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公開番号2025154289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057204
出願日2024-03-29
発明の名称レーダ装置の配置構造
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人個人,個人
主分類G01S 7/03 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】レーダ装置の正面にカバー部材があっても、レーダ装置から送受信される電波の透過率の低下を防止可能なレーダ装置の配置構造を提供すること。
【解決手段】電波を送受信するレーダ装置3の配置構造10は、送受信される電波が通過する位置に配置されるカバー部材2と、カバー部材2とレーダ装置3の間に配置される誘電体部30とを含み、レーダ装置3を構成するアンテナによる平面の放射方向における0°方向である所定方向において、誘電体部30の厚さであって、これを構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を反映させて得られる誘電体部30の実効長と、カバー部材2の厚さであって、これを構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を反映させて得られるカバー部材2の実効長と、カバー部材2と誘電体部30の間隔との総和である基準長dが、電波の波長をλ、Nを整数としたとき、λ/2×N±λ/10の範囲となるように設定される。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
電波を送受信するレーダ装置の配置構造であって、
前記レーダ装置で送受信される前記電波が通過する位置に配置されるカバー部材と、
前記カバー部材と前記レーダ装置の間に配置される誘電体部と、
を含み、
前記レーダ装置を構成するアンテナによる平面の放射方向における0°方向である所定方向において、
前記誘電体部の厚さであって、前記誘電体部を構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を前記厚さに反映させて得られる前記誘電体部の実効長と、
前記カバー部材の厚さであって、前記カバー部材を構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を前記厚さに反映させて得られる前記カバー部材の実効長と、
前記カバー部材と前記誘電体部の間隔と、
の総和である基準長が、前記電波の波長をλ、Nを整数としたとき、λ/2×N±λ/10の範囲となるように設定される、
レーダ装置の配置構造。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記レーダ装置は、
受信アンテナ及び送信アンテナを備えるレーダ基板と、
前記レーダ基板を覆うレドームと、を有するレーダ部を備え、
前記誘電体部は、
前記カバー部材と前記レーダ部との間に配置される、
請求項1に記載のレーダ装置の配置構造。
【請求項3】
前記カバー部材は、レンズであり、
前記誘電体部は、前記レンズの外側から見たときに前記レーダ装置が死角に位置するように当該レーダ装置を覆う目隠し構造体である、
請求項1又は2に記載のレーダ装置の配置構造。
【請求項4】
前記カバー部材は、前記レンズであり、かつ導光体である、
請求項3に記載のレーダ装置の配置構造。
【請求項5】
前記カバー部材は、移動体のバンパであり、
前記誘電体部は、前記レーダ装置を支持するブラケットの一部として構成される、
請求項1又は2に記載のレーダ装置の配置構造。
【請求項6】
前記誘電体部は、前記所定方向において複数配置される、
請求項1又は2に記載のレーダ装置の配置構造。
【請求項7】
前記基準長は、
複数の前記誘電体部のそれぞれの実効長と、
前記カバー部材の前記実効長と、
前記カバー部材と前記誘電体部の間隔と、
複数の前記誘電体部間の間隔と、
の総和である、
請求項6に記載のレーダ装置の配置構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、レーダ装置の配置構造に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電波の送受信により、予め設定される角度範囲内に存在する物体との距離を検出するレーダ装置を車両等の移動体に搭載する技術が知られている。この種の技術が記載されるものとして例えば特許文献1がある。
【0003】
特許文献1は、電磁波を送受信するように構成されているアンテナ部と、アンテナ部にて送受信される電磁波が通過する位置に配置されたカバー部と、を備えるレーダ装置に関するものである。特許文献1のカバー部は、アンテナ部に近い順に、誘電体からなる第1誘電体層と第1誘電体層とは誘電率が異なる誘電体からなる第2誘電体層とを有する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-211199号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
電波の反射は材質の異なる物体の界面で生じる。そのため、バンパやレンズ等のカバー部材の内側にレーダ装置を配置する場合、電波がカバー部材に反射することによって定在波が生じ、カバー部材とレーダの距離によっては損失が大きくなる。バンパやレンズ等のカバー部材は、デザイン性等の観点から設計されるため、厚さなどの物理構造をレーダ特性にとって最適化することは難しかった。従来技術のように誘電体を配置したり、誘電体の位置を調整したりすることによって損失を小さくすることも考えられるが、自由空間と異なり、カバー部材や誘電体は材料特性(比誘電率)によって適切な厚みが異なる。レーダ装置の透過率を向上させるという観点で従来技術には改善の余地があった。
【0006】
本発明は、レーダ装置の正面にカバー部材があっても、レーダ装置から送受信される電波の透過率の低下を防止することができるレーダ装置の配置構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、電波を送受信するレーダ装置の配置構造であって、前記レーダ装置で送受信される前記電波が通過する位置に配置されるカバー部材と、前記カバー部材と前記レーダ装置の間に配置される誘電体部とを含み、前記レーダ装置を構成するアンテナによる平面の放射方向における0°方向である所定方向において、前記誘電体部の厚さであって、前記誘電体部を構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を前記厚さに反映させて得られる前記誘電体部の実効長と、前記カバー部材の厚さであって、前記カバー部材を構成する材料の比誘電率に基づいて波長短縮効果を前記厚さに反映させて得られる前記カバー部材の実効長と、前記カバー部材と前記誘電体部の間隔との総和である基準長が、前記電波の波長をλ、Nを整数としたとき、λ/2×N±λ/10の範囲となるように設定される、レーダ装置の配置構造に関する。
【0008】
前記レーダ装置は、受信アンテナ及び送信アンテナを備えるレーダ基板と、前記レーダ基板を覆うレドームとを有するレーダ部を備え、前記誘電体部は、前記カバー部材と前記レーダ部との間に配置されてもよい。
【0009】
前記カバー部材は、レンズであり、前記誘電体部は、前記レンズの外側から見たときに前記レーダ装置が死角に位置するように当該レーダ装置を覆う目隠し構造体であってもよい。
【0010】
前記カバー部材は、前記レンズであり、かつ導光体であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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