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公開番号2025154680
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057814
出願日2024-03-29
発明の名称パンツタイプ使い捨て着用物品
出願人大王製紙株式会社,学校法人渡辺学園
代理人弁理士法人永井国際特許事務所
主分類A61F 13/49 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】着用者の起立補助機能を備えたパンツタイプ使い捨て着用物品を提供する。
【解決手段】上記課題は、後身頃Bは、左のサイドシール部21とウエスト部Wとの境界に位置する第1位置E1から少なくとも左脚周り領域L2まで、及び右のサイドシール部21とウエスト部Wとの境界に位置する第2位置E2から少なくとも右脚周り領域L3まで、それぞれ幅方向WDの中央に近づきつつ股領域Lに近づくように延びた細長状の後サポート弾性部材27を有しており、後身頃Bにおける後サポート弾性部材27の配置部分は、後サポート弾性部材27の収縮により後サポート弾性部材27に沿って収縮した自然長状態と、後サポート弾性部材27の伸長とともに後サポート弾性部材27に沿って伸長した展開状態との間で弾性伸縮する、ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品により解決される。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
前身頃と、後身頃と、前記前身頃の両側部と前記後身頃の両側部とがそれぞれ接合されて形成された左右一対のサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び前記後身頃は、前記左右一対のサイドシール部との間の領域として定まる胴領域と、前記左右一対の脚開口の縁の間に位置する股領域とをそれぞれ有しており、
前記前身頃及び前記後身頃における前記胴領域は、上縁に沿って左の前記サイドシール部から右の前記サイドシール部まで続くウエスト部と、前記ウエスト部の下に隣接して左の前記サイドシール部から右の前記サイドシール部まで続くウエスト下方部とからなり、
前記ウエスト部はウエスト弾性部材を有するとともに、前記ウエスト弾性部材の収縮により幅方向に収縮した自然長状態と、前記ウエスト弾性部材の伸長とともに伸長した展開状態との間で弾性伸縮し、
前記股領域は、左の前記脚開口の縁のうち最も幅方向の中央側に位置する点を通る前後方向に沿う左仮想直線と、右の前記脚開口の縁のうち最も幅方向の中央側に位置する点を通る前後方向に沿う右仮想直線との間の領域として定まる中央領域と、左の前記脚開口の縁と前記左仮想直線との間の領域として定まる左脚周り領域と、前記右の脚開口の縁と前記右仮想直線との間の領域として定まる右脚周り領域とを有する、
パンツタイプ使い捨て着用物品であって、
前記後身頃は、左の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第1位置から少なくとも前記左脚周り領域まで、及び右の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第2位置から少なくとも前記右脚周り領域まで、それぞれ幅方向の中央に近づきつつ前記股領域に近づくように延びた細長状の後サポート弾性部材を有しており、
前記後身頃における前記後サポート弾性部材の配置部分は、前記後サポート弾性部材の収縮により前記後サポート弾性部材に沿って収縮した自然長状態と、前記後サポート弾性部材の伸長とともに前記後サポート弾性部材に沿って伸長した展開状態との間で弾性伸縮する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
続きを表示(約 2,700 文字)【請求項2】
前記前身頃及び前記後身頃における前記胴領域及び前記股領域は、左の前記サイドシール部と前記ウエスト下方部の下端部との境界に位置する第3位置から少なくとも前記左脚周り領域まで、及び右の前記サイドシール部と前記ウエスト下方部の下端部との境界に位置する第4位置から少なくとも前記右脚周り領域まで、それぞれ幅方向の中央に近づきつつ前記股領域に近づくように延びた細長状の脚周り弾性部材を有しており、
前記脚周り弾性部材の配置部分は、前記脚周り弾性部材の収縮により前記脚周り弾性部材に沿って収縮した自然長状態と、前記脚周り弾性部材の伸長とともに前記脚周り弾性部材に沿って伸長した展開状態との間で弾性伸縮し、
前記後サポート弾性部材は、前記第1位置から少なくとも前記左脚周り領域の前記脚周り弾性部材と交差する位置まで、及び前記第2位置から少なくとも前記右脚周り領域の前記脚周り弾性部材と交差する位置までそれぞれ延びている、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項3】
前記ウエスト弾性部材は、前後方向に間隔を空けて複数本設けられた幅方向に沿う細長状の弾性部材であり、
前記後サポート弾性部材は、それと直交する方向に間隔を空けて複数本設けられた細長状の弾性部材であり、
前記脚周り弾性部材は、それと直交する方向に間隔を空けて複数本設けられた細長状の弾性部材であり、
一本の前記ウエスト弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力が一本の前記後サポート弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力と等しいか若しくはそれよりも大きく、かつ前記ウエスト弾性部材の本数が前記後サポート弾性部材の本数よりそれぞれ多いか、又は、一本の前記ウエスト弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力が一本の前記後サポート弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力よりも大きく、かつ前記ウエスト弾性部材の本数が前記後サポート弾性部材の本数と等しく、
