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公開番号
2025149180
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049666
出願日
2024-03-26
発明の名称
パンツタイプ使い捨て着用物品
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A61F
13/494 20060101AFI20251001BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】背側バリアの入口の開きやすさを向上する。
【解決手段】上記課題は、起き上がりギャザー90における起き上がり部分94の後端を通り幅方向WDに沿って直線的に延びる境界線BLよりも前側の位置から境界線BLよりも後側に延びるとともに、両方の起き上がりギャザー90にわたるバリアシート71を有し、バリアシート71における裏側に接合されていない自由部分73は、両方の起き上がり部分94の間の領域全体を含むように連続し、バリアシート71における裏側に接合された固定部分72は、自由部分73の後側及び幅方向WDの両側を取り囲むように設けられているとともに、バリアシート71及び起き上がりギャザー90の重なり領域は、固定部分72を有するギャザー連結領域74を有しており、ギャザー連結領域74の前縁74eが境界線BLよりも前側に位置している。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前記外装体の幅方向中間部に取り付けられた、前記前身頃から前記後身頃にわたる内装体と、
前記前身頃における前記外装体の両側部と前記後身頃における前記外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口と、
前記内装体に内蔵された吸収体と、
前記内装体の幅方向の両側に設けられた、前記内装体の前後方向の全体にわたる起き上がりギャザーと、を備え、
前記起き上がりギャザーは、前記内装体の両側部から前記内装体の表面上に延びた本体部と、この本体部における前端部及び後端部が倒伏状態で前記内装体の表面に固定されて形成された倒伏部分と、前後の前記倒伏部分の間の部分である非固定の起き上がり部分と、この起き上がり部分に設けられたギャザー弾性部材とを有し、
前記起き上がり部分は前記ギャザー弾性部材の収縮に伴い前後方向に収縮した自然長状態と、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に最大伸長率まで伸長した展開状態との間で伸縮するものである、
パンツタイプ使い捨て着用物品において、
前記起き上がり部分は、最も幅方向の中央側で前後方向の全体にわたるとともに前記ギャザー弾性部材を有する第1領域と、前記第1領域の側方全体を含むとともに、前記ギャザー弾性部材を有する第2領域とを有し、前記第1領域の前記最大伸長率が前記第2領域の前記最大伸長率よりも高く、
前記起き上がり部分と後の前記倒伏部分との境界を通り幅方向に沿って直線的に延びる境界線よりも前側の位置から前記境界線よりも後側に延びるとともに、少なくとも両方の前記起き上がりギャザーにわたるように幅方向に延びるバリアシートを有し、
前記バリアシートは、裏側の部材に接合されていない自由部分と、裏側の部材に接合された固定部分とを有しており、
前記自由部分は、前記バリアシートにおける、一方の起き上がり部分と他方の起き上がり部分の間の領域と重なる部分の全体を含むように、前記バリアシートの前縁から前後方向の中間まで連続しており、
前記固定部分は、前記自由部分の後側及び幅方向の両側を取り囲むように設けられているとともに、前記バリアシート及び前記起き上がりギャザーの重なり領域は、前記固定部分を有するギャザー連結領域を有しており、
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記境界線よりも前側に位置しており、
前記バリアシートの前記自由部分は、弾性部材により収縮した幅方向の伸縮部分を有せず、
前記バリアシートの前記自由部分により、股間側に入口が開口するポケット状の背側バリアが形成される、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記起き上がり部分のうち前記自由部分と重なる領域の前後方向の寸法は、前記自由部分の前後方向の寸法の6~15倍であり、
前記第1領域の前記最大伸長率が前記第2領域の前記最大伸長率の1.1~1.8倍であり、
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記境界線よりも前側に5~80mmに位置している、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項3】
前記第1領域は、前記ギャザー弾性部材が前後方向に連続するとともに前記ギャザー弾性部材が固定された第1収縮範囲を有し、
前記第2領域は、前記ギャザー弾性部材が前後方向に連続するとともに前記ギャザー弾性部材が固定された第2収縮範囲を有し、
前記第1収縮範囲の後端は、前記第2収縮範囲の後端よりも後側に位置しており、
