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公開番号
2025145029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024044999
出願日
2024-03-21
発明の名称
植物繊維含有樹脂ボードの製造方法
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人暁合同特許事務所
主分類
B27N
3/04 20060101AFI20250926BHJP(木材または類似の材料の加工または保存;釘打ち機またはステープル打ち機一般)
要約
【課題】原料コストや設備コストを低減することが可能であり、より簡単に製造可能な植物繊維含有樹脂ボードの製造方法を提供する。
【解決手段】植物繊維の束20を植物繊維21が一方向に配向される形で面状に広げる展開工程と、面状に広げられた植物繊維21に熱可塑性樹脂を含浸させ、硬化させることにより、植物繊維21が熱可塑性樹脂により結着された繊維含有樹脂シート23を形成する繊維含有樹脂シート形成工程と、繊維含有樹脂シート34をカットして、複数の繊維含有樹脂片24を形成するカット工程と、複数の繊維含有樹脂片24を面状に配置するとともに積層させた積層体25を形成する積層体形成工程と、積層体25を加熱プレスして植物繊維含有樹脂ボード10を作製する加熱プレス成形工程と、を含む、植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
植物から得た植物繊維の束を前記植物繊維が一方向に配向される形で面状に広げる展開工程と、
面状に広げられた前記植物繊維に熱可塑性樹脂を含浸させ、硬化させることにより、前記植物繊維が前記熱可塑性樹脂により結着された繊維含有樹脂シートを形成する繊維含有樹脂シート形成工程と、
前記繊維含有樹脂シートをカットして、複数の繊維含有樹脂片を形成するカット工程と、
複数の前記繊維含有樹脂片を面状に配置するとともに積層させた積層体を形成する積層体形成工程と、
前記積層体を加熱プレスして、複数の前記繊維含有樹脂片が一体化されるとともに所定の形状に成形された植物繊維含有樹脂ボードを作製する加熱プレス成形工程と、を含む、植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記展開工程において、前記植物繊維の配向方向と交差する方向の前記植物繊維同士の結合が残る状態で、前記植物繊維の束を面状に広げる請求項1に記載の植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
【請求項3】
前記繊維含有樹脂シート形成工程において、フィルム状の前記熱可塑性樹脂を前記植物繊維に重ね合わせた状態で加熱することにより、前記熱可塑性樹脂を前記植物繊維に含浸させる請求項1または請求項2に記載の植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
【請求項4】
前記カット工程において、前記繊維含有樹脂シートを前記植物繊維の配向方向に沿ってカットするとともに、前記植物繊維の配向方向と交差する方向にカットし、
前記積層体形成工程において、複数の前記繊維含有樹脂片を、互いに隣り合って配される前記繊維含有樹脂片に含まれる前記植物繊維の配向方向が異なるようにランダムに配置および積層させる請求項1または請求項2に記載の植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
【請求項5】
前記カット工程において、前記繊維含有樹脂シートを前記植物繊維の配向方向に沿ってカットし、
前記積層体形成工程において、複数の前記繊維含有樹脂片を前記植物繊維の配向方向が同方向となるように配置および積層させる請求項1または請求項2に記載の植物繊維含有樹脂ボードの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示される技術は、植物繊維含有樹脂ボードの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば植物繊維を用いたボード部材の製造方法として、特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1には、ケナフから解繊して短くカットしたケナフ繊維と短いPP樹脂繊維とを混合機にかけ、フォーマーによりマット状に成形した後、プレス機により所定厚みに圧縮成形してカット処理することで、熱成形用繊維板を得る方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-179716号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した従来の製造方法によれば、低目付量でも剛性が高く、取り扱い性に優れる樹脂ボードを得ることができるが、更に低コスト化や製造方法の簡素化が要望されていた。
【0005】
本明細書に開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、原料コストや設備コストを低減することが可能であり、より簡単に製造可能な植物繊維含有樹脂ボードの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために完成された本明細書に開示される技術は、植物から得た植物繊維の束を前記植物繊維が一方向に配向される形で面状に広げる展開工程と、面状に広げられた前記植物繊維に熱可塑性樹脂を含浸させ、硬化させることにより、前記植物繊維が前記熱可塑性樹脂により結着された繊維含有樹脂シートを形成する繊維含有樹脂シート形成工程と、前記繊維含有樹脂シートをカットして、複数の繊維含有樹脂片を形成するカット工程と、複数の前記繊維含有樹脂片を面状に配置するとともに積層させた積層体を形成する積層体形成工程と、前記積層体を加熱プレスして、複数の前記繊維含有樹脂片が一体化されるとともに所定の形状に成形された植物繊維含有樹脂ボードを作製する加熱プレス成形工程と、を含む、植物繊維含有樹脂ボードの製造方法である。
【0007】
上記製造方法によれは、従来のように、短くカットした植物繊維と熱可塑性樹脂繊維とを混合して成形したマットから植物繊維含有樹脂ボードを作製する方法と比較して、繊維状に加工した熱可塑性樹脂ではなく安価なペレット状やフィルム状の熱可塑性樹脂が使用可能であり、また、植物繊維と熱可塑性樹脂繊維とを混合するための混合装置や、マットを形成するための例えば交絡装置等が不要となるため、従来と比較して材料コストや設備コストを低減させることができる。また、従来の製造方法と比較して、植物繊維の粉塵の発生を抑制することができるから、材料の歩留まりを向上させることができる。つまり、簡単かつ安価に植物繊維含有樹脂ボードを作製することが可能となる。
【0008】
さらに、従来と比較して植物繊維を長い状態で含むことができるから、植物繊維含有樹脂ボードの強度および剛性を高めることができる。ひいては、植物繊維含有ボードの軽量化につながる。
【0009】
前記展開工程において、前記植物繊維の配向方向と交差する方向の前記植物繊維同士の結合が残る状態で、前記植物繊維の束を面状に広げてもよい。
【0010】
上記製造方法によれば、植物繊維の束を櫛でとかしたように完全に開繊する場合と比較して、得られる植物繊維含有樹脂ボードの、植物繊維の配向方向と交差する方向の強度および剛性を高めることができる。また、植物繊維同士の結合により熱可塑性樹脂の含有率を低減させることが可能となり、軽量化を図ることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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