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公開番号2025142848
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-01
出願番号2024042433
出願日2024-03-18
発明の名称塩化ビニル系樹脂組成物の成形品
出願人株式会社クボタケミックス
代理人弁理士法人 丸山国際特許事務所
主分類C08L 27/06 20060101AFI20250924BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、特性の異なる2種以上の炭酸カルシウム材をフィラーとして含有しつつ、引張破断伸びなどの機械的特性にすぐれた塩化ビニル系樹脂組成物の成形品を提供する。
【解決手段】本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品は、塩化ビニル系樹脂と、フィラーを配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物の成形品であって、前記フィラーは、アスペクト比が異なる第1炭酸カルシウム材と第2炭酸カルシウム材と、を含む。前記第1炭酸カルシウム材は、ホタテ貝殻の粉砕物であることが好適である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
塩化ビニル系樹脂と、フィラーを配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物の成形品
であって、
前記フィラーは、
アスペクト比が異なる第1炭酸カルシウム材と第2炭酸カルシウム材と、
を含む、
塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
続きを表示(約 720 文字)【請求項2】
前記第1炭酸カルシウム材は、長繊維体である、
請求項1に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項3】
前記第1炭酸カルシウム材は、アスペクト比が2以上である、
請求項2に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項4】
前記第1炭酸カルシウム材は、繊維長が2μm以上である、
請求項3に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項5】
前記第2炭酸カルシウム材は、アスペクト比が2以下である、
請求項4に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項6】
前記第2炭酸カルシウム材は、平均粒径が20μm以下である、
請求項5に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項7】
前記塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、前記フィラーの合計部数は
0.5質量部以上、15質量部以下である、
請求項6に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項8】
前記フィラーは、前記第1炭酸カルシウム材:前記第2炭酸カルシウム材の質量
比が、1:3~5:1である、
請求項7に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項9】
前記第1炭酸カルシウム材は、生物由来の材料である、
請求項8に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
【請求項10】
前記第1炭酸カルシウム材は、ホタテ貝殻の粉砕物である、
請求項9に記載の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭酸カルシウムを含有する塩化ビニル系樹脂組成物の成形品に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
現在、CO

排出量削減に向け、カーボンニュートラルへの取り組み強化が謳われている。カーボンニュートラル推進には、直接・間接的なCO

排出の抑制が重要である。
【0003】
ホタテ貝殻は、炭酸カルシウムを多量に含むことが知られている。しかしながら、ホタテ貝殻は、一部が建設資材などに利用されているものの、大半が廃棄されており、社会問題となっている。
【0004】
塩化ビニル系樹脂組成物では、塩化ビニル系樹脂にフィラー(充填材)として炭酸カルシウムを添加することがある。そこで、特許文献1では、ホタテ貝殻を粉砕した粉砕物をフィラーとする合成樹脂を開示しており、産業廃棄物となるホタテ貝殻の低減を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-75964号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、生物由来のホタテ貝殻の粉砕物をフィラーに用いた塩化ビニル系樹脂組成物の成形品は、塩化ビニル系樹脂のバージン原材料のみを使用した成形品に比べて、引張破断伸びが低くなることがわかった。石灰由来の炭酸カルシウム材をフィラーに用いた成形品でも同様に引張破断伸びの性能低下は起こるが、何れもJIS K6741:2016の規格性能は十分満足しており、使用には支障はない。しかしながら、発明者らは、特性の異なる2種以上の炭酸カルシウム材をフィラーに含めることで、引張破断伸びの性能低下を抑えることができるという知見を得た。
【0007】
本発明は、特性の異なる2種以上の炭酸カルシウム材をフィラーとして含有しつつ、引張破断伸びなどの機械的性質にすぐれた塩化ビニル系樹脂組成物の成形品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の塩化ビニル系樹脂組成物の成形品は、
塩化ビニル系樹脂と、フィラーを配合してなる塩化ビニル系樹脂組成物の成形品であって、
前記フィラーは、
アスペクト比が異なる第1炭酸カルシウム材と、第2炭酸カルシウム材と、
を含む。
【0009】
前記第1炭酸カルシウム材は、長繊維体であることが好適である。
【0010】
前記第1炭酸カルシウム材は、アスペクト比が2以上であることが好適である。
(【0011】以降は省略されています)

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