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公開番号2025151350
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-09
出願番号2024052726
出願日2024-03-28
発明の名称認証支援装置、システム、方法及びプログラム
出願人日本電気株式会社,個人
代理人個人
主分類G16H 40/20 20180101AFI20251002BHJP(特定の用途分野に特に適合した情報通信技術)
要約【課題】患者への薬剤の投与前の三点認証の煩雑さを軽減すること。
【解決手段】認証支援装置は、眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得する第1の取得手段と、眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得する第2の取得手段と、眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得する第3の取得手段と、装着者認証結果、患者認証結果、及び、薬剤登録情報に基づき、装着者により患者に対して薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる出力制御手段と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得する第１の取得手段と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得する第２の取得手段と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得する第３の取得手段と、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる出力制御手段と、
を備える認証支援装置。
続きを表示（約 1,900 文字）【請求項２】
前記眼鏡型ウェアラブル端末を介した前記装着者による所定の動作を検出した場合に、当該眼鏡型ウェアラブル端末の動作状態を、少なくとも前記認証情報及び前記薬剤情報を取得可能とする三点認証実行状態へ遷移させる状態遷移手段をさらに備える
請求項１に記載の認証支援装置。
【請求項３】
前記状態遷移手段は、前記装着者が所定の医療行為者であることを前記装着者認証結果が示し、かつ、前記装着者による所定の動作を検出した場合に、前記三点認証実行状態へ遷移させる
請求項２に記載の認証支援装置。
【請求項４】
前記出力制御手段は、
前記三点認証実行状態への遷移後に、前記眼鏡型ウェアラブル端末により前記患者又は前記薬剤に関する画像が撮影された場合、その旨を前記装着者用画面に表示させる
請求項２又は３に記載の認証支援装置。
【請求項５】
前記出力制御手段は、前記三点認証結果が前記医療行為の否を示す場合、前記医療行為の否の理由を説明する表示情報を含めて前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる
請求項１又は２に記載の認証支援装置。
【請求項６】
前記出力制御手段は、前記三点認証結果が前記医療行為の否を示す場合、前記装着者がその旨を知覚可能に、前記眼鏡型ウェアラブル端末を動作させる
請求項１又は２に記載の認証支援装置。
【請求項７】
前記認証支援装置は、前記眼鏡型ウェアラブル端末に内蔵されたものである
請求項１又は２に記載の認証支援装置。
【請求項８】
眼鏡型ウェアラブル端末と、
認証支援装置と、を備え、
前記眼鏡型ウェアラブル端末は、
装着中における装着者の虹彩画像、撮影した患者の認証情報、及び、撮影した薬剤の薬剤情報を前記認証支援装置へ送信し、
前記認証支援装置は、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記虹彩画像に対する虹彩認証結果に基づき、前記装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記認証情報に基づく患者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記薬剤情報に基づき特定された前記薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得し、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末へ送信し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末は、
前記認証支援装置から受信した前記三点認証結果を装着者用画面に表示する
認証支援システム。
【請求項９】
コンピュータが、
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得し、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる
認証支援方法。
【請求項１０】
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得する第１の取得処理と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得する第２の取得処理と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得する第３の取得処理と、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる出力制御処理と、
をコンピュータに実行させる認証支援プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、認証支援装置、システム、方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 2,400 文字）【背景技術】
【０００２】
患者へ薬剤を投与する医療行為の場合、医療行為を行おうとする者（医療行為予定者）は、薬剤の投与前に次の（１）から（３）のいわゆる「三点認証」を行う。ここで、「三点認証」は、（１）医療行為予定者が医療行為の有資格者であることの認証、（２）患者の個人の認証、及び、（３）（２）で認証された患者が当該薬剤（薬剤の種類、投与量、薬剤識別情報等）の投与対象者であることの認証の三点を認証することである。そして、医療行為予定者は、三点認証が確認できた後に患者へ薬剤を投与することとなっている。また、医療行為予定者は、三点認証の結果を記録することとなっている。
【０００３】
特許文献１には、医療行為判定システムに関する技術が開示されている。特許文献１にかかるシステムは、カメラで看護師を撮影して顔認証を行い、顔認証結果と患者側判定装置と薬品側判定装置を用いて、看護師、患者及び薬品の対応関係が正しいか否かを総合判定する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００５－０６２９９４号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、医療行為予定者が患者への薬剤の投与前に三点認証を行うことが煩雑であるという問題点がある。特に、緊急時等の場合には、三点認証の煩雑さが医療事故のリスクを高めてしまうおそれがある。
【０００６】
本開示の目的は、上述した課題を鑑み、患者への薬剤の投与前の三点認証の煩雑さを軽減するための認証支援装置、システム、方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本開示にかかる認証支援装置は、
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得する第１の取得手段と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得する第２の取得手段と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得する第３の取得手段と、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる出力制御手段と、
を備える。
【０００８】
本開示にかかる認証支援システムは、
眼鏡型ウェアラブル端末と、
認証支援装置と、を備え、
前記眼鏡型ウェアラブル端末は、
装着中における装着者の虹彩画像、撮影した患者の認証情報、及び、撮影した薬剤の薬剤情報を前記認証支援装置へ送信し、
前記認証支援装置は、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記虹彩画像に対する虹彩認証結果に基づき、前記装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記認証情報に基づく患者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末から受信した前記薬剤情報に基づき特定された前記薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得し、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末へ送信し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末は、
前記認証支援装置から受信した前記三点認証結果を装着者用画面に表示する。
【０００９】
本開示にかかる認証支援方法は、
コンピュータが、
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得し、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得し、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる。
【００１０】
本開示にかかる認証支援プログラムは、
眼鏡型ウェアラブル端末の装着中における装着者の虹彩認証結果に基づき、当該装着者が所定の医療行為者であるかの装着者認証結果を取得する第１の取得処理と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された患者の認証情報に基づく患者認証結果を取得する第２の取得処理と、
前記眼鏡型ウェアラブル端末により撮影された薬剤の薬剤情報に基づき特定された当該薬剤と投与対象の患者との対応関係を示す薬剤登録情報を取得する第３の取得処理と、
前記装着者認証結果、前記患者認証結果、及び、前記薬剤登録情報に基づき、前記装着者により前記患者に対して前記薬剤を投与する医療行為の可否に関する三点認証結果を、前記眼鏡型ウェアラブル端末の装着者用画面に表示させる出力制御処理と、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
（【００１１】以降は省略されています）

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