以下:
(a)ペプチドタグに結合する親和性ポリペプチドに融合されたV型CRISPR-Casエフェクタータンパク質を含む、V型Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats(CRISPR)関連(Cas)(CRISPR-Cas)融合タンパク質;
(b)前記ペプチドタグに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質、
ここで前記標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい;
および
(c)ガイド核酸
と接触させるステップを含み、
ここで前記V型CRISPR-Cas融合タンパク質、前記デアミナーゼ融合タンパク質およびガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより前記標的核酸を改変する、
方法。
【請求項4】
標的核酸を改変する方法であって、
前記方法は、
前記標的核酸を、以下:
(a)V型Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats(CRISPR)関連(Cas)(CRISPR-Cas)エフェクタータンパク質;
(b)RNA動員モチーフに連結されたガイドRNAを含む、動員ガイド核酸、および
(c)前記RNA動員モチーフに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質、
ここで前記標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい;
と接触させるステップを含み、
ここで前記V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、前記デアミナーゼ融合タンパク質および前記動員ガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより前記標的核酸を改変する、
方法。
【請求項5】
前記ペプチドタグが2以上のコピーの前記ペプチドタグ(例えば、2以上のエピトープ)を含む、請求項2または3に記載の方法。
【請求項6】
前記ペプチドタグが、GCN4ペプチド繰り返し単位(例えば、Sun-Tag)、c-Myc親和性タグ、HA親和性タグ、His親和性タグ、S親和性タグ、メチオニン-His親和性タグ、RGD-His親和性タグ、FLAGオクタペプチド、strepタグまたはstrepタグII、V5タグ、および/またはVSV-Gエピトープである、請求項2、3または5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記親和性ポリペプチドが抗体である、請求項2、3、5、または6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記抗体がscFv抗体である、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記動員ガイド核酸が2以上のRNA動員モチーフに連結されており、ここで前記2以上のRNA動員モチーフは、同一のRNA動員モチーフまたは異なるRNA動員モチーフであってもよい、請求項4に記載の方法。
【請求項10】
前記RNA動員モチーフがテロメラーゼKu結合モチーフ(例えば、Ku結合ヘアピン)であり前記親和性ポリペプチドがKuポリペプチド(例えば、Kuヘテロ二量体)である;前記RNA動員モチーフがテロメラーゼSm7結合モチーフであり前記親和性ポリペプチドがSm7ポリペプチドである;前記RNA動員モチーフがMS2ファージオペレーターステムループであり前記親和性ポリペプチドがMS2 Coatタンパク質(MCP)である;前記RNA動員モチーフがPP7ファージオペレーターステムループであり前記親和性ポリペプチドがPP7 Coatタンパク質(PCP)である;前記RNA動員モチーフがSfMuファージComステムループであり前記親和性ポリペプチドがCom RNA結合タンパク質である;前記RNA動員モチーフがPumilio/fem-3 mRNA結合因子(PUF)であり前記親和性ポリペプチドがPUF結合部位(PBS)ポリペプチドである;および/または、前記RNA動員モチーフが合成RNAアプタマーであり前記親和性ポリペプチドが対応するアプタマーリガンドである、請求項4または9に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
[配列リストの電子出願に関する陳述]
連邦規則法典第37巻1.821条の下で提出されたASCIIテキスト形式の配列リストであって、2020年10月30日に作成されてEFS-Webを介して提出された、351,999バイトのサイズの1499-10WO_ST25.txtと題されたものは、紙のコピーの代わりに提供される。この配列リストは、その開示に関して参照により本明細書中に援用される。
続きを表示(約 2,200 文字)
【0002】
[本発明の分野]
本発明は、V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、デアミナーゼ、ならびにその融合および動員核酸構築物に関する。本発明はさらに、それを利用した標的化核酸改変の方法に関する。
【背景技術】
【0003】
遺伝子編集は、標的化されたゲノム位置においてバリエーションを導入するために部位特異的ヌクレアーゼを利用するプロセスである。CからTへの塩基編集は、標的化モジュールとしてCas9を用いる塩基エディタによって達成され得る。例えば、Komor et al.(Sci Advances 3(8):eaao4774)(2017))およびKoblan et al.(Nat Biotechnol 36(9):843-846(2018)は、APOBEC1デアミナーゼ、Cas9ニッカーゼ(D10A)、および2コピーのウラシルグリコシラーゼ阻害剤(UGI)を含む融合タンパク質としてCas9を用いる塩基エディタを開示している。Li et al.(Nat Biotechnol.36(4):324-327(2018))は、Cas9を不活性化Cpf1で置き換えている。ヒト細胞において活性であるが、このCpf1構築物は、そのCas9相対物よりも効率が低い。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
塩基編集を、植物を含むより多数の生物にわたってより有用にさせるために、新たな塩基編集ツールが必要である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の1つの態様は、標的核酸を改変する方法を提供し、その方法は、標的核酸を、(a)V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質;(b)デアミナーゼ(ここで標的核酸は、2以上のデアミナーゼと接触されてもよい);および(c)ガイド核酸と接触させるステップを含み、デアミナーゼは、V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質へ動員され(例えば、タンパク質間相互作用、RNAとタンパク質の間の相互作用、および/または化学的相互作用を介して動員される)、それにより標的核酸を改変し、ここで、V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、デアミナーゼおよびガイド核酸は、同時発現されてもよい。
【0006】
本発明の第2の態様は、標的核酸を改変するステップを提供し、その方法は、標的核酸を、(a)ペプチドタグ(例えば、エピトープまたは多量体化エピトープ)に融合されたV型CRISPR-Casエフェクタータンパク質を含む、V型CRISPR-Cas融合タンパク質;(b)ペプチドタグに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質(標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい);および(c)ガイド核酸と接触させるステップを含み、V型CRISPR-Cas融合タンパク質、デアミナーゼ融合タンパク質およびガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより標的核酸を改変する。
【0007】
本発明の第3の態様は、標的核酸を改変する方法を提供し、その方法は、標的核酸を、(a)ペプチドタグに結合する親和性ポリペプチドに融合されたV型CRISPR-Casエフェクタータンパク質を含む、V型CRISPR-Cas融合タンパク質;(b)ペプチドタグ(例えば、エピトープまたは多量体化エピトープ)に融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質(標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい);および(c)ガイド核酸と接触させるステップを含み、V型CRISPR-Cas融合タンパク質、デアミナーゼ融合タンパク質およびガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより標的核酸を改変する。
【0008】
第4の態様は、標的核酸を改変する方法を提供し、その方法は、標的核酸を、(a)V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質;(b)RNA動員モチーフに連結されたガイド核酸を含む、動員ガイド核酸、および(c)RNA動員モチーフに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質(標的核酸は、2以上のデアミナーゼ融合タンパク質と接触されてもよい)と接触させるステップを含み;V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質、デアミナーゼ融合タンパク質および動員ガイド核酸は同時発現されてもよく、それにより標的核酸を改変する。
【0009】
本発明の第5の態様は、(a)ペプチドタグに融合されたV型CRISPR-Casエフェクタータンパク質を含む、V型CRISPR-Cas融合タンパク質;(b)ペプチドタグに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質;および(c)ガイド核酸を含む、核酸構築物を提供する。
【0010】
本発明の第6の態様は、(a)V型CRISPR-Casエフェクタータンパク質;(b)RNA動員モチーフに連結されたガイド核酸を含む、動員ガイド核酸;および(c)RNA動員モチーフに結合する親和性ポリペプチドに融合されたデアミナーゼを含む、デアミナーゼ融合タンパク質を含む、核酸構築物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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