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公開番号2025154973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024058297
出願日2024-03-29
発明の名称トイレットロール
出願人大王製紙株式会社
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A47K 10/16 20060101AFI20251002BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】凹部の潰れ、崩れ、反転の少ないトイレットロールを提供する。
【解決手段】エンボス加工による凹部及び凹部に対応する凸部を有し巻取外面側に位置する第一シートと、エンボス加工による凹部及び凹部に対応する凸部を有し巻取内面側に位置する第二シートとが、凸部形成面が対面するようにして積層された、2プライのダブルエンボスのトイレットペーパーが紙管に巻かれたトイレットロールであり、トイレットロールは、巻長さが45m以上、ロール径が110～130mm、巻密度が0.75～1.6であり、トイレットペーパーは、1プライ当たりの坪量が11.0～18.0g/m²であり、2プライの紙厚が125～205μmであり、第一シートの紙厚が65～120μmであり、第一シートのエンボスパターンが、直線上に所定間隔で並ぶ凹部と、凹部より浅く凹部から四方に伸びて凹部間を繋ぐ谷溝と、を有し、かつ、凹部の最深部と谷溝の最浅部との高低差が0.01～0.3mmである、トイレットロールにより解決される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
エンボス加工による凹部及び凹部に対応する凸部を有し巻取外面側に位置する第一シートと、エンボス加工による凹部及び凹部に対応する凸部を有し巻取内面側に位置する第二シートとが、凸部形成面が対面するようにして積層された、２プライのダブルエンボスのトイレットペーパーが紙管に巻かれているトイレットロールであって、
前記トイレットロールは、
巻長さが４５ｍ以上、ロール径が１１０～１３０ｍｍ、巻密度が０．７５～１．６であり、
前記トイレットペーパーは、
１プライ当たりの坪量が１１．０～１８．０ｇ／ｍ
２
であり、２プライの紙厚が１２５～２０５μｍであり、第一シートの紙厚が６５～１２０μｍであり、
少なくとも第一シートのエンボスパターンが、
直線上に所定間隔で並ぶ凹部と、凹部より浅く凹部から四方に伸びて凹部間を繋ぐ谷溝と、を有し、かつ、前記凹部の最深部と前記谷溝の最浅部との高低差が０．０１～０．３ｍｍである、
ことを特徴とするトイレットロール。
続きを表示（約 260 文字）【請求項２】
第一シートの凹部の最深部の深さが、１．３ｍｍ以下である、請求項１記載のトイレットロール。
【請求項３】
第一シートの凹部の形状が、四角形又は四芒星形であり、谷溝が、前記凹部の四頂点部から伸びている、請求項１又は２記載のトイレットロール。
【請求項４】
第一シートの凹部と凹部との間隔が、５.０５～５．３５ｍｍである、請求項３記載のトイレットロール。
【請求項５】
第一シートの凹部の幅が、１．１５～１．３１ｍｍである、請求項３又は４記載のトイレットロール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、帯状のトイレットペーパーがロール状に巻かれているトイレットロールに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
トイレットロールは、消費者の嗜好性に適合させた種々の巻長さの製品がある。例えば、２プライのトイレットペーパーが２５～３０ｍ程度の巻長さで巻かれている通常品・標準品とも称される製品、この通常品の１．５倍の３７．５～４５ｍ程度の巻長さの１．５倍巻きの製品、２倍の５０～６０ｍ程度の巻長さの２倍巻きの製品、３～３．２倍の７５～９０ｍ程度の巻長さの３倍巻き、３．２倍巻きの製品等が知られている（下記特許文献１参照）。なお、１．５倍巻きを超える巻長さの製品を長尺品等ということがある。
【０００３】
他方で、トイレットロールには、エンボス加工によって紙面に凹凸が付与されたトイレットペーパーが巻かれているものがある。トイレットペーパーの凹凸の態様は、エンボス加工との関係で、シングルエンボス、ダブルエンボスと称される種類が知られている。
【０００４】
一般に、シングルエンボスは、エンボス加工によって、一方面に凹部、他方面にその凹部に対応する凸部が形成されている態様を言い、ダブルエンボスは、エンボス加工によって、紙面の一方面に凹部、他方面にその凹部に対応する凸部が形成されているシートが、複数枚積層されている態様を言う（下記特許文献１～４参照）。
【０００５】
ダブルエンボスのトイレットペーパーは、通常、各シートの凹部形成面が、外面となるようにして積層されており、シングルエンボスのトイレットペーパーに対して、表裏面がともに滑らかで、表裏面の肌触りの差が小さく、シート間に空隙が形成されているためふんわりと柔らかい感じがする点において優れている（下記特許文献４参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０２０－１７９８８２号公報
特開２０２２－０６６２６７号公報
特開２０２３－０６５５９３号公報
特開２０２１－０５３２４９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、ダブルエンボスのトイレットペーパーが巻かれているトイレットロールでは、特に、巻長さが長くなると、凹部が潰れたり崩れたりした部分や凹部が凸状に反転した部分が、トイレットペーパーの多くみられることが知見された。
【０００８】
そして、このような部分において表面の滑らかさが低下したり、ふんわりとした柔らかさが低下したりすることが分かった。さらに、そのような部分が形成されることで、凹部の鮮明さに差が生じたり、巻方向に沿って縦皺が発生したりして、全体としての意匠性が低下することがあることも分かった。
【０００９】
特に、上記特許文献４に開示される凹部が所定間隔で巻方向に沿って配列され、かつ、その凹部の四隅部を繋ぐように谷溝が形成されているエンボスパターンを有するトイレットロールは、谷溝によってトイレットペーパーが伸縮しやすく、ダブルエンボスのトイレットペーパーの巻長さを長くするのに適しているが、この凹部が谷溝で繋がれるエンボスパターンにおいても、上記の凹部の崩れ等が発生する。
【００１０】
そこで、本発明の主たる課題は、ダブルエンボスのトイレットペーパーが巻かれているトイレットロールにおける凹部の潰れ、崩れ、及び凹部が凸状に反転した部分の形成を改善し、滑らかさ、ふんわりとした柔らかさに優れるトイレットロールを提供する。
【課題を解決するための手段】
（【００１１】以降は省略されています）

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