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記第1収縮範囲の後端よりも前側に位置している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項4】
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記第2収縮範囲の後端よりも前側に位置している、
請求項3記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項5】
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記第2収縮範囲の後端よりも後側に位置している、
請求項3記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項6】
前記第1領域は、前記ギャザー弾性部材が前後方向に連続するとともに前記ギャザー弾性部材が固定された第1収縮範囲を有し、
前記第2領域は、前記ギャザー弾性部材が前後方向に連続するとともに前記ギャザー弾性部材が固定された第2収縮範囲を有し、
前記第1収縮範囲の後端は、前記第2収縮範囲の後端よりも後側に位置しており、
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記第1収縮範囲の後端よりも後側に位置している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項7】
前記自由部分の幅方向の寸法が、後方に向かうにつれて段階的又は連続的に拡大している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項8】
前記外装体は、前記バリアシートの前記固定部分のうち前記自由部分の後側に位置する後固定部分と重なる第1外装領域と、前記バリアシートの前記自由部分と重なる第2外装領域とを有し、
前記第1外装領域及び前記第2外装領域は、それぞれ外装弾性部材を有しているとともに、前記外装弾性部材の収縮に伴い幅方向に収縮した自然長状態と、前記外装弾性部材とともに幅方向に伸長した展開状態との間で伸縮するものであり、
前記第1外装領域における幅方向の最大伸長率が、前記第2外装領域における幅方向の最大伸長率の1.1~2.0倍である、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
【請求項9】
前記内装体の前端部及び後端部は前記吸収体を有しない低剛性領域であり、
少なくとも後の倒伏部分の固定領域は、幅方向の中央側の縁が前記吸収体の側縁よりも幅方向の中央側に位置するとともに、前記低剛性領域内にのみ位置しており、
前記低剛性領域内にのみ位置する前記固定領域は、前記起き上がり部分との境界が前記吸収体の後縁から後側に0~15mmに位置している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨て着用物品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつ、パンツタイプ生理用品等のパンツタイプ使い捨て着用物品に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
パンツタイプ使い捨て着用物品(トランクスタイプのものを含む)は、前身頃の両側部と後身頃の両側部とが溶着により接合されたサイドシール部を有している。サイドシール部には、多数の溶着部が間隔を空けて所定のパターンで配列される。サイドシール部の形成により平坦なアセンブリが、ウエスト開口及び脚開口を有するパンツ状やトランクス状に形成される。
【0003】
このようなパンツタイプ使い捨て着用物品においては、身体へのフィット性を向上させるために、外装体のうち、サイドシール部の間の領域として定まる胴領域や、前後の胴領域の間に位置する中間領域に、伸縮構造を設けたものは身体に対するフィット性が比較的に高いものとなっている(例えば特許文献1及び2参照)。このため、胴領域に伸縮構造を有するパンツタイプ使い捨て着用物品は、着用者の背中と物品表面との間に隙間が生じにくく、背中側から尿等の排泄物が漏れ出る事態(いわゆる背漏れ)が発生しにくいものである。
【0004】
このような背漏れ防止性の高さから、夜間等の長時間就寝時にパンツタイプ使い捨て着用物品を積極的に利用する使用者も存在する。そのため、パンツタイプ使い捨て着用物品であっても、特許文献1、3記載のもののように背側バリアを備えるのは望ましい。
【0005】
しかし、特許文献1記載の背側バリアの前端部は、弾性部材によって引っ張られて肌に押し付けられた状態となるため、着用感は好ましいものではない。
【0006】
この点、特許文献3記載のパンツタイプ使い捨て着用物品は好ましいものであるが、弾性部材を有しないために背側バリアの入口の開きやすさについて改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2001-252203号公報
特開2013-75106号公報
