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公開番号
2025149181
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049667
出願日
2024-03-26
発明の名称
パンツタイプ使い捨ておむつ
出願人
大王製紙株式会社
代理人
弁理士法人永井国際特許事務所
主分類
A61F
13/505 20060101AFI20251001BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】使い捨て吸収パッドの固定性を改善する。
【解決手段】上記課題は、胴領域Tがウエスト部Wとウエスト下方部Uとからなり、ウエスト下方部Uは、幅方向WDの中央に位置する中央領域30と、一方のサイドシール部21と中央領域30との間の領域として定まる第1領域31と、他方のサイドシール部21と中央領域30との間の領域として定まる第2領域32とからなり、ウエスト部W、第1領域31、及び第2領域32は、160~320%の第1の幅方向WDの最大伸長率を有する伸縮領域であり、中央領域30内における、ウエスト部Wと内装体10との間の第3領域33に、110%未満の第2の幅方向WDの最大伸長率を有するパッド固定領域40を有している、パンツタイプ使い捨ておむつにより解決される。
【選択図】図10
特許請求の範囲
【請求項1】
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に固定された、吸収体を含む内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、一方の前記サイドシール部と他方の前記サイドシール部との間の領域として定まる胴領域を有しており、
前記胴領域は、上縁に沿って一方の前記サイドシール部から他方の前記サイドシール部まで続くウエスト部と、前記ウエスト部の下に隣接して一方の前記サイドシール部から他方の前記サイドシール部まで続くウエスト下方部とからなり、
前記ウエスト下方部は、幅方向の中央に位置する中央領域と、一方の前記サイドシール部と前記中央領域との間の領域として定まる第1領域と、他方の前記サイドシール部と前記中央領域との間の領域として定まる第2領域とからなり、
前記内装体の前縁及び後縁は、前記ウエスト下方部内に位置するとともに前記ウエスト部の下縁から下方に離間しており、
前記ウエスト部、前記第1領域、及び前記第2領域は、160~320%の第1の幅方向の最大伸長率を有する伸縮領域であり、
前記伸縮領域は、内側シート層と、外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に設けられた弾性部材とを有するとともに、前記弾性部材の収縮により幅方向に収縮して内面に襞が形成された自然長状態と、前記弾性部材の伸長とともに前記第1の幅方向の最大伸長率まで伸長して襞が無くなった展開状態との間で弾性伸縮する領域であり、
前記中央領域内における、前記ウエスト部と前記内装体との間の第3領域に、110%未満の第2の幅方向の最大伸長率を有するパッド固定領域を有している、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
前記パッド固定領域は、前記第3領域の前後方向の中間に配置され、
前記第3領域のうち、前記パッド固定領域と前記ウエスト部との間の第4領域、及び前記パッド固定領域と前記内装体との間の第5領域は、それぞれ前記第2の幅方向の最大伸長率より大きい幅方向の最大伸長率を有する伸縮領域である、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項3】
前記パッド固定領域は、前記第3領域の前後方向の中間に前後方向に間隔を空けて複数配置され、
前記第3領域のうち、前記パッド固定領域と前記ウエスト部との間の第4領域、前記パッド固定領域と前記内装体との間の第5領域、及び前後方向に隣り合う前記パッド固定領域の間の第6領域は、それぞれ前記第2の幅方向の最大伸長率より大きい幅方向の最大伸長率を有する伸縮領域である、
請求項1記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項4】
前記第1領域及び前記第2領域のうち、前記パッド固定領域の側方に位置する部分の幅方向の最大伸長率は、それ以外の部分の幅方向の最大伸長率の1~1.5倍である、
請求項2又は3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項5】
前記パッド固定領域は、幅方向に沿う長軸を有する楕円形領域である、
請求項2又は3記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項6】
前記中央領域の幅方向の寸法は、前記内装体の幅方向の寸法の0.3~1倍であり、
前記パッド固定領域の幅方向の寸法は、前記中央領域の幅方向の寸法の0.3~1倍である、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項7】
