TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025156006
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025039282
出願日
2025-03-12
発明の名称
樹脂組成物
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C08L
63/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】熱伝導率、絶縁性能が高く、機械強度に優れる硬化物を得ることができる樹脂組成物等の提供。
【解決手段】(A)エポキシ樹脂、(B)体積抵抗率が10
9
Ω・m以上である熱伝導性フィラー、及び(C)チオール化合物、を含有する樹脂組成物であって、(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、(C-1)成分が、3官能以上であり、(B)成分が、(B-1)10μm以上の粒子径を有する熱伝導性フィラー、(B-2)1μm以上10μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラー、及び(B-3)1μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラーを含む、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)エポキシ樹脂、
(B)体積抵抗率が10
9
Ω・m以上である熱伝導性フィラー、及び
(C)チオール化合物、を含有する樹脂組成物であって、
(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、
(C-1)成分が、3官能以上であり、
(B)成分が、(B-1)10μm以上の粒子径を有する熱伝導性フィラー、(B-2)1μm以上10μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラー、及び(B-3)1μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラーを含む、樹脂組成物。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
(B-1)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき、50体積%以上95体積%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
(B-2)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき、1体積%以上40体積%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
(B-3)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき0.01体積%以上10体積%以下である請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
さらに、(D)1分子中に含まれるすべての炭素原子数が8以上60以下であり炭素原子数が8以上54以下の不飽和脂肪族骨格を有する分散剤を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
(A)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、1質量%以上25質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
(B)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、50質量%以上95質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
(C)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、1質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
(A)エポキシ樹脂、
(B)体積抵抗率が10
9
Ω・m以上である熱伝導性フィラー、及び
(C)チオール化合物、を含有する樹脂組成物であって、
(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、
(C-1)成分が、3官能以上であり、
(B)成分の10%粒子径が、0.1μm以上5μm以下であり、
(B)成分の平均粒子径が、3μm以上20μm以下であり、
(B)成分の90%粒子径が、10μm以上40μm以下である、樹脂組成物。
【請求項10】
支持体と、当該支持体上に設けられた請求項1~9のいずれか1項に記載の樹脂組成物を含む樹脂組成物層とを有する樹脂シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及びその製造方法に関する。さらには、樹脂組成物を使用した、樹脂シート、回路基板、半導体チップパッケージ、並びに電子部材に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化及び高機能化が進み、プリント配線板における半導体素子の実装密度は高くなる傾向にある。実装される半導体素子の高機能化も相俟って、半導体素子が発生する熱を効率的に放熱する技術が求められている。
【0003】
例えば、特許文献1、2には、所定のアルミナ等を含む樹脂組成物を、回路基板等の放熱させたい部材と熱伝導材とを接着させる接着剤として用いることで放熱させることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-104832号公報
特許第7056649号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、半導体素子が発生する熱を更に効率的に放熱させるべく、熱伝導率の高い接着剤の硬化物が求められている。例えば、シリコンチップから発生する熱を除去する目的でアンダーフィルとして使用する場合、バンプ間の導通を防ぐため高い絶縁性が求められる。また、耐衝撃性の観点から弾性率が低く、伸度が高いことが求められている。
【0006】
しかし、接着剤の硬化物の熱伝導率を向上させるには、アルミナ等の熱伝導性フィラーを高充填し、放熱させたい部材との接触面積を大きくする方法が考えられるが、硬化物の弾性率が高くなることがあった。また、熱伝導性フィラー同士の接触面積を大きくすると、樹脂成分が熱伝導性フィラー全体に馴染まず、熱伝導性フィラー同士が接触しているため、硬化物として十分な伸度を得ることができず、熱伝導率が求められる接着剤としては、従来の技術では必ずしも十分に満足するものが実現できていなかった。以下、伸度及び弾性率をまとめて「機械強度」ということがある。
