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公開番号
2025155969
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-14
出願番号
2025034452
出願日
2025-03-05
発明の名称
2つのシリコン基板を含む積層体の製造方法および該積層体
出願人
ダイキン工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01L
21/02 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】シリコン基板間における接合強度をより大きくするための積層体の製造方法及び積層体を提供する。
【解決手段】方法は、第1シリコン基板10の第1接合部13及び第2シリコン基板20の第2接合部23が、シリコン酸化物を含む部分であり、ヒドロシリル基及び/又はシラノール基と反応可能な有機系材料並びにシリコン酸化物と接合可能な無機系材料の少なくとも1つを含み、かつ、パーティクル量が3,000個/mL以下である第1組成物を準備する工程と、有機系材料及び無機系材料の少なくとも1つを用いて、第1接合部と第2接合部とを該有機系材料及び/又は該有機系材料に由来する反応生成物で接合するか又は接着層30を設ける工程と、を含み、接着層は、第1接合部上に設けられた第1接着部31を含み、第1接着部の第1接合部と反対側の面に含まれるパーティクルのクラスター数は、5個/cm
2
以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
2つのシリコン基板を含む積層体の製造方法であって、
(a)第1接合部を有する第1シリコン基板および第2接合部を有する第2シリコン基板であって、前記第1接合部および前記第2接合部が、シリコン酸化物を含む部分である、第1シリコン基板および第2シリコン基板を準備する工程、
(b)ヒドロシリル基および/またはシラノール基と反応可能な有機系材料、およびシリコン酸化物と接合可能な無機系材料の少なくとも1つを含み、かつ、パーティクル量が3,000個/mL以下である第1組成物を準備する工程、および
(c)前記有機系材料および前記無機系材料の少なくとも1つを用いて、前記第1接合部と前記第2接合部とを該有機系材料および/または該有機系材料に由来する反応生成物で接合する、または、前記第1接合部と前記第2接合部とを該無機系材料および/または該無機系材料に由来する反応生成物で接合する接着層を設ける工程
を含み、
前記接着層は、前記第1接合部上に設けられた第1接着部を含み、
前記第1接着部の前記第1接合部と反対側の面に含まれるパーティクルのクラスター数は、5個/cm
2
以下である、製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記有機系材料は、アルケニル基、水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基、酸無水物基およびシロキサン結合からなる群より選択される少なくとも1つを有する、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記有機系材料は、
(i)2つの末端部にアルケニル基を有する炭化水素化合物;
(ii)1つの末端部にアルケニル基を有し、もう1つの末端部に水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基および酸無水物基からなる群より選択されるいずれかを有する置換または非置換の炭化水素化合物;
(iii)複数の末端部を有し、少なくとも2つの末端部に、それぞれ独立して、水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基、リン酸基および酸無水物基からなる群より独立して選択されるいずれかを有する置換または非置換の炭化水素化合物;および
(iv)シルセスキオキサンおよびその誘導体;
からなる群より選択される少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の積層体の製造方法。
【請求項4】
前記反応生成物は、前記無機系材料に由来する、請求項1に記載の製造方法。
【請求項5】
前記反応生成物は、SiO
2
、SiOC、SiOF、SiN、SiCN、HfO
2
、およびLa
2
O
3
からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、請求項4に記載の製造方法。
【請求項6】
第2組成物をフィルタリングして前記第1組成物に精製することを含む、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項7】
前記フィルタリングは、有効径50nm以下のメンブレンを用いて行う、請求項6に記載の製造方法。
【請求項8】
前記第2組成物中のパーティクル量は、3,000個/mL超である、請求項6に記載の製造方法。
【請求項9】
前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板との接合強度は、1.00J/m
2
以上である、請求項1または2に記載の製造方法。
【請求項10】
前記第1接着部は、2層以上から形成される、請求項1または2に記載の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのシリコン基板を含む積層体の製造方法および該積層体に関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体技術の分野において、例えば、特許文献1において、2つのシリコン基板を接合する方法として、シリコン基板間に接着層を設けることが検討されてきた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2023/276638号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなシリコン基板の接着において、シリコン基板間の接合強度をより大きくすることが求められる。そこで、本発明の課題は、シリコン基板間における接合強度をより大きくするための製造方法および該方法で形成された積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するため、本開示は、以下の[1]~[17]を提供する。
[1]
2つのシリコン基板を含む積層体の製造方法であって、
