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公開番号2025154029
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024056803
出願日2024-03-29
発明の名称積層コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/00 20060101AFI20251002BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】自己共振周波数の向上が可能な積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品1は、素体2と、素体2内に配置されたコイル3と、素体2の表面上に配置された外部電極41,42とを備える。コイル3は、それぞれ厚さ及び経路長を有する複数のコイル導体30を含む。外部電極41,42は、コイル3と電気的に接続されている。複数のコイル導体30は、一方向に並び、かつ、互いに隣り合う、コイル導体33、コイル導体34、及びコイル導体35を含む。コイル導体34は、コイル導体33及びコイル導体35のそれぞれの経路長より短い経路長を有し、かつ、コイル導体33及びコイル導体35の少なくとも一方の厚さより大きい厚さを有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
素体と、
前記素体内に配置され、それぞれ厚さ及び経路長を有する複数のコイル導体を含むコイルと、
前記素体の表面上に配置され、前記コイルと電気的に接続された外部電極と、を備え、
前記複数のコイル導体は、一方向に並び、かつ、互いに隣り合う、第一コイル導体、第二コイル導体、及び第三コイル導体を含み、
前記第二コイル導体は、前記第一コイル導体及び前記第三コイル導体のそれぞれの経路長より短い経路長を有し、かつ、前記第一コイル導体及び前記第三コイル導体の少なくとも一方の厚さより大きい厚さを有する、
積層コイル部品。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第二コイル導体は、前記第一コイル導体及び前記第三コイル導体の前記少なくとも一方の前記厚さの1.25倍以上の前記厚さを有する、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記第一コイル導体は、前記コイルの径方向で互いに対向する第一外面及び第一内面を含み、
前記第二コイル導体は、前記径方向で互いに対向する第二外面及び第二内面を含み、
前記第三コイル導体は、前記径方向で互いに対向する第三外面及び第三内面を含み、
前記第一外面は、前記外部電極から該第一外面に直交する垂線が引かれ得る第一領域を含み、
前記第二外面は、前記外部電極から該第二外面に直交する垂線が引かれ得る第二領域を含み、
前記第三外面は、前記外部電極から該第三外面に直交する垂線が引かれ得る第三領域を含み、
前記第二領域の面積は、前記第一領域の面積及び前記第三領域の面積の少なくとも一方よりも小さい、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記素体の前記表面は、少なくとも一つの主面を含み、
前記外部電極は、前記少なくとも一つの主面のうち一つの主面上にのみ配置されている、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記複数のコイル導体のうち互いに隣り合う一対のコイル導体の端部同士は、互いに重なり、かつ、互いに連結されている、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
素体と、
前記素体内に配置され、それぞれ厚さを有する複数のコイル導体を含むコイルと、
前記素体の表面上に配置され、前記コイルと電気的に接続された外部電極と、を備え、
前記複数のコイル導体は、互いに隣り合う第一コイル導体及び第二コイル導体を含み、
前記第二コイル導体は、前記第一コイル導体の厚さより大きい厚さを有し、
前記第一コイル導体は、前記コイルの径方向で互いに対向する第一外面及び第一内面を含み、
前記第二コイル導体は、前記径方向で互いに対向する第二外面及び第二内面を含み、
前記第一外面は、前記外部電極から該第一外面に直交する垂線が引かれ得る第一領域を含み、
前記第二外面は、前記外部電極から該第二外面に直交する垂線が引かれ得る第二領域を含み、
前記第二領域の面積は、前記第一領域の面積よりも小さい、
積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