【0007】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、熱伝導率、絶縁性能が高く、機械強度に優れる硬化物を得ることができる樹脂組成物及びその製造方法;該樹脂組成物を使用した、樹脂シート、回路基板、半導体チップパッケージ、並びに電子部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の課題を達成すべく、本発明者らは鋭意検討した結果、粒度及び体積抵抗率を調整した熱伝導性フィラーを使用し、さらにエポキシ樹脂及びチオール化合物を組み合わせて含有させることで、熱伝導率、絶縁性能及び伸度が高く、弾性率が低い硬化物を得ることができることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下の内容を含む。
[1] (A)エポキシ樹脂、
(B)体積抵抗率が10
9
Ω・m以上である熱伝導性フィラー、及び
(C)チオール化合物、を含有する樹脂組成物であって、
(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、
(C-1)成分が、3官能以上であり、
(B)成分が、(B-1)10μm以上の粒子径を有する熱伝導性フィラー、(B-2)1μm以上10μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラー、及び(B-3)1μm未満の粒子径を有する熱伝導性フィラーを含む、樹脂組成物。
[2] (B-1)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき、50体積%以上95体積%以下である[1]に記載の樹脂組成物。
[3] (B-2)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき、1体積%以上40体積%以下である[1]又は[2]に記載の樹脂組成物。
[4] (B-3)成分の含有量が、(B)成分全体を100体積%としたとき0.01体積%以上10体積%以下である[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[5] さらに、(D)1分子中に含まれるすべての炭素原子数が8以上60以下であり炭素原子数が8以上54以下の不飽和脂肪族骨格を有する分散剤を含む、[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[6] (A)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、1質量%以上25質量%以下である、[1]~[5]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[7] (B)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、50質量%以上95質量%以下である、[1]~[6]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[8] (C)成分の含有量が、樹脂組成物の不揮発成分を100質量%としたとき、1質量%以上20質量%以下である、[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂組成物。
[9] (A)エポキシ樹脂、
(B)体積抵抗率が10
9
Ω・m以上である熱伝導性フィラー、及び
(C)チオール化合物、を含有する樹脂組成物であって、
(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、
(C-1)成分が、3官能以上であり、
(B)成分の10%粒子径が、0.1μm以上5μm以下であり、
(B)成分の平均粒子径が、3μm以上20μm以下であり、
(B)成分の90%粒子径が、10μm以上40μm以下である、樹脂組成物。
[10] 支持体と、当該支持体上に設けられた[1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物を含む樹脂組成物層とを有する樹脂シート。
[11] [1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物の硬化物により形成された絶縁層を含む回路基板。
[12] [11]に記載の回路基板と、該回路基板上に搭載された半導体チップとを含む、半導体チップパッケージ。
[13] ヒートシンクと、該ヒートシンク上に設けられた[1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物の硬化物と、該硬化物上に装着された電子部品と、を有する電子部材。
[14] [1]~[9]のいずれかに記載の樹脂組成物の製造方法であって、
(A)エポキシ樹脂、
(B-1b)平均粒子径が10μm以上の熱伝導性フィラー、
(B-2b)平均粒子径が1μm以上10μm未満の熱伝導性フィラー、
(B-3b)平均粒子径が1μm未満の熱伝導性フィラー、及び
(C)チオール化合物、を混合する工程を含み、
(C)成分が、少なくとも(C-1)非エステル型チオール化合物を含み、
(C-1)成分が、3官能以上である、樹脂組成物の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、熱伝導率、絶縁性能が高く、機械強度に優れる硬化物を得ることができる樹脂組成物及びその製造方法;該樹脂組成物を使用した、樹脂シート、回路基板、半導体チップパッケージ、並びに電子部材を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社カネカ
断熱材
24日前
東ソー株式会社
ペレット
1か月前
ユニチカ株式会社
透明シート
2か月前
株式会社コバヤシ
成形体
2か月前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
2か月前
住友精化株式会社
吸水剤の製造方法
2か月前
丸住製紙株式会社
変性パルプ
2か月前
東ソー株式会社
ゴム用接着性改質剤
1か月前
東ソー株式会社
プラスチゾル組成物
24日前
東レ株式会社
ポリエステルフィルム
1か月前
東ソー株式会社
エチレン系重合用触媒
27日前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
2か月前
東ソー株式会社
樹脂組成物および蓋材
2か月前
横浜ゴム株式会社
重荷重タイヤ
1か月前
東レ株式会社
ポリプロピレンフィルム
1か月前
日本特殊陶業株式会社
樹脂成形体
2か月前
株式会社スリーボンド
硬化性樹脂組成物
1か月前
UBE株式会社
衝撃吸収材
2か月前
アイカ工業株式会社
光硬化性樹脂組成物
1か月前
株式会社カネカ
硬化性組成物
2か月前
株式会社カネカ
シーリング材
1か月前
日本特殊陶業株式会社
賦形体
12日前
ノリタケ株式会社
担体構造体
1か月前
住友化学株式会社
樹脂組成物
1か月前
三洋化成工業株式会社
熱成形用樹脂組成物
1か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
1か月前
住友ベークライト株式会社
ポリマー
1か月前
株式会社スリーボンド
湿気硬化型樹脂組成物
1か月前
東レ株式会社
ポリエステル組成物の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
温度応答性ビーズの製造方法
2か月前
ユニチカ株式会社
ポリアミド系樹脂フィルム
1か月前
ハイモ株式会社
油中水型エマルジョン重合体
1か月前
株式会社サンエー化研
フィルム
1か月前
デンカ株式会社
磁性ビーズの製造方法
1か月前
東レ株式会社
ポリオレフィン系樹脂発泡シート
24日前
本田技研工業株式会社
樹脂成型品
1か月前
続きを見る
他の特許を見る