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公開番号
2025150533
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-09
出願番号
2024051447
出願日
2024-03-27
発明の名称
セルロース複合樹脂
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
C08L
101/00 20060101AFI20251002BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】石目調の外観を有しつつも、強度物性の低下が抑制されたセルロース複合樹脂を提供する。
【解決手段】課題は、樹脂と平均繊維長が0.05~0.5mmであるマイクロ繊維状セルロースが複合したセルロース複合樹脂であって、マイクロ繊維状セルロースの凝集体からなるダートを有し、ダート個数が5~1,000個/9cm
2
、かつダート面積率が10~100,000mm
2
/m
2
である、ことを特徴とするセルロース複合樹脂によって解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂と平均繊維長が0.05~0.5mmであるマイクロ繊維状セルロースが複合したセルロース複合樹脂であって、
マイクロ繊維状セルロースの凝集体からなるダートを有し、
ダート個数が5~1,000個/9cm
2
、かつダート面積率が10~100,000mm
2
/m
2
である、
ことを特徴とするセルロース複合樹脂。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
色調が石目調である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項3】
セルロースのヒドロキシ基の全部又は一部がカルバメート基で置換されている変性マイクロ繊維状セルロースを有するものである、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項4】
セルロースのヒドロキシ基の全部又は一部がカルバメート基で置換されている変性マイクロ繊維状セルロースを有し、
前記変性マイクロ繊維状セルロースのカルバメート基による置換率が、0.5mmоl/g以上、2.0mmоl/g以下である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項5】
前記樹脂がポリオレフィン系樹脂である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項6】
前記樹脂が無水有機酸変性ポリオレフィン系樹脂である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項7】
樹脂そのものの曲げ強さに対するセルロース複合樹脂の曲げ強さの比率が1.05~2.0である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項8】
樹脂とマイクロ繊維状セルロースの質量比が、99:1~50:50である、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
【請求項9】
さらに、白色顔料を含む、
請求項1に記載のセルロース複合樹脂。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
近年、物質をナノメートルレベルまで微細化し、物質が持つ従来の性状とは異なる新たな物性を得ることを目的としたナノテクノロジーが注目されている。化学処理、粉砕処理等によりセルロース系原料であるパルプから製造される微細セルロース繊維は、強度、弾性、熱安定性等に優れているため、様々な用途展開が期待されている。なかでも、微細セルロース繊維の持つ最大の特徴である軽量、高強度、リサイクル性を活かして、植物繊維を微細化して得られるセルロースナノファイバー及びマイクロ繊維状セルロースを含む微細セルロース繊維の熱可塑性樹脂の補強材として使用する提案がされている(特許文献1参照)。
続きを表示(約 1,700 文字)
【0002】
そして、現在では、植物繊維を微細化して得られるセルロースナノファイバーやマイクロ繊維状セルロース等を含む繊維状セルロースを、熱可塑性樹脂の補強材として使用する提案がされている。熱可塑性樹脂の補強材として繊維状セルロースを使用する場合、繊維状セルロースが樹脂中に均一に分散することが望ましく、均一に分散することで強度物性を向上することができる。分散性を改善する手法として、繊維状セルロースを疎水性へ化学変性する方法や相溶化剤を添加する方法等、様々ある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-131774号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
他方で、熱可塑性樹脂に対して、意匠性を備えた外観を求めるニーズもあるが、強度物性を維持しつつ意匠性を持たせることは困難であった。上記背景技術のもと、本発明の課題は、石目調の外観を有しつつも、強度物性の低下が抑制されたセルロース複合樹脂を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
発明者らは鋭意検討を重ね、繊維状セルロースが必ずしも均一に分散されていなくても、強度物性等の低下が抑制され、かつ、意匠性を備えたセルロース複合樹脂を発明することに成功した。そこで、上記課題を解決する発明の態様を次に掲げる。
(第1の態様)
樹脂と平均繊維長が0.05~0.5mmであるマイクロ繊維状セルロースが複合したセルロース複合樹脂であって、
マイクロ繊維状セルロースの凝集体からなるダートを有し、
ダート個数が5~1,000個/9cm
2
、かつダート面積率が10~100,000mm
2
/m
2
である、
ことを特徴とするセルロース複合樹脂。
【0006】
樹脂にセルロース繊維を混ぜて混練することで、樹脂の強度物性を向上化したセルロース複合樹脂を得る技術は、特許文献1に見られるように従来から行われてきた。セルロース複合樹脂が高い強度物性を有するには、セルロースが当該セルロース複合樹脂に分散した状態で含まれていると良く、より均一に分散しているほど、セルロース複合樹脂の強度物性がより高まる。
【0007】
従来のセルロース複合樹脂に関する技術は、強度物性の向上を図るがゆえに、セルロース複合樹脂中にセルロース繊維を分散させることを念頭に置き、結果物の意匠性を重要視しなかった。対して、意匠性を有するセルロース複合樹脂を製造しようとした場合、意匠性は、樹脂やセルロース繊維とは異なる物質(例えば粒状物)をセルロース複合樹脂中に含ませて成形し、表現する等の手法がある。この場合のセルロース複合樹脂は、そもそも樹脂やセルロース繊維とは異なる物質を含んでいるため、セルロース複合樹脂に対して湾曲させる等の外圧を加えると、当該物質が含有された部位が他の部位に比べて脆く、亀裂が生じ易い。そのため、高い強度物性を有するものではなかった。
【0008】
しかしながら、本発明のセルロース複合樹脂は、樹脂とマイクロ繊維状セルロースが複合されているので、強度物性を有するものとなっているとともに、ダートを有することから石目調の外観を備えた意匠性も兼ね備えている。その上、ダートの成分の一つがマイクロ繊維状セルロースの凝集体であり、かつセルロース複合樹脂を構成する成分の一つもマイクロ繊維状セルロースであるため、ダートが位置する部位がそれ以外の部位と比較して、強度に劣るということがなく、当該ダートが位置する部位で亀裂が生じ易いといったこともない。したがって、本発明は、意匠性を有しつつも、強度物性の低下が抑制されたセルロース複合樹脂となっている。
【0009】
(第2の態様)
色調が石目調である、
第1の態様のセルロース複合樹脂。
【0010】
色調が石目調であるので、審美的な外観のセルロース複合樹脂となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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