TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025148934
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-08
出願番号
2024049304
出願日
2024-03-26
発明の名称
分光計測システム
出願人
浜松ホトニクス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01J
3/24 20060101AFI20251001BHJP(測定;試験)
要約
【課題】広い波長域の光を十分な回折効率で分光して検出することができると共に、ダイナミックレンジ及び波長分解能を確保することができる分光計測システムを提供する。
【解決手段】分光計測システム1は、光照射部3と、分光部32と、分光部32により分光された光を検出する光検出部34であって、第1波長域と、第1波長域よりも短い第2波長域とに感度を有する光検出部34と、処理部6と、を備え、第1波長域の波長を有する第1光L1が分光部32に入射し、第1光L1の1次回折光が光検出部34により検出される第1状態と、第2波長域の波長を有する第2光L2が分光部32に入射し、第2光L2の2次回折光が光検出部34により検出される第2状態と、の間で検出状態を切り替え可能なフィルタ選択部4を含み、処理部6は、当該1次回折光及び2次回折光に基づいて、分光画像を生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
対象物に光を照射する光照射部と、
前記光照射部から照射された前記対象物からの光を分光する分光部と、
前記分光部により分光された光を検出する光検出部であって、第1波長域と、前記第1波長域よりも短い第2波長域とに感度を有する前記光検出部と、
処理部と、を備え、
少なくとも、前記第1波長域の波長を有する第1光が前記分光部に入射し、前記第1光のN次回折光が前記光検出部により検出される第1状態と、少なくとも、前記第2波長域の波長を有する第2光が前記分光部に入射し、前記第2光のM次回折光が前記光検出部により検出される第2状態と、の間で検出状態を切り替え可能な波長切替手段を含み、ここで、N,Mは、Nの絶対値がMの絶対値よりも小さい0以外の整数であり、
前記処理部は、前記第1状態において検出された前記第1光のN次回折光、及び前記第2状態において検出された前記第2光のM次回折光に基づいて、分光データを生成する、分光計測システム。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
前記波長切替手段は、前記第1光を透過させて前記第1光以外の光を遮断する第1フィルタと、前記第2光を透過させて前記第2光以外の光を遮断する第2フィルタと、を含む複数の選択フィルタの中から選択されたフィルタを光路上に配置するフィルタ選択部によって構成されており、
前記第1状態においては前記第1フィルタが前記光路上に配置され、前記第2状態においては前記第2フィルタが前記光路上に配置される、請求項1に記載の分光計測システム。
【請求項3】
前記波長切替手段は、前記第1状態及び前記第2状態に加えて、前記第1波長域の波長を有する第1部分、及び前記第2波長域の波長を有する第2部分を含む第3光が前記分光部に入射し、前記第3光の前記第1部分のN次回折光、及び前記第3光の前記第2部分のM次回折光が前記光検出部により検出される第3状態に前記検出状態を切り替え可能であり、
前記処理部は、前記第3状態において検出された前記第3光の前記第1部分のN次回折光、及び前記第3光の前記第2部分のM次回折光に更に基づいて、前記分光データを生成する、請求項2に記載の分光計測システム。
【請求項4】
前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に配置された切替部を更に備え、
前記切替部は、
前記第1光及び前記第2光の一方を透過させて前記第1光及び前記第2光の前記一方以外の光を遮断する切替フィルタを有し、
前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に前記切替フィルタが配置され、前記第1光及び前記第2光の前記一方以外の光が遮断される状態と、前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に前記切替フィルタが配置されず、前記第1光及び前記第2光の両方が前記フィルタ選択部に入射する状態と、の間で状態を切り替え可能である、請求項2に記載の分光計測システム。
【請求項5】
前記光照射部は、前記対象物に照射する光の波長が可変となるように構成されており、
前記波長切替手段は、前記光照射部によって構成されており、前記光照射部から前記対象物に照射される光の波長が変化させられることにより、前記第1状態と前記第2状態との間で前記検出状態が切り替えられる、請求項1に記載の分光計測システム。
【請求項6】
前記光照射部は、前記第1光を出力する第1光源と、前記第2光を出力する第2光源と、を有し、
前記第1光源及び前記第2光源の少なくとも一方のオンオフ状態が切り替えられることにより、前記第1状態と前記第2状態との間で前記検出状態が切り替えられる、請求項5に記載の分光計測システム。
【請求項7】
前記第1状態においては、前記第1光源及び前記第2光源の両方がオンであり、前記第2状態においては、前記第2光源がオンで且つ前記第1光源がオフである、又は、
