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公開番号
2025152764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024054833
出願日
2024-03-28
発明の名称
トイレットロール、トイレットロール包装体及び香料組成物
出願人
大王製紙株式会社
,
高砂香料工業株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A47K
10/16 20060101AFI20251002BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約
【課題】香気の発生、消臭及び悪臭発生の抑制を行うことができるトイレットロールを提供する。
【解決手段】
紙管に帯状のトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであり、トイレットロールを構成する紙管及びトイレットペーパーの少なくとも一方に、揮発して香気を発するとともに、尿及び便の少なくとも一方に由来する悪臭成分を化学反応によって悪臭がない又は少ない物質へと変化させて化学的に消臭する揮発性消臭香料成分と、揮発して香気を発するとともに、尿由来の少なくとも悪臭成分の生成に関与する微生物の発生及び増殖の少なくとも一方を抑制する揮発性防臭香料成分と、が付与されている、トイレットロールにより解決される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
紙管に帯状のトイレットペーパーが巻かれたトイレットロールであり、
トイレットロールを構成する紙管及びトイレットペーパーの少なくとも一方に、
揮発して香気を発するとともに、尿及び便の少なくとも一方に由来する悪臭成分を化学反応によって悪臭がない又は少ない物質へと変化させて化学的に消臭する揮発性消臭香料成分と、
揮発して香気を発するとともに、尿由来の少なくとも悪臭成分の生成に関与する微生物の発生及び増殖の少なくとも一方を抑制する揮発性防臭香料成分と、
が付与されている、ことを特徴とするトイレットロール。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
揮発性消臭香料成分は、一種又は二種以上のエステル系化合物である、請求項1記載のトイレットロール。
【請求項3】
エステル系化合物が、酢酸リナリル、オイゲニルアセテート、ゲラニルアセテート、サビニルアセテート、サビネンヒドレート、シトロネリルアセテート、テルピニルアセテート、ネリルアセテート、ブチルアルゲレート、ベチベリルアセテート、ベンジルアセテート、ベンジルベンゾエート、ボルニルアセテート、ボルニルイソバレレート、メチルアントラニレート、メチルサリチレート、メチルブチレート、メチルベンゾエート、メンチルアセテート、ラバンズリルアセテート、リナリルアセテート及びギ酸エステルの群から選択される、請求項2記載のトイレットロール。
【請求項4】
揮発性消臭香料成分は、アンモニアを化学的に消臭する効果を有するものである請求項1~3の何れか1項に記載のトイレットロール。
【請求項5】
揮発性防臭香料成分は、炭素数が5~16の脂肪族もしくは芳香族のアルデヒド類、炭素数が5~16の脂肪族アルコール類およびフェノール類から選ばれる少なくとも一種である、請求項1記載のトイレットロール。
【請求項6】
炭素数が5~16の脂肪族もしくは芳香族のアルデヒド類、炭素数が5~16の脂肪族アルコール類およびフェノール類から選ばれる少なくとも一種は、シトラール、シトロネラール、ヘキセナール、オクチルアルデヒド、ウンデセナール、ウンデシレンアルデヒド、ジメチルテトラハイドロベンズアルデヒド、ベンズアルデヒド、サリチルアルデヒド、フェニルプロパナール、クミンアルデヒド、フルフラール、ゲラニオール、シトロネロール、デセノール、デカノール、オイゲノールから選択される請求項5記載のトイレットロール及びトイレットロール。
【請求項7】
紙管及びトイレットペーパーの少なくとも一方に、揮発して香気を発するとともに、メチルメルカプタンと硫化水素を含む便臭を変調させる変調香料成分、が付与されている、請求項1記載のトイレットロール及びトイレットロール。
【請求項8】
変調香料成分として、3,7-ジメチル-1,6-オクタジエン-3-オール(リナロール)、(E)-1-(2,6,6-トリメチル-3-シクロヘキセニル)-2-ブテン-1-オン(δ-ダマスコン) から選択されるフローラル系香気を有する香料成分を含む、請求項7記載のトイレットロール及びトイレットロール包装体。
【請求項9】
変調香料成分として、フローラル系の香気を有する香料成分とともに、シス-3-ヘキセノール、2,4-ジメチル-3-シクロヘキセン-1-カルボキサミドから一種又は二種選択されるグリーン系の香気を有する香料成分及び1,2-ジメトキシ-4-(1-プロペニル)ベンゼン(イソオイゲノール)、メントンから一種又は二種選択されるハーブ系の香気を有する香料成分の少なくとも一方を含む、請求項8記載のトイレットロール及びトイレットロール。
【請求項10】