(a)第1接合部を有する第1シリコン基板および第2接合部を有する第2シリコン基板であって、前記第1接合部および前記第2接合部が、シリコン酸化物を含む部分である、第1シリコン基板および第2シリコン基板を準備する工程、
(b)ヒドロシリル基および/またはシラノール基と反応可能な有機系材料、およびシリコン酸化物と接合可能な無機系材料の少なくとも1つを含み、かつ、パーティクル量が3,000個/mL以下である第1組成物を準備する工程、および
(c)前記有機系材料および前記無機系材料の少なくとも1つを用いて、前記第1接合部と前記第2接合部とを該有機系材料および/または該有機系材料に由来する反応生成物で接合する、または、前記第1接合部と前記第2接合部とを該無機系材料および/または該無機系材料に由来する反応生成物で接合する接着層を設ける工程
を含み、
前記接着層は、前記第1接合部上に設けられた第1接着部を含み、
前記第1接着部の前記第1接合部と反対側の面に含まれるパーティクルのクラスター数は、5個/cm
2
以下である、製造方法。
[2]
前記有機系材料は、アルケニル基、水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基、酸無水物基およびシロキサン結合からなる群より選択される少なくとも1つを有する、
[1]に記載の製造方法。
[3]
前記有機系材料は、
(i)2つの末端部にアルケニル基を有する炭化水素化合物;
(ii)1つの末端部にアルケニル基を有し、もう1つの末端部に水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基および酸無水物基からなる群より選択されるいずれかを有する置換または非置換の炭化水素化合物;
(iii)複数の末端部を有し、少なくとも2つの末端部に、それぞれ独立して、水酸基、加水分解性シリル基、イソシアネート基、エポキシ基、アミノ基、リン酸基および酸無水物基からなる群より独立して選択されるいずれかを有する置換または非置換の炭化水素化合物;および
(iv)シルセスキオキサンおよびその誘導体;
からなる群より選択される少なくとも1つを含む、[1]または[2]に記載の積層体の製造方法。
[4]
前記反応生成物は、前記無機系材料に由来する、[1]~[3]のいずれか1つに記載の製造方法。
[5]
前記反応生成物は、SiO
2
、SiOC、SiOF、SiN、SiCN、HfO
2
、およびLa
2
O
3
からなる群より選ばれる少なくとも1つを含む、[4]に記載の製造方法。
[6]
第2組成物をフィルタリングして前記第1組成物に精製することを含む、[1]~[5]のいずれか1つに記載の製造方法。
[7]
前記フィルタリングは、有効径50nm以下のメンブレンを用いて行う、[6]に記載の製造方法。
[8]
前記第2組成物中のパーティクル量は、3,000個/mL超である、[6]または[7]に記載の製造方法。
[9]
前記第1シリコン基板と前記第2シリコン基板との接合強度は、1.00J/m
2
以上である、[1]~[8]のいずれか1つに記載の製造方法。
[10]
前記第1接着部は、2層以上から形成される、[1]~[9]のいずれか1つに記載の製造方法。
[11]
さらに、前記接着層は、前記第1接着部に接合する第2接着部を有し、
前記第2接着部は、前記第2接合部上に設けられ、
前記第2接着部の前記第2接合部と反対側の面に含まれるパーティクルのクラスター数は、5個/cm
2
以下である、
[1]~[10]のいずれか1つに記載の製造方法。
[12]
前記第2接着部は、2層以上から形成される、[11]に記載の製造方法。
[13]
前記有機系材料は、
(i)複数の末端部を有し、少なくとも2つの末端部にアルケニル基を有する、置換または非置換の炭化水素化合物;
【発明の効果】
【0006】
本開示によると、シリコン基板間における接合強度をより大きくするための製造方法および該方法で形成された積層体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態における積層体の概略模式断面図を示す。
第2実施形態における積層体の概略模式断面図を示す。
変形例における積層体の概略模式断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本開示の実施形態について、図面を参照しながら以下に詳述するが、本開示はこれら実施形態に限定されない。
【0009】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の積層体40の断面図を模式的に示す説明図である。図1に示すように、積層体40は、第1シリコン基板10と第2シリコン基板20とを有し、第1シリコン基板10と第2シリコン基板20との間に接着層30が位置する。第1シリコン基板10は、第1本体部11と第1接合部13とを有する。第2シリコン基板20は、第2本体部21と第2接合部23とを有する。第1接合部13と第2接合部23とは、接着層30を介して接合する。
【0010】
上記積層体40は、以下の工程を含む製造方法により得ることができる。
(a)第1接合部13を有する第1シリコン基板10及び第2接合部23を有する第2シリコン基板20であって、前記第1接合部13及び前記第2接合部23が、シリコン酸化物を含む部分である、第1シリコン基板10及び第2シリコン基板20を準備すること、および
(b)ヒドロシリル基および/またはシラノールと反応可能な有機系材料、および、シリコン酸化物と接着可能な無機系材料の少なくとも1つを含み、かつ、パーティクル量が3,000個/mL以下である第1組成物を準備すること、および
(c)前記有機系材料および前記無機系材料の少なくとも1つを用いて、前記第1接合部13と前記第2接合部23とを前記有機系材料および/または該有機系材料に由来する反応生成物で接合する、または、前記第1接合部13と前記第2接合部23とを該無機系材料で接合する接着層30を設けること
を含み、
前記接着層30は、前記第1接合部13上に設けられた第1接着部31を含み、
前記第1接着部31の前記第1接合部13と反対側の面に含まれるパーティクルのクラスター数は、5個/cm
2
以下である。
上記製造方法を用いることにより、第1,第2シリコン基板10,20間の接合強度を大きくできる。なお、本明細書において「有機系材料および/または該有機系材料に由来する反応生成物」を、「有機系材料に由来する反応生成物」と記載することがある。
(【0011】以降は省略されています)
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