前記第1状態においては、前記第1光源がオンで且つ前記第2光源がオフであり、前記第2状態においては、前記第1光源及び前記第2光源の両方がオンである、請求項6に記載の分光計測システム。
【請求項8】
前記第1状態においては、前記第1光源がオンで且つ前記第2光源がオフであり、
前記第2状態においては、前記第1光源がオフで且つ前記第2光源がオンである、請求項6に記載の分光計測システム。
【請求項9】
前記光照射部は、互いに分離された前記第1光及び前記第2光を出力する光出力部と、光路上における前記光出力部の下流側に配置された光制限部と、を有し、
前記光制限部は、前記光出力部から出力された前記第1光及び前記第2光の少なくとも一方の下流側への進行を制限可能であると共に、前記第1光及び前記第2光の前記少なくとも一方の制限状態を切り替え可能であり、
前記光制限部による前記制限状態の切り替えにより、前記第1状態と前記第2状態との間で前記検出状態が切り替えられる、請求項5に記載の分光計測システム。
【請求項10】
前記光制限部は、前記第1状態においては前記第2光を制限して前記第1光を下流側へ進行させ、前記第2状態においては前記第1光及び前記第2光を制限せずに下流側へ進行させる、又は、
前記光制限部は、前記第1状態においては前記第1光及び前記第2光を制限せずに下流側へ進行させ、前記第2状態においては前記第1光を制限して前記第2光を下流側へ進行させる、請求項9に記載の分光計測システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分光計測システムに関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1,2には、入射した光を回折格子により分光し、分光された光を光検出部により検出する分光装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭57-111422号公報
特開平8-254464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような分光装置には、検出可能な波長域を広くすることが求められる場合がある。しかしながら、回折格子を広い波長域の光を回折可能とすることは難しく、また、仮に広い波長域の光を回折可能な回折格子を実現できたとしても、回折効率が低くなってしまうおそれがある。また、光検出部についても、検出可能な波長域が広い検出素子の製作は難しく、そのような検出素子のサイズは小さくなりやすい。そのため、ダイナミックレンジ及び波長分解能が低下するおそれがある。さらに、検出可能な波長域が広い場合、光検出部における単位波長当たりの幅(ピッチ)が狭くなり、そのことによってもダイナミックレンジ及び波長分解能が低下するおそれがある。
【0005】
そこで、本発明は、広い波長域の光を十分な回折効率で分光して検出することができると共に、ダイナミックレンジ及び波長分解能を確保することができる分光計測システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の分光計測システムは、[1]「対象物に光を照射する光照射部と、前記光照射部から照射された前記対象物からの光を分光する分光部と、前記分光部により分光された光を検出する光検出部であって、第1波長域と、前記第1波長域よりも短い第2波長域とに感度を有する前記光検出部と、処理部と、を備え、少なくとも、前記第1波長域の波長を有する第1光が前記分光部に入射し、前記第1光のN次回折光が前記光検出部により検出される第1状態と、少なくとも、前記第2波長域の波長を有する第2光が前記分光部に入射し、前記第2光のM次回折光が前記光検出部により検出される第2状態と、の間で検出状態を切り替え可能な波長切替手段を含み、ここで、N,Mは、Nの絶対値がMの絶対値よりも小さい0以外の整数であり、前記処理部は、前記第1状態において検出された前記第1光のN次回折光、及び前記第2状態において検出された前記第2光のM次回折光に基づいて、分光データを生成する、分光計測システム」である。
【0007】
この分光計測システムでは、波長切替手段により、少なくとも第1波長域の波長を有する第1光が分光部に入射し、第1光のN次回折光が光検出部により検出される第1状態と、少なくとも第2波長域の波長を有する第2光が分光部に入射し、第2光のM次回折光が光検出部により検出される第2状態と、の間で検出状態が切り替え可能である。そして、第1状態において検出された第1光のN次回折光、及び第2状態において検出された第2光のM次回折光に基づいて、分光データが生成される。これにより、回折効率が比較的高い第1光のN次回折光と第2光のM次回折光とを用いて分光データを生成することができ、その結果、広い波長域の光を十分な回折効率で分光して検出することが可能となる。また、この分光計測システムでは、第1状態では第1光のN次回折光が光検出部により検出され、第2状態では第2光のM次回折光が光検出部により検出されるため、例えば、当該N次回折光及びM次回折光を光検出部における共通の領域において検出することが可能である。これにより、例えば光検出部のサイズが小さい場合でも、光検出部における単位波長当たりの幅(ピッチ)が狭くなることを抑制することができ、ダイナミックレンジ及び波長分解能を確保することができる。よって、この分光計測システムによれば、広い波長域の光を十分な回折効率で分光して検出することができると共に、ダイナミックレンジ及び波長分解能を確保することができる。
【0008】