前記弾性部材は、前後方向に間隔を空けて取り付けられた幅方向に沿う複数本の細長状弾性部材であり、
前記第1領域及び前記第2領域では、前記細長状弾性部材の少なくとも両端部の位置で、ホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層が接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記細長状弾性部材が固定されており、
前記パッド固定領域は、前記第1領域及び前記第2領域から連続する内側シート層及び外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に残された、前記第1領域及び前記第2領域から続く前記細長状弾性部材が前記内側シート層及び前記外側シート層を伴わずに収縮した独立収縮部分とを有し、
前記パッド固定領域は、前記第1領域の前記細長状弾性部材と前記第2領域の前記細長状弾性部材とを幅方向に沿って繋ぐ複数の仮想直線とそれぞれ交差するように形成された、前記内側シート層及び前記外側シート層の少なくとも一方を切断する複数の切断部を有し、
前記切断部は、各仮想直線に一か所のみ設けられ、
前後方向に隣り合う一対の仮想直線のうち、一方の仮想直線と交差する前記切断部は、他方の仮想直線と交差する前記切断部とは幅方向の位置が異なる、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項8】
前記弾性部材は、前後方向に間隔を空けて取り付けられた幅方向に沿う複数本の細長状弾性部材であり、
前記第1領域及び前記第2領域では、前記細長状弾性部材の少なくとも両端部の位置で、ホットメルト接着剤により、前記内側シート層及び前記外側シート層が接合されるとともに、前記内側シート層及び外側シート層に前記細長状弾性部材が固定されており、
前記パッド固定領域は、前記第1領域及び前記第2領域から連続する内側シート層及び外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に残された、前記第1領域及び前記第2領域から続く前記細長状弾性部材が前記内側シート層及び前記外側シート層を伴わずに収縮した独立収縮部分とを有し、
前記パッド固定領域は、前記第1領域の前記細長状弾性部材と前記第2領域の前記細長状弾性部材とを幅方向に沿って繋ぐ複数の仮想直線とそれぞれ交差するように形成された、前記内側シート層及び前記外側シート層の少なくとも一方を切断する複数の切断部を有し、
前記パッド固定領域は、前記切断部と交差する仮想直線と、前記切断部と交差しない仮想直線とを有しており、
前記パッド固定領域は、前記切断部と交差する仮想直線の両端部に前記独立収縮部分を有するとともに、前記切断部と交差しない仮想直線に沿って前記第1領域から前記パッド固定領域を経て前記第2領域に至る細長状弾性部材を有する、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項9】
前記パッド固定領域は、前記弾性部材を有しない位置に、前記内側シート層及び前記外側シート層が接合された接合部を有している、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
【請求項10】
前記第3領域の前後方向の寸法が、前記胴領域の前後方向の寸法の0.3~0.9倍である、
請求項1又は2記載のパンツタイプ使い捨ておむつ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツタイプ使い捨ておむつに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
パンツタイプ(トランクスタイプを含む)使い捨ておむつは、前身頃の両側部と後身頃の両側部とが溶着により接合されたサイドシール部を有している。サイドシール部には、多数の溶着部が間隔を空けて所定のパターンで配列される。サイドシール部の形成により平坦なアセンブリが、ウエスト開口及び脚開口を有するパンツ状やトランクス状に形成される。
【0003】
このようなパンツタイプ使い捨ておむつでは、身体へのフィット性を向上させるために、外装体に伸縮構造を設けることが一般的となっている。例えば、サイドシール部の間の領域として定まる胴領域や、前後の胴領域の間に位置する中間領域に、伸縮構造を設けたものは身体に対するフィット性が比較的に高いものとなっている(例えば特許文献1及び2参照)。
【0004】
外装体の伸縮構造の代表的なものは、重なり合う内側シート層及び外側シート層の間に、細長状やシート状の弾性部材を備えるものである。内側シート層及び外側シート層は面状の伸縮領域を形成するとともに、弾性部材を被覆、隠蔽する役割を担い、内側シート層及び外側シート層間に内蔵される弾性部材は、弾性伸縮のための力を生み出す役割を担うものである。弾性部材は、伸縮方向に伸長された状態で、少なくとも伸縮方向の両端部に位置する部分が内側シート層及び外側シート層に固定される。この固定により、弾性部材と内側シート層及び外側シート層とが一体化され、内側シート層及び外側シート層は弾性部材の収縮力により収縮して襞(皺状のものも含む。自然長状態だけでなく、弾性部材が伸長した状態でも形成される。以下、単に襞ともいう。)が形成され、またこの収縮状態から弾性部材の収縮力に抗して伸長されると、襞が展開される。通常、弾性限界まで伸長した状態では内側シート層及び外側シート層は襞が無い展開状態となり、弾性部材の収縮に伴って襞が寄り、自然長状態では最も密に襞が寄る。
