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公開番号2025142915
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042537
出願日2024-03-18
発明の名称シーラントフィルム及びその製造方法、包装材、並びに、包装体
出願人TOPPANホールディングス株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 23/14 20060101AFI20250924BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】内容物から生じる硫黄臭に対する臭気吸着性、及び、耐衝撃性、耐熱性に優れるシーラントフィルムを提供すること。
【解決手段】(A)樹脂成分と、(B)酸化亜鉛粒子と、を含有するシーラントフィルムであって、(A)樹脂成分が、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体と、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーと、を含有し、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量が、(A)樹脂成分全量を基準として45~97質量%であり、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの含有量が、(A)樹脂成分全量を基準として3~55質量%であり、(B)酸化亜鉛粒子の含有量が、シーラントフィルム全量を基準として0.05~4.5質量%である、シーラントフィルム。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
(A)樹脂成分と、(B)酸化亜鉛粒子と、を含有するシーラントフィルムであって、
前記(A)樹脂成分が、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体と、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーと、を含有し、
前記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量が、前記(A)樹脂成分全量を基準として45~97質量%であり、
前記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの含有量が、前記(A)樹脂成分全量を基準として3~55質量%であり、
前記(B)酸化亜鉛粒子の含有量が、前記シーラントフィルム全量を基準として0.05~4.5質量%である、シーラントフィルム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体及び前記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの合計の含有量が、前記(A)樹脂成分全量を基準として80質量%以上である、請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項3】
厚さが50μm以上である、請求項1に記載のシーラントフィルム。
【請求項4】
(A)樹脂成分と、(B)酸化亜鉛粒子と、を含有するシーラント樹脂組成物を用いてシーラントフィルムを形成する工程を有するシーラントフィルムの製造方法であって、
前記(A)樹脂成分が、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体と、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーと、を含有し、
前記シーラントフィルム中の前記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量が、前記シーラントフィルム中の前記(A)樹脂成分全量を基準として45~97質量%であり、
前記シーラントフィルム中の前記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの含有量が、前記シーラントフィルム中の前記(A)樹脂成分全量を基準として3~55質量%であり、
前記シーラントフィルム中の前記(B)酸化亜鉛粒子の含有量が、前記シーラントフィルム全量を基準として0.05~4.5質量%である、シーラントフィルムの製造方法。
【請求項5】
前記シーラントフィルム中の前記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体及び前記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの合計の含有量が、前記シーラントフィルム中の前記(A)樹脂成分全量を基準として80質量%以上である、請求項4に記載のシーラントフィルムの製造方法。
【請求項6】
前記シーラントフィルムの厚さが50μm以上である、請求項4に記載のシーラントフィルムの製造方法。
【請求項7】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシーラントフィルムと、基材と、を備える包装材。
【請求項8】
請求項7に記載の包装材から製袋された包装体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シーラントフィルム、包装材、及び、包装体に関する。詳しくは、本発明は、包装袋用シーラントフィルムとして、沸水処理やレトルト処理等の過酷な処理にも好適に使用できる、ポリプロピレン系シーラントフィルム、並びに当該ポリプロピレン系シーラントフィルムを用いて得られる包装材及び包装体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリプロピレン系フィルムは、剛性及び耐熱性に優れ、かつ安価であることから、食品包装等の種々の包装用材料における、シーラントフィルムとして使用されることがあり、主な用途としては、高温での加圧処理を行い、殺菌、滅菌を行うレトルト食品向けの包装材料が挙げられる。