本発明の分光計測システムは、[2]「前記波長切替手段は、前記第1光を透過させて前記第1光以外の光を遮断する第1フィルタと、前記第2光を透過させて前記第2光以外の光を遮断する第2フィルタと、を含む複数の選択フィルタの中から選択されたフィルタを光路上に配置するフィルタ選択部によって構成されており、前記第1状態においては前記第1フィルタが前記光路上に配置され、前記第2状態においては前記第2フィルタが前記光路上に配置される、[1]に記載の分光計測システム」であってもよい。この場合、複数の選択フィルタの中から選択されたフィルタを光路上に配置するフィルタ選択部によって波長切替手段を構成することができる。
【0009】
本発明の分光計測システムは、[3]「前記波長切替手段は、前記第1状態及び前記第2状態に加えて、前記第1波長域の波長を有する第1部分、及び前記第2波長域の波長を有する第2部分を含む第3光が前記分光部に入射し、前記第3光の前記第1部分のN次回折光、及び前記第3光の前記第2部分のM次回折光が前記光検出部により検出される第3状態に前記検出状態を切り替え可能であり、前記処理部は、前記第3状態において検出された前記第3光の前記第1部分のN次回折光、及び前記第3光の前記第2部分のM次回折光に更に基づいて、前記分光データを生成する、[2]に記載の分光計測システム」であってもよい。この場合、第1波長域及び第2波長域の両方の波長を有する第3光の検出結果に更に基づいて、分光データを生成することができる。
【0010】
本発明の分光計測システムは、[4]「前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に配置された切替部を更に備え、前記切替部は、前記第1光及び前記第2光の一方を透過させて前記第1光及び前記第2光の前記一方以外の光を遮断する切替フィルタを有し、前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に前記切替フィルタが配置され、前記第1光及び前記第2光の前記一方以外の光が遮断される状態と、前記光路上における前記フィルタ選択部の上流側に前記切替フィルタが配置されず、前記第1光及び前記第2光の両方が前記フィルタ選択部に入射する状態と、の間で状態を切り替え可能である、[2]又は[3]に記載の分光計測システム」であってもよい。この場合、例えば、複数の選択フィルタの特性が予め記憶されていない場合でも、所定の処理を実行することで、或る選択フィルタを使用しつつ光検出部により検出された光が、第1光のN次回折光であるか又は第2光のM次回折光であるかを判別することが可能となる。例えば、各選択フィルタについて、切替フィルタが配置された状態と配置されていない状態の両方における検出結果を取得する。これらの検出結果を利用することで、上記判別を行うことが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
浜松ホトニクス株式会社
分光装置
3日前
浜松ホトニクス株式会社
分光計測システム
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
分光器及び分光計測システム
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
波長可変光源及び波長可変方法
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
放射線検出器及び放射線検出装置
18日前
浜松ホトニクス株式会社
血糖値測定装置及び血糖値測定方法
17日前
浜松ホトニクス株式会社
血糖値測定装置及び血糖値測定方法
17日前
浜松ホトニクス株式会社
レーザ加工装置及びレーザ加工方法
19日前
浜松ホトニクス株式会社
波長変換光学系及びパルス光生成装置
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
スライド保持ユニット及び画像取得装置
27日前
浜松ホトニクス株式会社
パルス光生成装置及びパルス光生成方法
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
マイクロ流体デバイスおよび流速推定方法
4日前
浜松ホトニクス株式会社
チップの製造方法
19日前
浜松ホトニクス株式会社
信号伝達回路及び信号伝達回路の製造方法
3日前
個人
メジャー文具
1か月前
日本精機株式会社
検出装置
5日前
個人
採尿及び採便具
11日前
個人
計量機能付き容器
今日
個人
高精度同時多点測定装置
26日前
個人
アクセサリー型テスター
27日前
甲神電機株式会社
電流検出装置
5日前
株式会社ミツトヨ
測定器
17日前
ユニパルス株式会社
ロードセル
1か月前
アズビル株式会社
電磁流量計
20日前
ダイキン工業株式会社
監視装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
監視装置
1か月前
株式会社ヨコオ
ソケット
1か月前
大成建設株式会社
風洞実験装置
今日
株式会社チノー
放射光測温装置
1か月前
株式会社ヨコオ
ソケット
1か月前
エイブリック株式会社
磁気センサ回路
1か月前
個人
非接触による電磁パルスの測定方法
3日前
個人
システム、装置及び実験方法
20日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
14日前
大和製衡株式会社
組合せ計量装置
14日前
ローム株式会社
半導体装置
25日前
続きを見る
他の特許を見る