特開2019-208813号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、背側バリアの入口の開きやすさを向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決したパンツタイプ使い捨て着用物品は以下のとおりである。
<第1の態様>
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前記外装体の幅方向中間部に取り付けられた、前記前身頃から前記後身頃にわたる内装体と、
前記前身頃における前記外装体の両側部と前記後身頃における前記外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口と、
前記内装体に内蔵された吸収体と、
前記内装体の幅方向の両側に設けられた、前記内装体の前後方向の全体にわたる起き上がりギャザーと、を備え、
前記起き上がりギャザーは、前記内装体の両側部から前記内装体の表面上に延びた本体部と、この本体部における前端部及び後端部が倒伏状態で前記内装体の表面に固定されて形成された倒伏部分と、前後の前記倒伏部分の間の部分である非固定の起き上がり部分と、この起き上がり部分に設けられたギャザー弾性部材とを有し、
前記起き上がり部分は前記ギャザー弾性部材の収縮に伴い前後方向に収縮した自然長状態と、前記ギャザー弾性部材とともに前後方向に最大伸長率まで伸長した展開状態との間で伸縮するものである、
パンツタイプ使い捨て着用物品において、
前記起き上がり部分は、最も幅方向の中央側で前後方向の全体にわたるとともに前記ギャザー弾性部材を有する第1領域と、前記第1領域の側方全体を含むとともに、前記ギャザー弾性部材を有する第2領域とを有し、前記第1領域の前記最大伸長率が前記第2領域の前記最大伸長率よりも高く、
前記起き上がり部分と後の前記倒伏部分との境界を通り幅方向に沿って直線的に延びる境界線よりも前側の位置から前記境界線よりも後側に延びるとともに、少なくとも両方の前記起き上がりギャザーにわたるように幅方向に延びるバリアシートを有し、
前記バリアシートは、裏側の部材に接合されていない自由部分と、裏側の部材に接合された固定部分とを有しており、
前記自由部分は、前記バリアシートにおける、一方の起き上がり部分と他方の起き上がり部分の間の領域と重なる部分の全体を含むように、前記バリアシートの前縁から前後方向の中間まで連続しており、
前記固定部分は、前記自由部分の後側及び幅方向の両側を取り囲むように設けられているとともに、前記バリアシート及び前記起き上がりギャザーの重なり領域は、前記固定部分を有するギャザー連結領域を有しており、
前記ギャザー連結領域の前縁が、前記境界線よりも前側に位置しており、
前記バリアシートの前記自由部分は、弾性部材により収縮した幅方向の伸縮部分を有せず、
前記バリアシートの前記自由部分により、股間側に入口が開口するポケット状の背側バリアが形成される、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨て着用物品。
【0010】
(作用効果)
本パンツタイプ使い捨て着用物品では、起き上がり部分と後の倒伏部分との境界を通り幅方向に沿って延びる境界線よりも前側の位置からその境界線よりも後側に延びるとともに、少なくとも両方の起き上がりギャザーにわたるように幅方向に延びるバリアシートにより、ポケット状の背側バリアが形成される。本パンツタイプ使い捨て着用物品の特徴は、起き上がりギャザーとバリアシートとを巧み組み合わせたところにある。すなわち、本パンツタイプ使い捨て着用物品における起き上がりギャザーの起き上がり部分は、最も幅方向の中央側で前後方向の全体にわたるとともにギャザー弾性部材を有する第1領域と、第1領域の側方全体を含むとともに、ギャザー弾性部材を有する第2領域とを有し、第1領域の最大伸長率が第2領域の最大伸長率よりも高くなっている。このため、起き上がりギャザーの起き上がり部分のうち、最も幅方向の中央側の第1領域が、側方の第2領域よりも前後方向に収縮して高く起き上がる。
そして、バリアシートの自由部分が、バリアシートにおける一方の起き上がり部分と他方の起き上がり部分の間の領域と重なる部分の全体を含むように、バリアシートの前縁から前後方向の中間まで連続しており、固定部分は、自由部分の後側及び幅方向両側を取り囲むように設けられているとともに、前記バリアシート及び前記起き上がりギャザーの重なり領域は、前記固定部分を有するギャザー連結領域を有しており、ギャザー連結領域の前縁が、境界線よりも前側(つまりギャザー連結領域が起き上がり部分にかかっている)に位置しており、バリアシートの自由部分は、弾性部材により収縮した幅方向の伸縮部分を有しない。この結果、バリアシートのギャザー連結領域が起き上がりギャザーにより高くかつより急角度に持ち上げられ、それを支えとして起き上がりギャザーの間の自由部分も持ち上げられる。ここで、バリアシートの自由部分は、弾性部材により収縮した幅方向の伸縮部分を有しないため、バリアシートの自由部分は、緩やかに内側に膨らむように浮き上がり、股間側に入口が開口するポケット状の背側バリアを形成することとなる。したがって、背側バリアの入口(特に自由部分の両側部)がより開口しやすいものとなる。
(【0011】以降は省略されています)
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