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公開番号
2025144604
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-03
出願番号
2024044330
出願日
2024-03-21
発明の名称
粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シート
出願人
三菱ケミカル株式会社
代理人
主分類
C09J
133/06 20060101AFI20250926BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】透明性が求められる用途にも適用できる粘着剤組成物であって、高温に晒された際の着色が小さく、硬化時の粘着物性(粘着力、保持力)にも優れ、低温下において低弾性である粘着剤が得られる粘着剤組成物;前記粘着剤組成物が架橋されてなる粘着剤、及び前記粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートを提供すること
【解決手段】アクリル系樹脂(A)を含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)が炭素数5以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位、フェノール性水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位を有し、動的粘弾性によるガラス転移温度(Tg)が-30℃以下である粘着剤組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アクリル系樹脂(A)を含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)が炭素数5以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位、フェノール性水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位を有し、動的粘弾性によるガラス転移温度(Tg)が-30℃以下である粘着剤組成物。
続きを表示(約 640 文字)
【請求項2】
前記炭素数5以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)は、ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(Tg)が-100℃~-20℃である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項3】
前記フェノール性水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位の含有量は、アクリル系樹脂(A)全体(100重量%)に対し、0超~10重量%である請求項1記載の粘着剤組成物。
【請求項4】
前記アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が、100,000~2000,000である請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項5】
さらに架橋剤(B)を含有する、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項6】
さらに光重合開始剤(C)を含有する、請求項1に記載の粘着剤組成物。
【請求項7】
前記架橋剤(B)を除いた揮発分含有量が粘着剤組成物全体に対し2重量%以下である請求項5に記載の粘着剤組成物。
【請求項8】
前記光重合開始剤(C)を除いた揮発分含有量が粘着剤組成物全体に対し2重量%以下である請求項6に記載の粘着剤組成物。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の粘着剤組成物が架橋されてなる、粘着剤。
【請求項10】
請求項9に記載の粘着剤からなる粘着剤層を有する、粘着シート。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤組成物、粘着剤及び粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、テレビやパソコン用モニター、ノートパソコンや携帯電話、スマートフォン、タブレット端末等のモバイル機器において、ディスプレイと位置入力装置を組み合わせたタッチパネルが広く用いられている。なかでも、静電容量式タッチパネルが一般的に普及している。
タッチパネルは、通常、有機EL又は液晶からなるディスプレイ、透明電導膜基板(ITO基板)、保護フィルム(保護ガラス)から構成される。これらのタッチパネルの部材の貼り合わせには透明粘着シートが用いられている。
【0003】
有機EL等のフレキシブルデバイスからなるディスプレイは、その特徴から平面、曲面、さらには折り畳み式や巻き取り式まで様々な形状のディスプレイに使用することが可能である。特に折り畳み式のディスプレイにおいては、繰り返し折り曲げても剥がれず、割れも生じないことが求められている。折り畳み式ディスプレイを貼り合わせる透明粘着シートにおいては、局所的に大きな形状変化が生じ、強い応力が発生する為、応力がかかっても剥離しない、高い剥離力と、大きな形状変化に追従するための、高い柔軟性の両立が求められている。このような要求に対して特許文献1~2が提案されている。
【0004】
特許文献1には、特定の構造を有する単量体、重合体を含有する硬化性組成物が、硬化物のガラス転移温度が低く、高い柔軟性を維持したまま、剥離力の向上を示す、硬化性組成物、硬化物、及び共重合体を提供することを開示されている。
また、特許文献2には、特定の構造を有する化合物と、反応性二重結合を持ったイソシアネート化合物とを、活性水素を発生しうる酸触媒の存在下で反応させて反応物を得る工程を有する接着・粘着層形成用の重合性化合物の製造方法が開示されている。かかる製造方法は、接着性や粘着性を付与する、又は接着性や粘着性をさらに増強し、接着性や粘着性に優れた接着層等を各種の基材上に形成しうる接着・粘着層形成用組成物や接着・粘着性重合体を調製することが可能な重合性化合物の効率的な製造方法である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-165335号公報
特開2023-152826号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら特許文献1又は2のいずれにおいても、着色については考慮されておらず、高温に晒された際に着色する恐れがあった。そのため、高温に晒された際の着色については、改良の余地がある。また、特許文献1では剥離強度の向上が見られているものの、その剥離強度についても改良の余地があるものであった。
【0007】
そこで、本発明は、透明性が求められる用途にも適用できる粘着剤組成物であって、高温に晒された際の着色が小さく、硬化時の粘着物性(粘着力、保持力)にも優れ、低温下において低弾性である粘着剤が得られる粘着剤組成物;前記粘着剤組成物が架橋されてなる粘着剤、及び前記粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明者が鋭意検討した結果、特定構造を有するアクリル系樹脂を含有する粘着剤組成物を用いることで、上記の課題が解決することを見出した。
【0009】
すなわち、本発明は、下記の構成要件[1]~[10]を有する。
[1]
アクリル系樹脂(A)を含む粘着剤組成物であって、
前記アクリル系樹脂(A)が炭素数5以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)由来の構造単位、フェノール性水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位を有し、動的粘弾性によるガラス転移温度(Tg)が-30℃以下である粘着剤組成物。
[2]
前記炭素数5以上のアルキル基を有するアルキル(メタ)アクリレート(a1)は、ホモポリマーを形成した際のガラス転移温度(Tg)が-100℃~-20℃である[1]記載の粘着剤組成物。
[3]
前記フェノール性水酸基含有エチレン性不飽和モノマー(a2)由来の構造単位の含有量は、アクリル系樹脂(A)全体(100重量%)に対し、0超~10重量%である[1]又は[2]に記載の粘着剤組成物。
[4]
前記アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量が、100,000~2000,000である[1]~[3]いずれか一つに記載の粘着剤組成物。
[5]
さらに架橋剤(B)を含有する、[1]~[4]いずれか一つに記載の粘着剤組成物。
[6]
さらに光重合開始剤(C)を含有する[1]~[5]いずれか一つに記載の粘着剤組成物。
[7]
前記架橋剤(B)および光重合開始剤(C)を除いた揮発分含有量が粘着剤組成物全体に対し2重量%以下である[1]~[6]いずれか一つに記載の粘着剤組成物。
[8]
[1]~[7]いずれか一つに記載の粘着剤組成物が架橋されてなる、粘着剤。
[9]
[8]に記載の粘着剤からなる粘着剤層を有する、粘着シート。
[10]
前記粘着剤層が、複数の段階で硬化する多段硬化性である、[8]に記載の粘着シート。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、透明性が求められる用途にも適用できる粘着剤組成物であって、高温に晒された際の着色が小さく、硬化時の粘着物性にも優れ、低温下において低弾性である粘着剤が得られる粘着剤組成物;前記粘着剤組成物が架橋されてなる粘着剤、及び前記粘着剤からなる粘着剤層を有する粘着シートが提供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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