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公開番号
2025152979
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-10
出願番号
2024055200
出願日
2024-03-29
発明の名称
電力変換器、電力変換器の制御方法、充電装置及び車両
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
個人
,
個人
主分類
H02M
3/28 20060101AFI20251002BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】出力側に切替スイッチを設けることなく、運用周波数範囲に対する出力電圧の出力範囲を広げることができる電力変換器を提供する。
【解決手段】電力変換器1は、複数のフルブリッジLLCコンバータを備える。フルブリッジLLCコンバータは、第1スイッチングレッグ及び第2スイッチングレッグのスイッチング動作によって直流電圧Vinを出力電圧Voに変換する。電力変換器1は、複数のフルブリッジLLCコンバータのトランスTの二次巻線N2が直列に接続されている。電力変換器1は、複数のフルブリッジLLCコンバータのそれぞれは、出力電圧指令値Vcomに応じて出力特性の異なる複数の駆動モードを切り替えて駆動する制御部30を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
直列に接続された上スイッチ素子及び下スイッチ素子をそれぞれ含む第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとを有し、直流電圧の正極と負極との間に、前記第1スイッチングレッグと前記第2スイッチングレッグとが接続され、共振インダクタ、トランスの一次巻線及び共振キャパシタを含む直列共振回路が、前記第1スイッチングレッグの出力点と前記第2スイッチングレッグの出力点との間に接続されたフルブリッジLLCコンバータを用いて、前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグのスイッチング動作によって前記直流電圧を出力電圧に変換する電力変換器であって、
前記フルブリッジLLCコンバータを複数備え、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの前記トランスの二次巻線が直列に接続されており、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータのそれぞれを出力電圧指令値に応じて出力特性の異なる複数の駆動モードを切り替えて駆動する制御部と、を備える電力変換器。
続きを表示(約 2,000 文字)
【請求項2】
前記制御部は、前記フルブリッジLLCコンバータを駆動する駆動動作として、
前記第1スイッチングレッグの前記上スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子と、前記第1スイッチングレッグの前記下スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記上スイッチ素子とをデューティ50%で相補動作させる第1動作と、
前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグの前記上スイッチ素子と、前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子のいずれか一方を常時オン状態とし、他方を常時オフ状態とする第2動作と、を備え、
複数の前記駆動モードは、複数の前記フルブリッジLLCコンバータの全てを前記第1動作で駆動する第1モードと、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの1以上を第2動作で駆動する第2モードと、を含む請求項1記載の電力変換器。
【請求項3】
前記制御部は、前記フルブリッジLLCコンバータを駆動する駆動動作として、
前記第1スイッチングレッグの前記上スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子と、前記第1スイッチングレッグの前記下スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記上スイッチ素子とをデューティ50%で相補動作させる第1動作と、
前記第1スイッチングレッグの前記上スイッチ素子と前記下スイッチ素子とをデューティ25%:75%で相補動作させると共に、前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子と前記上スイッチ素子とを位相差180degのデューティ25%:75%で相補動作させる第3動作と、を備え、
複数の前記駆動モードは、複数の前記フルブリッジLLCコンバータの全てを前記第1動作で駆動する第1モードと、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの1以上を第3動作で駆動する第3モードと、を含む請求項1記載の電力変換器。
【請求項4】
前記制御部は、前記フルブリッジLLCコンバータを駆動する駆動動作として、
前記第1スイッチングレッグの前記上スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子と、前記第1スイッチングレッグの前記下スイッチ素子及び前記第2スイッチングレッグの前記上スイッチ素子とをデューティ50%で相補動作させる第1動作と、
前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグの前記上スイッチ素子と、前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子のいずれか一方を常時オン状態とし、他方を常時オフ状態とする第2動作と、
前記第1スイッチングレッグの前記上スイッチ素子と前記下スイッチ素子とをデューティ25%:75%で相補動作させると共に、前記第2スイッチングレッグの前記下スイッチ素子と前記上スイッチ素子とを位相差180degのデューティ25%:75%で相補動作させる第3動作と、を備え、
複数の前記駆動モードは、複数の前記フルブリッジLLCコンバータの全てを前記第1動作で駆動する第1モードと、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの1以上を第2動作で駆動する第2モードと、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの1以上を第3動作で駆動する第3モードと、を含む請求項1記載の電力変換器。
【請求項5】
直列に接続された上スイッチ素子及び下スイッチ素子をそれぞれ含む第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとを有し、直流電圧の正極と負極との間に、前記第1スイッチングレッグと前記第2スイッチングレッグとが接続され、共振インダクタ、トランスの一次巻線及び共振キャパシタを含む直列共振回路が、前記第1スイッチングレッグの出力点と前記第2スイッチングレッグの出力点との間に接続されたフルブリッジLLCコンバータを用いて、前記第1スイッチングレッグ及び前記第2スイッチングレッグのスイッチング動作によって前記直流電圧を出力電圧に変換する電力変換器の制御方法であって、