一本の前記脚周り弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力が一本の前記後サポート弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力と等しいか若しくはそれよりも大きく、かつ前記脚周り弾性部材の本数が前記後サポート弾性部材の本数よりそれぞれ多いか、又は、一本の前記脚周り弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力が一本の前記後サポート弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力よりも大きく、かつ前記脚周り弾性部材の本数が前記後サポート弾性部材の本数と等しい、
請求項2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項4】
前記ウエスト下方部は、前後方向に間隔を空けて複数本設けられた幅方向に沿う細長状のウエスト下方弾性部材を有するとともに、前記ウエスト下方弾性部材を有するとともに、前記ウエスト下方弾性部材の収縮により幅方向に収縮した自然長状態と、前記ウエスト下方弾性部材の伸長とともに伸長した展開状態との間で弾性伸縮し、
一本の前記ウエスト下方弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力が、一本の前記ウエスト弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力、一本の前記脚周り弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力、及び一本の前記後サポート弾性部材を長さ方向に150%伸長するのに要する力のそれぞれより小さい、
請求項3記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項5】
前記前身頃は、左の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第5位置から、及び右の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第6位置から、それぞれ幅方向の中央に近づきつつ前記股領域に近づくように延びた細長状の前サポート弾性部材を有しており、
前記前身頃における前記前サポート弾性部材の配置部分は、前記前サポート弾性部材の収縮により前記前サポート弾性部材に沿って収縮した自然長状態と、前記前サポート弾性部材の伸長とともに前記前サポート弾性部材に沿って伸長した展開状態との間で弾性伸縮する、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項6】
前記ウエスト部に隣接する前記サイドシール部の内側縁は、前記ウエスト下方部に隣接する前記サイドシール部の内側縁よりも、幅方向の中央側に位置する突出部を有する、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項7】
前記後身頃の前記ウエスト部のうち、前記後サポート弾性部材を有する幅方向の範囲の内面に滑り止め部を有するとともに、前記ウエスト部と前記股領域との間に滑り止め部を有しない、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項8】
前記ウエスト下方部は、前記左仮想直線と前記右仮想直線との間の領域として定まる中央領域と、前記左仮想直線と左の前記サイドシール部の間の領域として定まる左領域と、前記右仮想直線と右の前記サイドシール部の間の領域として定まる右領域とを有し、
前記後サポート弾性部材は、それぞれ前後方向に対する接線の鋭角側交差角が連続的に減少した後、一か所の変曲点又は直線部分を経て、前後方向に対する接線の鋭角側交差角が連続的に増加するパターンで、前記第1位置から前記左領域を経て少なくとも前記左脚周り領域まで、及び前記第2位置から前記右領域を経て少なくとも前記右脚周り領域までそれぞれ延びており、
前記変曲点又は前記直線部分は、前記左領域の幅方向の中央側及び前記右領域の幅方向の中央側にそれぞれ位置しており、
前記変曲点の接線又は前記直線部分の前後方向に対する鋭角側交差角は5~30度である、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項9】
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に固定された、吸収体を含む内装体とを備え、
前記サイドシール部は、前身頃における前記外装体の両側部と後身頃における前記外装体の両側部とがそれぞれ接合されたものであり、
前身頃における前記外装体及び後身頃における前記外装体は、前記胴領域及び前記股領域をなす部分をそれぞれ有し、
前記外装体が前記ウエスト弾性部材及び前記後サポート弾性部材を有している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ、パンツタイプ生理用品等のパンツタイプ使い捨て着用物品に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
パンツタイプ使い捨て着用物品(トランクスタイプのものを含む)は、前身頃の両側部と後身頃の両側部とが溶着により接合されたサイドシール部を有している。サイドシール部には、多数の溶着部が間隔を空けて所定のパターンで配列される。サイドシール部の形成により平坦なアセンブリが、ウエスト開口及び脚開口を有するパンツ状やトランクス状に形成される。
