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公開番号
2025142988
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042651
出願日
2024-03-18
発明の名称
青果物鮮度保持袋、青果物入り包装体、および青果物の鮮度保持方法
出願人
住友ベークライト株式会社
代理人
個人
主分類
B65D
85/50 20060101AFI20250924BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】青果物の鮮度保持効果を得つつ、良好な防曇性と袋強度の向上を両立できる包装袋に関する技術を提供する。
【解決手段】本発明の青果物鮮度保持袋は、合成樹脂フィルムからなり、前記合成樹脂フィルムは、ポリエチレンおよびポリプロピレンを含み、前記青果物鮮度保持袋の内側の面の接触角をαiとし、外側の面の接触角をαoとしたとき、αo/αiが1.1~4.0であって、以下の手順1で測定される引張伸びが200~500%である。手順1;前記合成樹脂フィルムのMD方向が試験方向となるように、JIS K 7127の1号ダンベル試験片を作成し、当該ダンベル試験片を23℃、引張速度500mm/分で試験方向に引張り、標線間40mmを起点として破断する直前の標線間の長さL(mm)を測定する。{(L-40)/40}×100(%)を引張伸び(%)とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
合成樹脂フィルムからなる青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは、ポリエチレンおよびポリプロピレンを含み、
前記青果物鮮度保持袋の内側の面の接触角をαiとし、外側の面の接触角をαoとしたとき、αo/αiが1.1~4.0であって、
以下の手順1で測定される引張伸びが200~500%である、青果物鮮度保持袋。
手順1;前記合成樹脂フィルムのMD方向が試験方向となるように、JIS K 7127の1号ダンベル試験片を作成し、当該ダンベル試験片を23℃、引張速度500mm/分で試験方向に引張り、標線間40mmを起点として破断する直前の標線間の長さL(mm)を測定する。{(L-40)/40}×100(%)を引張伸び(%)とする。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の青果物鮮度保持袋であって、
さらに、以下の手順2で測定される引裂き強度が1000~2500N/cmである、青果物鮮度保持袋。
手順2;前記合成樹脂フィルムのMD方向が試験方向となるように、JIS K 7128-3、JIS K 6252に規定された直角形引裂試験片を作成し、当該直角形引裂試験片を23℃、引張速度200mm/分で試験方向に引張り、当該直角形引裂試験片を切り裂くための最大荷重を引裂き強度(N/cm)とする。
【請求項3】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋であって、
αiが10°~45°である、青果物鮮度保持袋。
【請求項4】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは多層構造である、青果物鮮度保持袋。
【請求項5】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記青果物鮮度保持袋は、ポリプロピレンからなる層を内面に備える、青果物鮮度保持袋。
【請求項6】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは防曇剤を含む、青果物鮮度保持袋。
【請求項7】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記青果物鮮度保持袋は、孔径が4mm以上の貫通孔を有する、青果物鮮度保持袋。
【請求項8】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋に青果物を収容した、青果物入り包装体。
【請求項9】
請求項1または2に記載の青果物鮮度保持袋に青果物を収容する工程を含む、青果物の鮮度保持方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、青果物鮮度保持袋、青果物入り包装体、および青果物の鮮度保持方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、収穫された青果物の鮮度保持方法として、酸素濃度や二酸化炭素濃度を調整して青果物の呼吸を適度に抑制することで鮮度を保持する方法が知られている。このような青果物の鮮度保持に使用される包装材は、MA(Modified Atmosphere)包装として知られている。
近年、MA包装への関心の高まりに伴い、包装材には、ガス透過性のほか、加工性や強度、包装作業性、外観など種々の点からの性能の向上が求められている。
【0003】
たとえば、特許文献1(特開2023-106849号公報)には、包装用フィルムが直接青果物に接触することもあることを踏まえ、青果物鮮度保持袋用フィルム自体による青果物の鮮度低下を抑制する点から、内面として配される面同士の40℃環境下における動摩擦係数μ’を制御された青果物鮮度保持袋用フィルムが開示されている。
また、特許文献2(特開2022-119289号公報)には、フィルム厚が薄く内容物追随性に優れていながら、シール強度が低下せず、防曇剤ブリードによる白化が起こりにくい、消臭性が付与された鮮度保持フィルムが開示されている。具体的には当該鮮度保持フィルムについて、特定のポリプロピレン樹脂を用い、特定の消臭剤ナノフィラーを用いることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-106849号公報
特開2022-119289号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1、2に開示される技術は、包装袋に青果物を包装したあとの包装袋の状態に着目したものではなかった。本発明者は、包装袋に青果物を包装したあとにおいて、青果物の重みや移動の際の衝撃等により包装袋が裂ける場合があることに着目した。そしてさらに検討を進めたところ、包装袋を裂けにくくするために比較的伸び性のよい樹脂材料を用いると包装袋の防曇性が低下してしまう傾向がみられることを判明した。
【0006】
そこで、本発明者は、包装袋の内側の面の接触角と外側の面の接触角に関する新たな指標を考案し、包装袋の引張伸びを同時に制御することで、良好な防曇性と袋強度の向上を両立できることを見出し、本発明を完成させた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によれば、以下の青果物の包装体に関する技術が提供される。
【0008】
[1] 合成樹脂フィルムからなる青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは、ポリエチレンおよびポリプロピレンを含み、
前記青果物鮮度保持袋の内側の面の接触角をαiとし、外側の面の接触角をαoとしたとき、αo/αiが1.1~4.0であって、
以下の手順1で測定される引張伸びが200~500%である、青果物鮮度保持袋。
手順1;前記合成樹脂フィルムのMD方向が試験方向となるように、JIS K 7127の1号ダンベル試験片を作成し、当該ダンベル試験片を23℃、引張速度500mm/分で試験方向に引張り、標線間40mmを起点として破断する直前の標線間の長さL(mm)を測定する。{(L-40)/40}×100(%)を引張伸び(%)とする。
[2] [1]に記載の青果物鮮度保持袋であって、
さらに、以下の手順2で測定される引裂き強度が1000~2500N/cmである、青果物鮮度保持袋。
手順2;前記合成樹脂フィルムのMD方向が試験方向となるように、JIS K 7128-3、JIS K 6252に規定された直角形引裂試験片を作成し、当該直角形引裂試験片を23℃、引張速度200mm/分で試験方向に引張り、当該直角形引裂試験片を切り裂くための最大荷重を引裂き強度(N/cm)とする。
[3] [1]または[2]に記載の青果物鮮度保持袋であって、
αiが10°~45°である、青果物鮮度保持袋。
[4] [1]乃至[3]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは多層構造である、青果物鮮度保持袋。
[5] [1]乃至[4]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記青果物鮮度保持袋は、ポリプロピレンからなる層を内面に備える、青果物鮮度保持袋。
[6] [1]乃至[5]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記合成樹脂フィルムは防曇剤を含む、青果物鮮度保持袋。
[7] [1]乃至[6]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋であって、
前記青果物鮮度保持袋は、孔径が4mm以上の貫通孔を有する、青果物鮮度保持袋。
[8] [1]乃至[7]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋に青果物を収容した、青果物入り包装体。
[9] [1]乃至[8]いずれか一つに記載の青果物鮮度保持袋に青果物を収容する工程を含む、青果物の鮮度保持方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、青果物の鮮度保持効果を得つつ、良好な防曇性と袋強度の向上を両立できる包装袋に関する技術が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態について、詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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