【0003】
レトルト食品等の高温での殺菌、滅菌処理を行う包装食品では、製造中の加熱殺菌や長期保管によって内容物が劣化・変性し、変性臭が発生する場合がある。この変性臭の発生源は、炭水化物、油脂、たんぱく質等であり、その中でも、肉、魚、大豆、玉子等に含まれているたんぱく質の変性臭、特に硫黄化合物由来の硫黄臭が問題になることが多い。
【0004】
特許文献1では、基材フィルム上に形成されたポリカルボン酸系重合体を含む樹脂層からなるフィルムである酸素バリア性材料の表面に、亜鉛化合物と溶媒又は分散媒体とからなるコーティング剤を塗布することを特徴とする包装体が提案されている。
【0005】
特許文献2では、バリア層を有する基材フィルムと接着層とシーラント層からなり、接着層が接着剤成分と酸化亜鉛粒子を含有することを特徴とする包装体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2013-18551号公報
特開2017-94533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ポリプロピレン系フィルムがシーラントフィルムとして用いられる場合、包装袋を落下させても破袋しない耐衝撃性や高温での加熱殺菌時に包装袋の内面が融着しない耐熱性が求められている。それに加えて近年では、内容物から生じる硫黄臭に対する臭気吸着性が求められるようになってきた。しかしながら、従来のポリプロピレン系シーラントフィルムでは、優れた耐衝撃性及び耐熱性と、硫黄臭に対する臭気吸着性とをバランスよく両立することは困難であるのが現状である。
【0008】
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、内容物から生じる硫黄臭に対する臭気吸着性、及び、耐衝撃性、耐熱性に優れるシーラントフィルム及びその製造方法を提供することを目的とする。本発明はまた、当該シーラントフィルムを用いて得られる包装材及び包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するべく鋭意検討した結果、プロピレン・エチレンブロック共重合体とエチレン・プロピレン共重合体エラストマーとを所定量で混合して含ませ、更に酸化亜鉛粒子を配合させることが重要であることを発明者らが見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、以下のシーラントフィルム及びその製造方法、包装材、並びに、包装体を提供する。
[1](A)樹脂成分と、(B)酸化亜鉛粒子と、を含有するシーラントフィルムであって、上記(A)樹脂成分が、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体と、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーと、を含有し、上記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量が、上記(A)樹脂成分全量を基準として45~97質量%であり、上記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの含有量が、上記(A)樹脂成分全量を基準として3~55質量%であり、上記(B)酸化亜鉛粒子の含有量が、上記シーラントフィルム全量を基準として0.05~4.5質量%である、シーラントフィルム。
[2]上記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体及び上記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの合計の含有量が、上記(A)樹脂成分全量を基準として80質量%以上である、上記[1]に記載のシーラントフィルム。
[3]厚さが50μm以上である、上記[1]又は[2]のいずれかに記載のシーラントフィルム。
[4](A)樹脂成分と、(B)酸化亜鉛粒子と、を含有するシーラント樹脂組成物を用いてシーラントフィルムを形成する工程を有するシーラントフィルムの製造方法であって、上記(A)樹脂成分が、(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体と、(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーと、を含有し、上記シーラントフィルム中の上記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体の含有量が、上記シーラントフィルム中の上記(A)樹脂成分全量を基準として45~97質量%であり、上記シーラントフィルム中の上記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの含有量が、上記シーラントフィルム中の上記(A)樹脂成分全量を基準として3~55質量%であり、上記シーラントフィルム中の上記(B)酸化亜鉛粒子の含有量が、上記シーラントフィルム全量を基準として0.05~4.5質量%である、シーラントフィルムの製造方法。
[5]上記シーラントフィルム中の上記(a1)プロピレン・エチレンブロック共重合体及び上記(a2)エチレン・プロピレン共重合体エラストマーの合計の含有量が、上記シーラントフィルム中の上記(A)樹脂成分全量を基準として80質量%以上である、上記[4]に記載のシーラントフィルムの製造方法。
[6]上記シーラントフィルムの厚さが50μm以上である、上記[4]又は[5]のいずれかに記載のシーラントフィルムの製造方法。
[7]上記[1]~[3]のいずれかに記載のシーラントフィルムと、基材と、を備える包装材。
[8]上記[7]に記載の包装材から製袋された包装体。
(【0011】以降は省略されています)

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