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公開番号2025151624
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024053148
出願日2024-03-28
発明の名称フィルターホルダー、フィルターの保持方法
出願人日本分光株式会社
代理人個人,個人
主分類G01N 1/28 20060101AFI20251002BHJP(測定;試験)
要約【課題】固定時や乾燥時にフィルターにシワが寄りにくく、乾燥過程でフィルターに過大な力が掛からないようにするのに適したフィルターホルダーを提供すること。
【解決手段】フィルターホルダーは、ベースプレート10と、その中央部を覆うカバー20と、両者を磁力で固定する磁性部材とを備える。ベースプレート10の中央部12は、両端部14A,14Bよりも薄く平坦であり、これらの堺には段差があり、中央部12にはベースプレート開口18がある。カバー20は、ベースプレート10の中央部12と重なって、ベースプレート開口18と一致するカバー開口22を有する。Y方向におけるカバー20の両端24A,24Bの縁には、ベースプレート10の中央部12の縁に合わせて折れ曲がった部材が設けられている。一方、X方向におけるカバー20の両端26A,26Bには、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられていない。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ベースプレートと、前記ベースプレートの中央部を覆うカバーと、前記ベースプレート及び前記カバーを磁力により固定する磁性部材と、を備えるフィルターホルダーであって、
前記ベースプレートの中央部は、両端部よりも薄く平坦であり、前記中央部と両端部との堺には段差が形成され、前記中央部にはベースプレート開口が形成されており、
前記カバーは、前記ベースプレートの中央部と重なって、前記ベースプレート開口と一致するカバー開口を有しており、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向に対する直交方向における前記カバーの両端の縁には、前記ベースプレートの中央部の縁に合わせて、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられ、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向における前記カバーの両端の縁には、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられていない、
ことを特徴とするフィルターホルダー。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
請求項1記載のフィルターホルダーを用いたフィルターの保持方法であって、
前記フィルターが濡れた状態であり、
前記ベースプレートの中央部からはみ出さないように、かつ、前記ベースプレート開口を覆うように、前記フィルターを前記中央部に置き、
前記カバーにおいて前記ベースプレート側に折れ曲がった部材を有さない方の縁を、前記ベースプレートの段差に合わせるとともに、前記ベースプレート側に折れ曲がった部材を前記ベースプレートの中央部の縁に嵌めるように、前記カバーを前記ベースプレートに重ねて、磁力により固定して、
前記カバーと前記ベースプレートの間に、前記フィルターの全周の縁が挟持された状態で、前記フィルターを乾燥させる、ことを特徴とするフィルターの保持方法。
【請求項3】
請求項1記載のフィルターホルダーにおいて、前記ベースプレートの両端部の位置、大きさ及び形状が、標準的なガラスプレートの両端部の位置、大きさ及び形状と共通していることを特徴とするフィルターホルダー。
【請求項4】
請求項1記載のフィルターホルダーにおいて、前記カバーは、厚さ0.1~5mmの金属板であり、前記ベースプレートの中央部の裏面に固定された前記磁性部材によって、前記中央部の表面に磁力により着脱可能に固定されることを特徴とするフィルターホルダー。
【請求項5】
ステンレス鋼製のベースプレートと、前記ベースプレートの中央部を覆うカバーと、前記ベースプレート及び前記カバーを磁力により固定する磁性部材と、を備える全反射測定用のフィルターホルダーであって、
前記ベースプレートの中央部は、両端部よりも薄く平坦であり、前記中央部と両端部との堺には段差が形成されており、
前記カバーは、前記ベースプレートの中央部と重なって、中央にカバー開口を有しており、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向に対する直交方向における前記カバーの両端の縁には、前記ベースプレートの中央部の縁に合わせて、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられ、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向における前記カバーの両端の縁には、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられていない、
ことを特徴とするフィルターホルダー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はメンブレンフィルター等のフィルター用のホルダーに関し、濾過等でフィルターに付着した試料を顕微鏡や分光分析装置を用いて分析する際に用いる。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
異物やマイクロプラスチックなどの微小試料を採取する吸引濾過では、フィルター径や孔径の種類が豊富なメンブレンフィルターが広く用いられている。試料を採取したメンブレンフィルターは液体で濡れているため、分析前に、シワが生じないように乾燥させる必要がある。
【0003】
従来、ガラスプレートなど平らな面に濾過後の濡れたフィルターを置いて乾燥させた後、ガラスプレートから分析に適したプレート上に乾いたフィルターを移して、シワが生じないように、フィルターの縁を粘着テープなどでプレートに固定するという作業を行っていた。しかし、このような乾燥や固定の方法は非常に手間と時間が掛かる。
【0004】
例えば、特許文献1のフィルターホルダーは、フィルターを上下の部材で挟んでネジ固定する構造であり、下の部材に取り付けられた板バネが変形することで、フィルターの縁が外周方向に引っ張られた状態で固定されるようになっている。
また、例えば、特許文献2のフィルターホルダーは、フィルターを傘状の上下の部材で挟んで固定する構造であり、フィルターの縁が斜め方向に折り曲げられて、フィルターの縁が外周方向に引っ張られた状態で固定されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2008-232774号公報
特許第6518542号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、特許文献1、2のフィルターホルダーで濡れたフィルターを乾燥させると、フィルターに作用する力が大きくなってフィルターが破れるおそれがある。本発明の目的は、固定時や乾燥時にフィルターにシワが寄りにくく、かつ、乾燥過程でフィルターに過大な力が掛からないようにすることができるフィルターの保持方法の提供であり、また、これに適するフィルターホルダーの提供である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
すなわち、本発明のフィルターホルダーは、
ベースプレートと、前記ベースプレートの中央部を覆うカバーと、前記ベースプレート及び前記カバーを磁力により固定する磁性部材と、を備えるフィルターホルダーであって、前記ベースプレートの中央部は、両端部よりも薄く平坦であり、前記中央部と両端部との堺には段差が形成され、前記中央部にはベースプレート開口が形成されており、
前記カバーは、前記ベースプレートの中央部と重なって、前記ベースプレート開口と一致するカバー開口を有しており、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向に対する直交方向(Y方向)における前記カバーの両端の縁には、前記ベースプレートの中央部の縁に合わせて、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられ、
前記ベースプレートの両端部を結ぶ方向(X方向)における前記カバーの両端の縁には、ベースプレート側に折れ曲がった部材が設けられていない、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明のフィルターの保持方法は、
上記に記載のフィルターホルダーを用いたフィルターの保持方法であって、
前記フィルターが濡れた状態であり、
前記ベースプレートの中央部からはみ出さないように、かつ、前記ベースプレート開口を覆うように、前記フィルターを前記中央部に置き、
前記カバーにおいて前記ベースプレート側に折れ曲がった部材を有さない方の縁を、前記ベースプレートの段差に合わせるとともに、前記ベースプレート側に折れ曲がった部材を前記ベースプレートの中央部の縁に嵌めるように、前記カバーを前記ベースプレートに重ねて、磁力により固定して、
前記カバーと前記ベースプレートの間に、前記フィルターの全周の縁が挟持された状態で、前記フィルターを乾燥させる、ことを特徴とする。
【0009】
ここで、上記のフィルターホルダーにおいて、前記ベースプレートの両端部の位置、大きさ及び形状が、標準的なガラスプレートの両端部の位置、大きさ及び形状と共通していることが好ましい。
【0010】
また、上記のフィルターホルダーにおいて、前記カバーは、厚さ0.1~5mmの金属板であり、前記ベースプレートの中央部の裏面に固定された前記磁性部材によって、前記中央部の表面に磁力により着脱可能に固定されることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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