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公開番号2025175449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081573
出願日2024-05-20
発明の名称シートカーペット
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B60N 2/58 20060101AFI20251126BHJP(車両一般)
要約【課題】より性能に優れたシートカーペットを提供することを目的とする。
【解決手段】シートカーペット(1)は、複数の不織布を積層一体化して形成される。シートカーペット(1)は、対象物の被覆時に表面側とされる不織布であって、バージン原料からなる合成繊維を主体に形成される上層(2)と、上層(2)の裏側に配置される不織布であって、ファブリック製の表層を有するシート表皮の反毛処理材に合成繊維を混綿したリサイクル混合繊維で形成されたリサイクル層(4)を含む下層(3)と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
複数の不織布を積層一体化して形成されたシートカーペットであって、
対象物の被覆時に表面側とされる前記不織布であって、バージン原料からなる合成繊維を主体に形成される上層と、
前記上層の裏側に配置される前記不織布であって、ファブリック製の表層を有するシート表皮の反毛処理材に合成繊維を混綿したリサイクル混合繊維で形成されたリサイクル層を含む下層と、
を有するシートカーペット。
続きを表示（約 150 文字）【請求項２】
請求項１に記載のシートカーペットであって、
前記下層は、前記リサイクル層と、バージン原料からなる合成繊維を主体として形成されたバージン層とが互いに一体となるように交絡された２層を有し、
前記リサイクル層は、前記上層と前記バージン層の間に挟まれているシートカーペット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、原料にリサイクル材を含むシートカーペットに関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、リサイクル材を用いて車両の内装部品を製造することが知られている。リサイクル材を用いて製造された内装部品の適用先として、シートカーペットが挙げられる。
【０００３】
シートカーペットは、シートカバーにおいて、着座面以外（シート側面や裏面等）を被覆する部分であり、乗員に見られる場所にありながらも、着座面と比較して目に付きにくい。そのため、シートカーペットに要求される意匠性は高いものではなく、リサイクル材を用いて製造する候補とされる。
【０００４】
ところで、特許文献１では、ジーンズ製造工程で発生するジーンズ布端材、あるいは、ジーンズ古着から得られるジーンズ反毛をリサイクル材として使用して成形用吸音マットを製造する技術が開示されている。当該成形用吸音マットは、インシュレータダッシュとして用いられている。
【０００５】
インシュレータダッシュもシートカーペットも、車室内で比較的乗員の目に付きにくい部分という点で共通しており、特許文献１のジーンズ反毛をリサイクル材として使用してシートカーペットを製造することが考えられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２００４－０２７３８３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
しかしながら、原料にジーンズ反毛を含むシートカーペットは、車室内で使用することが困難であるという問題があった。シートカーペットは、乗り降りする際にこすれたり、強い日差しにさらされるため、耐光性・耐熱性・耐摩耗性に関し一定の性能を満たすことが必要とされる。ジーンズ自体はそのような性能を満たすことを想定して製造されたものでないので、ジーンズ反毛をリサイクル材として使用したシートカーペットに、一定の性能を満たすことは期待できない。
【０００８】
そこで、本発明は、リサイクル材を用いたとしても性能低下を抑制できるシートカーペットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記課題を解決する手段として、本発明のシートカーペットは、次の手段をとる。
【００１０】
すなわち、本発明の第１の発明は、複数の不織布を積層一体化して形成されたシートカーペットである。シートカーペットは、対象物の被覆時に表面側とされる前記不織布であって、バージン原料からなる合成繊維を主体に形成される上層と、前記上層の裏側に配置される前記不織布であって、ファブリック製の表層を有するシート表皮の反毛処理材に合成繊維を混綿したリサイクル混合繊維で形成されたリサイクル層を含む下層と、を有する。
（【００１１】以降は省略されています）

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