【0003】
このようなパンツタイプ使い捨て着用物品においては、身体へのフィット性を向上させるために、外装体のうち、サイドシール部の間の領域として定まる胴領域や、前後の胴領域の間に位置する中間領域に、伸縮構造を設けたものは身体に対するフィット性が比較的に高いものとなっている(例えば特許文献1~3参照)。伸縮構造は、一般に外装体を構成する内側シート層及び外側シート層の間に、弾性部材を伸長状態で固定することにより形成される。この伸縮構造を備える外装体は、自然長の状態では弾性部材の収縮力により収縮しており、着用時には外装体が弾性部材の収縮力に抗して伸長する結果、外装体が弾性部材の収縮力により身体にフィットする。
【0004】
外装体の伸縮構造が糸状や帯状等の細長状の弾性部材により形成される場合、弾性部材は伸縮方向に沿う所定のパターンで配置され、それが間隔を空けて複数配置されることにより伸縮領域が形成される。例えば、胴領域を胴周り方向に締め付ける場合、弾性部材は幅方向に沿って配置される。また、脚開口の縁部を脚周り方向に締め付ける場合、弾性部材は、一方のサイドシール部から脚開口の縁に沿って幅方向中央に向かい、幅方向中央を横断して他方の脚開口に向かい、他方の脚開口に沿って他方のサイドシール部に至るパターンで配置される。
【0005】
他方、最近では弾性部材の収縮力を利用して、骨盤周りの筋肉(腹筋など)の働きを補助し、骨盤を安定させるものも提案されている(例えば特許文献4参照)。
【0006】
しかしながら、着用者の起立を補助するものは知られていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-115544号公報
特開2011-217940号公報
特開2015-202246号公報
特許6503489号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、着用者の起立を補助する機能を備えたパンツタイプ使い捨て着用物品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決したパンツタイプ使い捨て着用物品は以下のとおりである。
<第1の態様>
前身頃と、後身頃と、前記前身頃の両側部と前記後身頃の両側部とがそれぞれ接合されて形成された左右一対のサイドシール部と、ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記前身頃及び前記後身頃は、前記左右一対のサイドシール部との間の領域として定まる胴領域と、前記左右一対の脚開口の縁の間に位置する股領域とをそれぞれ有しており、
前記前身頃及び前記後身頃における前記胴領域は、上縁に沿って左の前記サイドシール部から右の前記サイドシール部まで続くウエスト部と、前記ウエスト部の下に隣接して左の前記サイドシール部から右の前記サイドシール部まで続くウエスト下方部とからなり、
前記ウエスト部はウエスト弾性部材を有するとともに、前記ウエスト弾性部材の収縮により幅方向に収縮した自然長状態と、前記ウエスト弾性部材の伸長とともに伸長した展開状態との間で弾性伸縮し、
前記股領域は、左の前記脚開口の縁のうち最も幅方向の中央側に位置する点を通る前後方向に沿う左仮想直線と、右の前記脚開口の縁のうち最も幅方向の中央側に位置する点を通る前後方向に沿う右仮想直線との間の領域として定まる中央領域と、左の前記脚開口の縁と前記左仮想直線との間の領域として定まる左脚周り領域と、前記右の脚開口の縁と前記右仮想直線との間の領域として定まる右脚周り領域とを有する、
パンツタイプ使い捨て着用物品であって、
前記後身頃は、左の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第1位置から少なくとも前記左脚周り領域まで、及び右の前記サイドシール部と前記ウエスト部との境界に位置する第2位置から少なくとも前記右脚周り領域まで、それぞれ幅方向の中央に近づきつつ前記股領域に近づくように延びた細長状の後サポート弾性部材を有しており、
前記後身頃における前記後サポート弾性部材の配置部分は、前記後サポート弾性部材の収縮により前記後サポート弾性部材に沿って収縮した自然長状態と、前記後サポート弾性部材の伸長とともに前記後サポート弾性部材に沿って伸長した展開状態との間で弾性伸縮する、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
【0010】
(作用効果)
本パンツタイプ使い捨て着用物品を使用した場合、着用者が立位のときには後身頃に前後方向の伸長力がほぼ加わらないため、後サポート弾性部材は前後方向にはほぼ自然長状態となる。しかし、着用者が立位から座位に姿勢変化するときには、股関節の屈曲に伴い着用者の臀部が突き出るために、着用者の身体表面におけるウエストと臀溝との距離が増加する。ここで、本パンツタイプ使い捨て着用物品のウエスト部はウエスト弾性部材により腸骨稜より上側に押し付けられており、後身頃がずり下がりにくくなっていること、後サポート弾性部材が腸骨稜の上側から大転子よりも身体の中心側を通るように延びること、並びに両方の脚開口に脚が挿入された着用状態では前身頃が引っ掛かりとなって後身頃がずり上がりにくくなっていることから、後サポート弾性部材に対して効果的に伸長力が作用し、後サポート弾性部材は自然長又はそれに近い状態から、着用者の身体表面におけるウエストと臀溝との距離の増加に応じて伸長され、収縮力が蓄積される。したがって、本パンツタイプ使い捨て着用物品では、この座位の状態から着用者が起立するときに、後サポート弾性部材の収縮力が股関節の伸展を補助する方向に作用して、着用者の起立を補助することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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