素体と、素体内に配置されているコイルとを備える積層コイル部品が知られている(たとえば、特許文献1)。コイルは、互いに電気的に接続されている複数のコイル導体を有する。複数のコイル導体は、第一コイル導体及び第二コイル導体を含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-113309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の一つの態様は、自己共振周波数の向上が可能な積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一つの態様に係る積層コイル部品は、素体と、素体内に配置されたコイルと、素体の表面上に配置された外部電極とを備える。コイルは、それぞれ厚さ及び経路長を有する複数のコイル導体を含む。外部電極は、コイルと電気的に接続されている。複数のコイル導体は、一方向に並び、かつ、互いに隣り合う、第一コイル導体、第二コイル導体、及び第三コイル導体を含む。第二コイル導体は、第一コイル及び第三コイルのそれぞれの経路長より短い経路長を有し、かつ、第一コイル及び第三コイルの少なくとも一方の厚さより大きい厚さを有する。
【0006】
積層コイル部品の自己共振周波数は、コイルに含まれる複数のコイル導体間において発生する浮遊容量に応じて変化する。複数のコイル導体間において発生する浮遊容量が増加すれば、積層コイル部品の自己共振周波数が低下する。浮遊容量は、二つの導体の互いに対向する面積に比例し、かつ、互いに対向する二つの導体間の間隔に反比例する。したがって、複数のコイル導体では、浮遊容量は、各コイル導体の経路長と、二つのコイル導体間の間隔とに相関する。
【0007】
積層コイル部品では、所定の外形サイズに対して複数のインダクタンス値が求められる。インダクタンス値は、コイルのターン数に依存するので、コイルを構成する複数のコイル導体のそれぞれの経路長は一定に定まりがたい。他のコイル導体よりも長い経路長を有する複数のコイル導体間には、他の複数のコイル導体間に発生する浮遊容量よりも大きな浮遊容量が発生する。
【0008】
上記一つの態様では、第二コイル導体は、第一コイル導体及び第三コイル導体のそれぞれの経路長より短い経路長を有し、複数のコイル導体において第一コイル導体と第三コイル導体との間に位置する。第一コイル導体及び第三コイル導体は、第二コイル導体の経路長よりも長い経路長を有するので、第一コイル導体と第三コイル導体との間に発生する浮遊容量は、他の構成の第一コイル導体と第三コイル導体との間に発生する浮遊容量よりも大きい。第一コイル導体と第三コイル導体との間の間隔は、第二コイル導体の厚さに応じて変化する。第二コイル導体は、第一コイル及び第三コイルの少なくとも一方の厚さより大きい厚さを有する。上記一つの態様のコイルにおいて発生する浮遊容量は、第二コイルが第一コイルの厚さ及び第三コイルの厚さの双方と同等以下の厚さを有する構成のコイルにおいて発生する浮遊容量よりも小さい。結果として、上記一つの態様は、積層コイル部品の自己共振周波数の向上が可能である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一つの態様は、自己共振周波数の向上が可能な積層コイル部品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係る積層コイル部品の斜視図である。
図2は、本実施形態に係るコイルの斜視図である。
図3は、本実施形態に係るコイルを一側面から見た平面図である。
図4は、本実施形態に係るコイルを一側面から見た平面図である。
図5は、本実施形態に係るコイルを一主面から見た平面図である。
図6は、本実施形態に係る積層コイル部品の構成を示す分解図である。
図7は、本実施形態に係る第一コイル導体の平面図である。
図8は、本実施形態に係る第二コイル導体の平面図である。
図9は、本実施形態に係る第三コイル導体の平面図である。
図10は、本実施形態の変形例に係る積層コイル部品の斜視図である。
図11は、本実施形態の変形例に係るコイルの斜視図である。
図12は、本実施形態の変形例に係るコイルを一側面から見た平面図である。
図13は、本実施形態の変形例に係るコイルを一主面から見た平面図である。
図14は、本実施形態の変形例に係るコイルを一主面から見た平面図である。
図15は、本実施形態の変形例に係る積層コイル部品の構成を示す分解図である。
図16は、変形例に係る第一コイル導体の平面図である。
図17は、変形例に係る第二コイル導体の平面図である。
図18は、変形例に係る第三コイル導体の平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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