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公開番号2025140734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040296
出願日2024-03-14
発明の名称プレス機械の金型用の予知保全システム及び予知保全のための方法
出願人コマツ産機株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類B30B 15/28 20060101AFI20250919BHJP(プレス)
要約【課題】金型の劣化を精度よく、且つ、容易に診断する。
【解決手段】プレス機械の金型用の予知保全システムは、荷重センサと、データ収集装置と、診断装置とを備える。荷重センサは、金型にかかるプレス荷重を検出する。データ収集装置は、プレス荷重の時系列データを示す荷重データを収集する。診断装置は、荷重データの波形に基づいて、金型の劣化を診断する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
プレス機械の金型用の予知保全システムであって、
前記金型にかかるプレス荷重を検出する荷重センサと、
前記プレス荷重の時系列データを示す荷重データを収集するデータ収集装置と、
前記荷重データの波形に基づいて、前記金型の劣化を診断する診断装置と、
を備える予知保全システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記荷重データの解析範囲の入力を受け付ける入力装置をさらに備え、
前記診断装置は、前記解析範囲内の前記荷重データに基づいて、前記金型の劣化を診断する、
請求項1に記載の予知保全システム。
【請求項3】
前記解析範囲は、前記解析範囲の先頭から末尾までの前記荷重データのデータ数を含む、
請求項2に記載の予知保全システム。
【請求項4】
前記解析範囲は、前記解析範囲の先頭からピークまでの前記荷重データのデータ数を含む、
請求項2に記載の予知保全システム。
【請求項5】
前記解析範囲は、前記荷重データのピークを判定するための荷重閾値を含む、
請求項2に記載の予知保全システム。
【請求項6】
前記診断装置は、前記解析範囲内の前記荷重データに基づいて、前記荷重データの変化の傾向を示す傾向値を算出し、
前記傾向値に基づいて、前記金型の劣化を診断する
請求項2に記載の予知保全システム。
【請求項7】
前記診断装置は、前記解析範囲内の前記荷重データの最大値と最小値との差に基づいて、前記傾向値を算出する、
請求項6に記載の予知保全システム。
【請求項8】
前記診断装置は、
前記プレス機械のショット数の増大に応じて増大するオフセット値を取得し、
前記解析範囲内の前記荷重データの最大値と最小値との差と、前記オフセット値とに基づいて、前記傾向値を算出する、
請求項7に記載の予知保全システム。
【請求項9】
ディスプレイをさらに備え、
前記診断装置は、前記傾向値の時系列データを示す傾向値データの波形を前記ディスプレイに表示する、
請求項6に記載の予知保全システム。
【請求項10】
出力装置をさらに備え、
前記診断装置は、
前記入力装置を介して設定される第1診断閾値を取得し、
前記第1診断閾値と前記傾向値とを比較することで、前記金型のメンテナンスの要否を診断し、
前記金型のメンテナンスが必要と診断した場合には、前記金型のメンテナンスを要求する情報を前記出力装置に出力させる、
請求項6に記載の予知保全システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、プレス機械の金型用の予知保全システム及び予知保全のための方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
プレス機械は、金型をワークに押し付けることで、プレス加工を行う。例えば、特許文献1のプレス機械では、スライドの下面に上型が取り付けられる。スライドの下方にはボルスタが配置されており、ボルスタの上面には下型が取り付けられる。スライドは、モータなどの駆動機構によって昇降する。プレス機械は、スライドを下降させて、下型上にセットされたワークに上型を押し付けることで、プレス加工を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-167328号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
金型は、継続使用により、摩耗するなどして劣化する。そのため、プレス加工の良好な品質を維持するためには、金型のメンテナンスが必要となる。例えば、金型の寸法を測定することで、金型の交換時期を判断することが考えられる。その場合、金型をプレス機械から取り外して専用の測定機器で測定する必要があるため、多大な時間がかかる。また、金型を取り外すことで、プレス加工の精度に影響が出る可能性がある。或いは、プレス加工のショット数に基づいて、金型の交換時期を判断することが考えられる。その場合、金型の劣化を精度よく診断することは困難である。本開示の目的は、金型の劣化を精度よく、且つ、容易に診断することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様に係るシステムは、プレス機械の金型用の予知保全システムである。当該システムは、荷重センサと、データ収集装置と、診断装置とを備える。荷重センサは、金型にかかるプレス荷重を検出する。データ収集装置は、プレス荷重の時系列データを示す荷重データを収集する。診断装置は、荷重データの波形に基づいて、金型の劣化を診断する。
【0006】
本開示の他の態様に係る方法は、プレス機械の金型用の予知保全のためにコンピュータによって実行される方法である。当該方法は、金型にかかるプレス荷重の時系列データを示す荷重データを取得することと、荷重データの波形に基づいて、金型の劣化を診断すること、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、金型にかかるプレス荷重の時系列データが荷重データとして収集される。そして、荷重データの波形に基づいて、金型の劣化が診断される。そのため、金型の劣化を精度よく、且つ、容易に診断することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る予知保全システムを示す模式図である。
プレス機械の正面図である。
金型の診断のための処理を示すフローチャートである。
荷重データの一例を示す図である。
オフセット値データの一例を示す図である。
解析範囲内における荷重データの一例を示す図である。
傾向値グラフの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して実施形態にかかるプレス機械の金型用の予知保全システムについて説明する。図1は、実施形態に係る予知保全システム1を示す模式図である。図1に示すように、予知保全システム1は、プレス機械2と、データ収集装置3と、診断装置4と、入力装置5と、出力装置6とを含む。
【0010】
図2は、プレス機械2の正面図である。プレス機械2は、支持フレーム11と、スライド12と、スライド駆動装置13と、ボルスタ14と、ベース15とを含む。支持フレーム11は、ベース15上に配置されている。スライド12は、支持フレーム11に対して、上下に移動可能に支持されている。スライド駆動装置13は、スライド12を動作させる。スライド駆動装置13は、例えばモータと伝達機構とを含む。伝達機構は、モータの回転を直線運動に変換してスライド12に伝達する。ボルスタ14は、スライド12の下方に配置されている。ベース15は、ボルスタ14の下方に配置されており、ボルスタ14を支持する。
(【0011】以降は省略されています)

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