【0005】
他方、パンツタイプ使い捨ておむつでは、内面に使い捨て吸収パッドを併用することがある。このような使い捨て吸収パッドの多くは、裏面における少なくとも前端部及び後端部に、パンツタイプ使い捨ておむつの内面に対する固定手段(ズレ止め)として、メカニカルファスナーのフック材や粘着剤を有している。
【0006】
しかしながら、従来のパンツタイプ使い捨ておむつでは、内装体の前縁及び後縁よりもさらにウエスト開口側に使い捨て吸収パッドの固定手段を固定した場合、外装体の伸縮領域の内面に形成された襞に固定手段を押し付けることとなり、外装体と固定手段との接触面積の減少等により固定が不十分となりやすいという問題点があった。パンツタイプ使い捨ておむつ及び使い捨て吸収パッドの併用において、排泄後に使い捨て吸収パッドの交換だけで済むように、比較的に前後方向に長い使い捨て吸収パッドを使用した場合や、誤って又は意図的に使い捨て吸収パッドの位置を前後いずれか一方側にずらして固定した場合の他、パンツタイプ使い捨ておむつの設計として内装体の前後方向の寸法が短い場合等には、このような状態となりやすいため、改善が要望される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2010-125042号公報
特開2020-151257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで本発明の主たる課題は、使い捨て吸収パッドの固定性に優れるパンツタイプ使い捨ておむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決した使い捨て着用物品は以下のとおりである。
<第1の態様>
前身頃から後身頃にわたる一体的な外装体、又は前身頃及び後身頃に別々に設けられた外装体と、
前身頃から後身頃にわたるように前記外装体に固定された、吸収体を含む内装体と、
前身頃における外装体の両側部と後身頃における外装体の両側部とがそれぞれ接合されたサイドシール部と、
ウエスト開口及び左右一対の脚開口とを備え、
前記外装体は、一方の前記サイドシール部と他方の前記サイドシール部との間の領域として定まる胴領域を有しており、
前記胴領域は、上縁に沿って一方の前記サイドシール部から他方の前記サイドシール部まで続くウエスト部と、前記ウエスト部の下に隣接して一方の前記サイドシール部から他方の前記サイドシール部まで続くウエスト下方部とからなり、
前記ウエスト下方部は、幅方向の中央に位置する中央領域と、一方の前記サイドシール部と前記中央領域との間の領域として定まる第1領域と、他方の前記サイドシール部と前記中央領域との間の領域として定まる第2領域とからなり、
前記内装体の前縁及び後縁は、前記ウエスト下方部内に位置するとともに前記ウエスト部の下縁から下方に離間しており、
前記ウエスト部、前記第1領域、及び前記第2領域は、160~320%の第1の幅方向の最大伸長率を有する伸縮領域であり、
前記伸縮領域は、内側シート層と、外側シート層と、これら内側シート層及び外側シート層間に設けられた弾性部材とを有するとともに、前記弾性部材の収縮により幅方向に収縮して内面に襞が形成された自然長状態と、前記弾性部材の伸長とともに前記第1の幅方向の最大伸長率まで伸長して襞が無くなった展開状態との間で弾性伸縮する領域であり、
前記中央領域内における、前記ウエスト部と前記内装体との間の第3領域に、110%未満の第2の幅方向の最大伸長率を有するパッド固定領域を有している、
ことを特徴とするパンツタイプ使い捨ておむつ。
【0010】
(作用効果)
本パンツタイプ使い捨ておむつは、内装体の前縁及び後縁よりも上側に、110%未満の第2の幅方向の最大伸長率を有する(つまり、非伸縮又は低伸縮の)パッド固定領域を有している。このようなパッド固定領域は、襞が殆ど無いか、又はあるとしても使い捨て吸収パッドの固定への影響が小さいため、従来よりも使い捨て吸収パッドの固定性に優れたものとなる。したがって、例えば、パンツタイプ使い捨ておむつ及び使い捨て吸収パッドの併用において、排泄後に使い捨て吸収パッドの交換だけで済むように、比較的に長い使い捨て吸収パッドを使用した場合や、誤って又は意図的に使い捨て吸収パッドの位置を前後いずれか一方側にずらして固定した場合の他、パンツタイプ使い捨ておむつの設計として内装体の前後方向の寸法が短い場合等でも、使い捨て吸収パッドの固定性に優れるようになる。
(【0011】以降は省略されています)
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