前記フルブリッジLLCコンバータを複数備え、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータの前記トランスの二次巻線が直列に接続されており、
複数の前記フルブリッジLLCコンバータのそれぞれを出力電圧指令値に応じて出力特性の異なる複数の駆動モードを切り替えて駆動する電力変換器の制御方法。
【請求項6】
蓄電池を充電する充電装置であって、
前記直流電圧を、前記蓄電池を充電する前記出力電圧に変換する請求項1に記載の電力変換器を備える充電装置。
【請求項7】
蓄電池が搭載された車両であって、
車外からの供給電力を、前記蓄電池を充電する前記出力電圧に変換する請求項1に記載の電力変換器を備える車両。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直流電圧を所望の出力電圧に変換する電力変換器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車等に搭載された蓄電池(バッテリー)を充電する充電装置は、効率の良いLLC回路(共振回路)が採用されていることが多くなっている(例えば、特許文献1参照)。LLC回路は、効率が良い入出力範囲があり、それ以外ではかえって効率が非常に悪化する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-249375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
複数個のLLC回路を設け、出力を並列接続もしくは直列接続に切り替えることで、効率の良い入出力範囲を得ることができる。図13に示す電力変換器100は、2個のハーフブリッジLLCコンバータ(以下、LLC回路200と称す)と、切替スイッチSWとを備える。切替スイッチSWは、2個のLLC回路200の出力を直列接続もしくは並列接続に切り替える。図13において、(a)は、2個のLLC回路200の出力が並列接続された状態を、(b)は、2個の出力が直列接続された状態をそれぞれ示す。
【0005】
LLC回路200の出力電圧Voは、スイッチング周波数に応じて変化する。図14は、スイッチング周波数と出力電圧Voとの出力特性例を示し、低圧出力では、周波数が大きく上昇する。2個のLLC回路200の出力特性は、並列接続した場合と直列接続した場合とで異なる。スイッチング周波数の運用範囲(以下、運用周波数範囲と称す)をX11~X12(X11<X12)とした場合、出力電圧Voの出力範囲は、直列接続でV1~V2(V1>V2)、並列接続でV2~V3(V2>V3)となる。切替スイッチSWにより、出力電圧Vo=V2で並列接続と直列接続とを切り替えることで、運用周波数範囲X1~X2に対し、出力電圧Voの出力範囲は、V1~V3に広げることができる。
【0006】
しかしながら、切替スイッチSWは、蓄電池が接続されたLLC回路200の出力側に設ける必要があるため、回路故障による蓄電池短絡など大きなエネルギ-を持つサージ電流が発生することがある。従って、切替スイッチSWは、機械式リレーを用いる必要があり、半導体スイッチを用いることができない。機械式リレーは、高額で大サイズであり、廉価で小サイズの半導体スイッチに置き替えることができない。
【0007】
本発明の一態様は、出力側に切替スイッチを設けることなく、運用周波数範囲に対する出力電圧の出力範囲を広げることができる電力変換器、電力変換器の制御方法、充電装置及び車両を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る電力変換器は、電力変換器はフルブリッジLLCコンバータを用いて直流電圧を出力電圧に変換する。フルブリッジLLCコンバータは、直列に接続された上スイッチ素子及び下スイッチ素子をそれぞれ含む第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとを有する。フルブリッジLLCコンバータは、直流電圧の正極と負極との間に、第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとが接続される。フルブリッジLLCコンバータは、共振インダクタ、トランスの一次巻線及び共振キャパシタを含む直列共振回路が、第1スイッチングレッグの出力点と第2スイッチングレッグの出力点との間に接続される。フルブリッジLLCコンバータは、第1スイッチングレッグ及び第2スイッチングレッグのスイッチング動作によって直流電圧を出力電圧に変換する。電力変換器は、フルブリッジLLCコンバータを複数備える。電力変換器は、複数の前記フルブリッジLLCコンバータのトランスの二次巻線が直列に接続されている。電力変換器は、複数のフルブリッジLLCコンバータを出力電圧指令値に応じて出力特性の異なる複数の駆動モードを切り替えて駆動する制御部を備える。
本発明の一態様に係る電力変換器の制御方法は、フルブリッジLLCコンバータ用いた電力変換器の制御方法である。フルブリッジLLCコンバータは、直列に接続された上スイッチ素子及び下スイッチ素子をそれぞれ含む第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとを有する。フルブリッジLLCコンバータは、直流電圧の正極と負極との間に、第1スイッチングレッグと第2スイッチングレッグとが接続される。フルブリッジLLCコンバータは、共振インダクタ、トランスの一次巻線及び共振キャパシタを含む直列共振回路が、第1スイッチングレッグの出力点と第2スイッチングレッグの出力点との間に接続される。フルブリッジLLCコンバータは、第1スイッチングレッグ及び第2スイッチングレッグのスイッチング動作によって直流電圧を出力電圧に変換する。電力変換器は、フルブリッジLLCコンバータを複数備える。電力変換器は、複数の前記フルブリッジLLCコンバータのトランスの二次巻線が直列に接続されている。制御部は、複数のフルブリッジLLCコンバータを出力電圧指令値に応じて出力特性の異なる複数の駆動モードを切り替えて駆動する。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、出力側に切替スイッチを設けることなく、運用周波数範囲で出力可能な出力電圧の範囲を広げることができる。運用周波数範囲は、共振周波数付近の狭い範囲に設定でき、変換効率を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
電力変換器の充電装置としての使用例を示す図である。
電力変換器の構成例を示す図である。
制御部の駆動モード例を示す図である。
LLC回路の通常動作を示す図である。
LLC回路のPDM動作を示す図である。
LLC回路の常時オン動作を示す図である。
単独動作時の電力変換器を示す図である。
インピーダンスの変化を示す図である。
各駆動モードの出力特性例を示す図である。
ゲート信号生成回路の構成例を示す図である。
N段構成の電力変換器の構成例を示す図である。
HVDC入力対応のLLC回路の構成例を示す図である。
従来の電力変換器の構成例を示す図である。
従来の電力変換器の出力特性例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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