請求項1~9の何れか1項に記載のトイレットロールに用いられることを特徴とする香料組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、帯状のトイレットペーパーを紙管に巻いたトイレットロール、このトイレットロールが包装されているトイレットロール包装体、及びトイレットロールに用いられる香料組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
トイレ空間では、尿や便による悪臭が発生するため、トイレ空間の消臭技術や香気による悪臭緩和技術が提案されている。
例えば、トイレ空間で発生するアンモニア臭を緩和したり消臭するために、トイレ空間に常備されるトイレットロールの紙管内面に消臭剤等をコーティングして担持させる技術が知られる(下記、特許文献1)。
紙管やトイレットペーパーに付した香りによって悪臭の香気を変調したり、マスキングして消臭する技術も知られる。(下記、特許文献2)。
また、臭いの原因となるアンモニアが塩基性であることを利用し、紙管に中和作用によって消臭効果を発現させる消臭剤を含侵させる技術が知られる(下記、特許文献3)。
さらに、紙管外周に、揮発して香気を発するとともに、悪臭成分を化学反応によって悪臭がない又は少ない物質へと変化させて、化学的に消臭する揮発性消臭香料を付与し、紙管内周に、悪臭成分との接触によって悪臭成分を消臭する消臭領域を設けるようにした技術が知られる(特許文献4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開昭56-111890号公報
特開2017-176571号公報
特開2016-19738号公報
特開2019-208847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、トイレットロールの紙管内面に消臭剤等をコーティングして担持させる技術は、消臭剤の担持量を多くすることが難しかったり、また、バインダーとなる接着剤成分によって消臭剤が被覆されるため効果を発揮する消臭剤の歩留まりが悪いという問題があった。
【0005】
また、香りによって悪臭の香気を変調したり、マスキングして消臭する技術は、悪臭そのものを分解するわけではないため十分な香気が必要で香料の使用量が多くなる場合があるという問題があった。すなわち、紙管のような狭い範囲に、マスキング等に必要な十分な量の香料成分と、マスキングに必要のない香料成分とをバランスよく付与することが難しい場合があり、香りが過度に強くなってしまうことがあるという問題があった。
【0006】
さらに、紙管に中和作用によって消臭効果を発現させる消臭剤を含侵させる技術は、アンモニア自体を中和分解する点で優れるものの消臭対象となるアンモニア等と消臭剤との接触が必要であるゆえ、トイレ空間内に拡散したアンモニアに対して即効性のある効果が期待できないという問題があった。また、消臭剤が付与されている紙管から距離のある壁や床に飛散した尿に起因する尿臭まで抑制することは困難であった。また、この紙管に消臭剤を付与する技術は、紙管に付与した消臭剤による効果が発現しているか否かを認識しがたいという問題があった。
【0007】
紙管外周に、揮発して香気を発するとともに、悪臭成分を化学的に消臭する揮発性消臭香料を付与し、紙管内周に、悪臭成分との接触によって消臭する消臭領域を設ける技術は、特許文献2よりもトイレ空間内に拡散したアンモニア等の悪臭成分に対する即効性、臭気発生元に対する消臭効果及び消臭効果の持続性に優れ、さらに消臭効果の発現を認識しやすいという点で優れる。
【0008】
しかしながら、近年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響等による外出自粛、在宅勤務、自宅学習等の増加により、人々の在宅時間が増加し、人によっては、これまで気にならなかった自宅内の匂い、特に、使用する機会が増加したトイレ空間の便臭や尿臭といった悪臭を気にする者が増加している。
【0009】
トイレ空間の悪臭は、便臭については、便が意図せず便器外に付着することが少なく、排便時の便そのものから発生することが多いが、尿については意図せず便器外へ飛散して壁や床に付着した部分から発生することが多々ある。そして、尿臭は、尿そのもののみならず尿中の成分が菌や微生物等、さらにこれらに由来する酵素等によって分解されることで発生することが知られている。
【0010】
便器外へ飛散して壁や床に付着した尿は、視認することが難しい場合も多く、すぐに清掃されないことが多々ある。そして、上記のような在宅時間の増加によるトイレの使用頻度の増加による意図しない便器外へ尿の付着頻度が増え、清掃頻度とのバランスが従来と異なってきたことで、従来の化学的消臭や香料による悪臭のマスキングのみでは、十分に消臭できないことが、悪臭を気にする者が増加した要因の一つと考えられる。このように在宅時間の増加によって、トイレ空間における悪臭の発生と悪臭原の除去のバランスが異なってきており、これに応じたよりより効果的な消臭及び香気の発生技術が求められる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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