特許ウォッチ

公開番号2025156721
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-15
出願番号2024059305
出願日2024-04-02
発明の名称表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラム
出願人オムロン株式会社
代理人個人
主分類G06F 3/04895 20220101AFI20251007BHJP(計算;計数)
要約【課題】ユーザに不満を感じさせることなく、ユーザの対応に応じて操作案内を適切に表示することが可能な表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラムを提供する。
【解決手段】表示制御装置20は、入力受付部21と、ヒント提示部22と、特定操作受付部23,24,25と、ヒント表示決定部26と、を備えている。入力受付部21は、ユーザからキーボードを介して各種情報が入力される。ヒント提示部22は、キーボードを介した入力時に、ユーザに対して操作案内を提示する。特定操作受付部23,24,25は、ヒント提示部22によって提示された操作案内に対するユーザの対応傾向を示す特定操作が入力される。ヒント表示決定部26は、特定操作受付部23,24,25に入力された特定操作に基づいて、その後のヒント提示部22による操作案内の表示の有無を決定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
入力装置を用いた各種情報の入力中に表示される操作案内の表示制御を行う表示制御装置であって、
ユーザから前記入力装置を介して各種情報が入力される入力受付部と、
前記入力装置を介した入力時に、前記ユーザに対して前記操作案内を提示するヒント提示部と、
前記ヒント提示部によって提示された前記操作案内に対する前記ユーザの対応傾向を示す特定操作が入力される特定操作受付部と、
前記特定操作受付部に入力された前記特定操作に基づいて、その後の前記ヒント提示部による前記操作案内の表示の有無を決定するヒント表示決定部と、
を備えている表示制御装置。
続きを表示（約 940 文字）【請求項２】
前記特定操作受付部は、前記特定操作として、前記ユーザから前記操作案内の表示を消去した操作が入力される消去指示受付部を有している、
請求項１に記載の表示制御装置。
【請求項３】
前記特定操作受付部は、前記特定操作として、前記ユーザから前記操作案内の通知オフに設定した操作が入力される通知無効指示受付部を有している、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項４】
前記特定操作受付部は、前記特定操作として、前記ユーザから前記操作案内に従った際に実行される機能の実行停止を示す操作が入力される機能無効指示受付部を有している、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項５】
前記ヒント表示決定部は、前記特定操作に含まれる第１特定操作が入力された回数が所定の閾値以上になると、前記ヒント提示部によるその後の前記操作案内の表示を行わないことを決定する、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項６】
前記ヒント表示決定部は、前記特定操作に含まれる第２特定操作を検出した回数が所定の閾値以上になると、前記操作案内の表示をバッチ通知とすることを決定する、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項７】
前記操作案内の表示をバッチ通知するバッチ通知部を、さらに備えている、
請求項６に記載の表示制御装置。
【請求項８】
前記ヒント表示決定部は、前記特定操作が入力された回数が所定の閾値未満である場合には、その後も前記ヒント提示部による前記操作案内の表示を継続することを決定する、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項９】
前記ヒント表示決定部は、前記入力受付部に特定のキー操作が入力されると、その後の前記操作案内の表示についての決定処理を開始する、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
【請求項１０】
前記入力装置は、キーボード、マウスのいずれかを含む、
請求項１または２に記載の表示制御装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の表示画面において文字を入力する際のヒント表示を制御する表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラムに関する。
続きを表示（約 1,800 文字）【背景技術】
【０００２】
近年、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の表示画面における文字入力では、操作学習としてヒント提示が行われることがある。
例えば、特許文献１には、ユーザに操作ガイドを文字や図形の表示あるいは音声によって提供する機能を有する情報処理装置において、操作ガイドを提供した直後にユーザが行う操作のタイミングによって、そのユーザの操作習熟度を評価し、評価した習熟度によって以降の操作時における操作ガイドの提供／非提供を切り替える制御手段を備えた情報処理装置について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００８－００９８０８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、上記従来の情報処理装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された情報処理装置では、操作ガイドの提供／非提供を習熟度に応じて切り替えている。
しかし、このような方法では、操作ガイドは、ユーザによっては習熟度に関係なく不要な情報である場合があり、不要な情報の提示によってユーザが不満を感じるおそれがあった。
【０００５】
本発明の課題は、ユーザに不満を感じさせることなく、ユーザの対応に応じて操作案内を適切に表示することが可能な表示制御装置、表示制御方法および表示制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
第１の発明に係る表示制御装置は、入力装置を用いた各種情報の入力中に表示される操作案内の表示制御を行う表示制御装置であって、入力受付部と、ヒント提示部と、特定操作受付部と、ヒント表示決定部と、を備えている。入力受付部は、ユーザから入力装置を介して各種情報が入力される。ヒント提示部は、入力装置を介した入力時に、ユーザに対して操作案内を提示する。特定操作受付部は、ヒント提示部によって提示された操作案内に対するユーザの対応傾向を示す特定操作が入力される。ヒント表示決定部は、特定操作受付部に入力された特定操作に基づいて、その後のヒント提示部による操作案内の表示の有無を決定する。
【０００７】
ここでは、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ＰＣ（Personal Computer）、カーナビゲーション等の表示画面において、文字や記号等の各種情報の入力を行う入力装置を用いた入力中に提示される操作案内の提示に対するユーザの対応傾向（操作案内の表示の拒否または受容）から、その後の操作案内の表示の有無を決定する。
ここで、入力装置には、例えば、キーボードやマウス等の文字や記号等の各種情報を入力する装置が含まれ、特に、キーボードは、物理キーボード、スクリーンキーボード（ソフトウェアキーボード）を含む。
【０００８】
ヒント提示部によって提示される操作案内は、例えば、削除キーの上に“長押しすると一括削除できます”と表示することや、言語切り換えキーの上に“言語切り換え出来ます”と表示すること等を含む。
操作案内に対するユーザの対応傾向とは、例えば、操作案内の表示を消去する、操作案内の通知を無効にする、操作案内に従った際の機能の実行を停止させる等の操作案内の表示を拒否する対応、あるいはその逆の対応を含む。
【０００９】
これにより、各種情報の入力時に表示画面に表示される操作案内を必要としないユーザに対しては、不要な操作案内の表示を継続しないように、対応傾向を示す特定操作の内容に基づいて、その後の操作案内の表示を停止するか、継続するかを決定することができる。
この結果、ユーザに不満を感じさせることなく、ユーザの対応に応じて操作案内を適切に表示することができる。
【００１０】
第２の発明に係る表示制御装置は、第１の発明に係る表示制御装置であって、特定操作受付部は、特定操作として、ユーザから操作案内の表示を消去した操作が入力される消去指示受付部を有している。
これにより、ユーザによって操作案内の表示が消去されたことを検出することで、ユーザが操作案内を不要と感じているものと推測されるため、その後の操作案内の表示を停止するように、操作案内の表示を制御することができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許