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公開番号2025156140
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-14
出願番号2025051750
出願日2025-03-26
発明の名称D-セリン生産菌増殖促進用組成物
出願人雪印メグミルク株式会社
代理人個人,個人
主分類C12N 1/20 20060101AFI20251002BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】D-セリン生産菌の増殖を好適に促進する。
【解決手段】D-セリン生産菌増殖促進用組成物は、シアル酸、及びカゼイン由来ペプチドを含有する。前記シアル酸の含有量は、0.5mmol/g以上、1mmol/g未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
シアル酸、及びカゼイン由来ペプチドを含有し、
前記シアル酸の含有量は、0.5mmol/g以上、1mmol/g未満であることを特徴とするD-セリン生産菌増殖促進用組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記カゼイン由来ペプチドの窒素含量は、8質量%以上、16質量%以下である請求項1に記載のD-セリン生産菌増殖促進用組成物。
【請求項3】
前記D-セリン生産菌は、フォーカイコラ ドレイ、フォーカイコラ ブルガタス、及びバクテロイデス ユニフォルミスから選ばれる少なくとも一種である請求項1に記載のD-セリン生産菌増殖促進用組成物。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載のD-セリン生産菌増殖促進用組成物を含むことを特徴とする腸管における病原性細菌に対する感染防御改善用組成物、又は腸管における病原性細菌に対する感染防御緩和用組成物。
【請求項5】
請求項1~3のいずれか一項に記載のD-セリン生産菌増殖促進用組成物を含むことを特徴とする腎機能保護作用改善用組成物、又は腎機能保護作用緩和用組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載のD-セリン生産菌増殖促進用組成物を含むことを特徴とする精神神経疾患の制御改善用組成物、又は精神神経疾患の制御緩和用組成物。
【請求項7】
D-セリン生産菌、及びD-セリン生産菌の培養物の少なくともいずれか一方の製造方法であって、
前記D-セリン生産菌は、フォーカイコラ ドレイ、フォーカイコラ ブルガタス、及びバクテロイデス ユニフォルミスから選ばれる少なくとも一種であり、
シアル酸、及びカゼイン由来ペプチドを含有する培地を用いることを特徴とするD-セリン生産菌、及びD-セリン生産菌の培養物の少なくともいずれか一方の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、D-セリン生産菌増殖促進用組成物に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトの腸内には1000種、40兆個もの細菌が棲息しており、腸内細菌叢とも呼ばれる複雑な共生関係を形成している。腸内細菌叢を形成する腸内細菌は、様々な代謝産物を生産することで、ヒトの健康の維持、増進に貢献している。中でも、D-アミノ酸の一種であるD-セリンは、腸管における病原性細菌に対する感染防御や腎機能保護作用を担うことが報告されている(非特許文献1、非特許文献2)。また、D-セリンは、脳への還流により精神疾患の制御に関連することが報告されている(非特許文献3)。
【0003】
D-セリンの生産性が顕著であるD-セリン生産菌としては、フォーカイコラ属に属するフォーカイコラ ドレイ、フォーカイコラ ブルガタス、バクテロイデス属に属するバクテロイデス ユニフォルミスが報告されている。しかし、これらの菌種は、酸素に対する感受性が極めて高いため、乳酸菌やビフィズス菌のように生菌製剤として流通させることが困難であることに加えて、ヒトでの食経験が不足していることが課題であった。そこで、ヒトの腸内に常在するD-セリン生産菌の増殖を促進させる組成物を見出すことが求められていた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
ISME J.2015 Mar;9(4):1052.
kidney360.2021 Aug:2(10):1611-1624.
FEBS J.2008 Jul:275(14):3514-3526.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、D-セリン生産菌の増殖を好適に促進させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
態様1のD-セリン生産菌増殖促進用組成物は、シアル酸、及びカゼイン由来ペプチドを含有し、前記シアル酸の含有量が、0.5mmol/g以上、1mmol/g未満であることを要旨とする。
【0007】
態様2は、態様1のD-セリン生産菌増殖促進用組成物において、前記カゼイン由来ペプチドの窒素含量が、8質量%以上、16質量%以下である。
態様3は、態様1のD-セリン生産菌増殖促進用組成物において、前記D-セリン生産菌が、フォーカイコラ ドレイ、フォーカイコラ ブルガタス、及びバクテロイデス ユニフォルミスから選ばれる少なくとも一種である。
【0008】
態様4の腸管における病原性細菌に対する感染防御改善用組成物、又は腸管における病原性細菌に対する感染防御緩和用組成物は、態様1~3のD-セリン濃度増強用組成物を含むことを要旨とする。
【0009】
態様5の腎機能保護作用改善用組成物、又は腎機能保護作用緩和用組成物は、態様1~3のD-セリン濃度増強用組成物を含むことを要旨とする。
態様6の精神神経疾患の制御改善用組成物、又は精神神経疾患の制御緩和用組成物は、態様1~3のD-セリン濃度増強用組成物を含むことを要旨とする。
【0010】
態様7のD-セリン生産菌、及びD-セリン生産菌の培養物の少なくともいずれか一方の製造方法は、前記D-セリン生産菌は、フォーカイコラ ドレイ、フォーカイコラ ブルガタス、及びバクテロイデス ユニフォルミスから選ばれる少なくとも一種であり、シアル酸、及びカゼイン由来ペプチドを含有する培地を用いることを要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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