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公開番号2025138319
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024037343
出願日2024-03-11
発明の名称コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20250917BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】損失の低減を図れるコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品1は、素体2と、コイル8と、を備え、複数のコイル導体CCのそれぞれは、コイル導体CCの延在方向に直交する断面において、矩形状を呈していると共に角部C1,C2,C2,C4を有し、複数のコイル導体CCのうちの少なくとも一部は、第一方向D1において対向して配置されており、素体2は、コイル導体CCの延在方向から見て、第一方向D1において互いに隣り合うコイル導体CCの間に設けられ、当該コイル導体CCの少なくとも一部の角部C1,C2,C2,C4を覆う第一部分A1と、当該コイル導体CCの周囲の第二部分A2と、を含み、第一部分にA1に位置する金属磁性粒子P1の平均粒径は、第二部分A2に位置する金属磁性粒子P2の平均粒径よりも小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
軟磁性材料の金属磁性粒子を複数含む磁性体層を複数積層して形成されている素体と、
前記素体内に配置され、複数のコイル導体によって構成されているコイルと、を備え、
複数の前記コイル導体のそれぞれは、当該コイル導体の延在方向に直交する断面において、矩形状を呈していると共に角部を有し、
複数の前記コイル導体のうちの少なくとも一部は、前記磁性体層の積層方向において対向して配置されており、
前記素体は、前記コイル導体の前記延在方向から見て、
前記積層方向において互いに隣り合う前記コイル導体の間に設けられ、当該コイル導体の少なくとも一部の前記角部を覆う第一部分と、
当該コイル導体の周囲の第二部分と、を含み、
前記第一部分に位置する前記金属磁性粒子の平均粒径は、前記第二部分に位置する前記金属磁性粒子の平均粒径よりも小さい、コイル部品。
続きを表示(約 620 文字)【請求項2】
前記素体は、第三部分を含み、
前記第三部分は、前記コイル導体の前記延在方向から見て、前記積層方向において前記コイル導体を前記第一部分と当該第三部分とによって挟むように、前記第一部分と対向する位置に設けられており、
前記第三部分に位置する前記金属磁性粒子の平均粒径は、前記第二部分に位置する前記金属磁性粒子の平均粒径よりも小さい、請求項1に記載のコイル部品。
【請求項3】
前記コイル導体は、四つの側面を有し、
前記第一部分は、四つの前記側面のそれぞれの少なくとも一部を覆わないように設けられている、請求項1又は2に記載のコイル部品。
【請求項4】
前記第一部分は、前記積層方向において厚みを有する層状に設けられており、
前記第一部分の前記積層方向における厚みは、前記コイル導体の前記積層方向における厚みよりも小さい、請求項1又は2に記載のコイル部品。
【請求項5】
前記第一部分は、前記積層方向において互いに隣り合う全ての前記コイル導体の間に設けられている、請求項1又は2に記載のコイル部品。
【請求項6】
前記第一部分は、前記コイル導体の前記角部に沿って設けられており、
前記第一部分に位置する複数の前記金属磁性粒子のうちの少なくとも一部は、前記コイル導体に接している、請求項1又は2に記載のコイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
コイル部品として、軟磁性材料の金属磁性粒子を複数含んで形成されている素体と、素体内に配置され、複数のコイル導体によって構成されているコイルと、を備えるものが知られている(たとえば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-139981号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コイル部品において、Q値の向上の観点からは、コイル導体の抵抗値を低くすることが望まれる。コイル導体の抵抗値を低くするために、コイル導体の断面の形状を矩形状として、コイル導体の断面積を大きくする構成が用いられる。しかしながら、コイル導体が隣り合う構成では、コイル導体の角部において磁束が集中することにより磁気飽和が生じ、直流重畳特性が低下するため損失が生じる。
【0005】
本発明の一側面は、損失の低減を図れるコイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(1)本発明の一側面に係るコイル部品は、軟磁性材料の金属磁性粒子を複数含む磁性体層を複数積層して形成されている素体と、素体内に配置され、複数のコイル導体によって構成されているコイルと、を備え、複数のコイル導体のそれぞれは、当該コイル導体の延在方向に直交する断面において、矩形状を呈していると共に角部を有し、複数のコイル導体のうちの少なくとも一部は、磁性体層の積層方向において対向して配置されており、素体は、コイル導体の延在方向から見て、積層方向において互いに隣り合うコイル導体の間に設けられ、当該コイル導体の少なくとも一部の角部を覆う第一部分と、当該コイル導体の周囲の第二部分と、を含み、第一部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径は、第二部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径よりも小さい。
【0007】
本発明の一側面に係るコイル部品では、第一部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径は、第二部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径よりも小さい。これにより、コイル部品では、コイル導体の角部の周囲の透磁率が低くなる。そのため、コイル部品では、コイル導体の角部の周囲において磁気抵抗が高くなるため、コイル導体の角部において磁束が集中することを抑制でき、当該角部において磁気飽和が生じることを抑制できる。したがって、コイル部品では、直流重畳特性の向上が図れる。その結果、コイル部品では、損失の低減が図れる。
【0008】
(2)上記(1)のコイル部品において、素体は、第三部分を含み、第三部分は、コイル導体の延在方向から見て、積層方向においてコイル導体を第一部分と当該第三部分とによって挟むように、第一部分と対向する位置に設けられており、第三部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径は、第二部分に位置する金属磁性粒子の平均粒径よりも小さくてもよい。この構成では、コイル導体が第一部分と第三部分との間に位置する。これにより、コイル部品では、コイル導体の周囲の透磁率が低くなる。そのため、コイル部品では、コイル導体の周囲において磁気抵抗が高くなるため、コイル導体において磁束が集中することを抑制でき、磁気飽和が生じることを抑制できる。したがって、コイル部品では、直流重畳特性の向上が図れるため、損失の低減をより一層図れる。
【0009】
(3)上記(1)又は(2)のコイル部品において、コイル導体は、四つの側面を有し、第一部分は、四つの側面のそれぞれの少なくとも一部を覆わないように設けられていてもよい。この構成では、コイル導体の周囲の領域の少なくとも一部は、平均粒径の大きい金属磁性材料で覆われるため透磁率を確保できる。したがって、コイル部品では、インダクタンスを確保できるため、コイル特性を確保することができる。
【0010】
(4)上記(1)~(3)のいずれか一つのコイル部品において、第一部分は、積層方向において厚みを有する層状に設けられており、第一部分の積層方向における厚みは、コイル導体の積層方向における厚みよりも小さくてもよい。この構成では、第一部分が層状であるため、互いに隣り合うコイル導体の間に第一部分が確実に設けられる。また、第一部分の積層方向における厚みがコイル導体の積層方向における厚みよりも小さいため、コイル導体の角部における磁気飽和の発生を抑制しつつ、透磁率を確保できる。したがって、コイル部品では、インダクタンスを確保できるため、コイル特性を確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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