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公開番号2025140040
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024039186
出願日2024-03-13
発明の名称テープ剥離装置およびテープフィーダ
出願人株式会社FUJI
代理人弁理士法人 共立特許事務所
主分類H05K 13/02 20060101AFI20250919BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】カバーテープの削り片の発生を抑制するテープ剥離装置を提供する。
【解決手段】テープ剥離装置は、部品を収容する複数のキャビティをもつベーステープ、および複数のキャビティを挟んでテープ長さ方向に延びる二条の接着部によってベーステープに接着されるカバーテープを含んで構成されたキャリアテープを所定の送り方向に送るテープフィーダのテープ通路に配置されて、ベーステープからカバーテープを剥離する剥離刃を備え、剥離刃は、送り方向の上流側の先端部に連なる上面の先端寄り部分が上向き凸形状の滑らかな曲面に形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
部品を収容する複数のキャビティをもつベーステープ、および複数の前記キャビティを挟んでテープ長さ方向に延びる二条の接着部によって前記ベーステープに接着されるカバーテープを含んで構成されたキャリアテープを所定の送り方向に送るテープフィーダのテープ通路に配置されて、前記ベーステープから前記カバーテープを剥離する剥離刃を備え、
前記剥離刃は、前記送り方向の上流側の先端部に連なる上面の先端寄り部分が上向き凸形状の滑らかな曲面に形成されている、
テープ剥離装置。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記剥離刃は、二条の前記接着部の間に位置する前記先端部、および前記先端部から二条の前記接着部の一方の位置まで延びて二条の前記接着部の一方を剥離する刃先を有する、請求項1に記載のテープ剥離装置。
【請求項3】
前記上面の前記先端寄り部分は、前記送り方向の鉛直断面において、円弧の断面形状をもつ、請求項1に記載のテープ剥離装置。
【請求項4】
前記上面の前記先端寄り部分は、前記送り方向の鉛直断面において、前記円弧の半径が0.07mm以上の前記断面形状をもつ、請求項3に記載のテープ剥離装置。
【請求項5】
前記上面の前記先端寄り部分は、前記送り方向の鉛直断面において、楕円弧の断面形状をもつ、請求項1に記載のテープ剥離装置。
【請求項6】
前記上面の前記先端寄り部分は、前記送り方向の鉛直断面において、前記楕円弧の前記送り方向に平行する長軸の長半径が0.07mm以上で、前記楕円弧の前記送り方向に直交する短軸の短半径が0.05mm以上の前記断面形状をもつ、請求項5に記載のテープ剥離装置。
【請求項7】
前記剥離刃の前記先端部は、前記ベーステープの上面から0.10mm以上で0.15mm以下の高さに位置する、請求項1に記載のテープ剥離装置。
【請求項8】
前記剥離刃の前記上面の少なくとも一部は、平滑化の表面処理が施される、請求項1-7のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
【請求項9】
前記剥離刃の前記上面の前記先端寄り部分から下流側に滑らかに連なる後続部分は、下流方向に進むにつれて前記ベーステープの上面から徐々に遠ざかるように形成されている、請求項1-7のいずれか一項に記載のテープ剥離装置。
【請求項10】
前記剥離刃の上流側に配置されて前記テープ通路の上面を構成するテープガイドの下流端部と、前記剥離刃の前記先端部との前記送り方向の離間距離が0.20mm±0.05mmの範囲にある、請求項1に記載のテープ剥離装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、キャリアテープを用いて部品を供給するテープフィーダの技術分野に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
回路パターンが形成された基板に対基板作業を行って製品基板を量産する技術が普及している。対基板作業を実施する対基板作業機の代表例として、基板に部品を装着する部品装着機がある。多くの部品装着機は、キャリアテープを用いて部品を供給するテープフィーダを備える。テープフィーダを大別すると、キャリアテープを構成するベーステープとカバーテープの間の二条の接着部を剥離する全剥離方式と、一条の接着部のみを剥離してカバーテープを折り曲げる半剥離方式とがある。この種の半剥離方式のテープフィーダに関する一技術例が特許文献1に開示されている。
【0003】
特許文献1には、部品供給部を有するフィーダ本体と、キャリアテープを搬送する駆動装置と、部品供給部に設けられるテープガイドと、テープガイドに設けられてカバーテープをベーステープの幅方向の一方側の縁部が接着された状態を維持して他方側を剥離する剥離装置と、テープガイドに設けられて剥離されたカバーテープを一方側に折り曲げる折り曲げ装置と、テープガイドに設けられて折り曲げられたカバーテープの状態を維持する規制部と、を備えたテープフィーダが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-53334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、特許文献1の技術例において、テープガイドや剥離装置の形状によっては、カバーテープを剥離する際に傷付けてしまうおそれが皆無でない。特に、剥離装置は、カバーテープとベーステープの間の接着部を剥離する剥離刃を有するので、剥離刃がカバーテープの下面を削って削り片を発生させるおそれがある。さらに、帯電防止剤が塗布されたカバーテープの場合、帯電防止剤が削られて削り片が発生しやすくなる。これらの削り片は、寄り集まった後に移動して部品に付着したり、テープ通路に滞留したりすることがあり、不具合の原因となり得る。
【0006】
それゆえ、本明細書では、カバーテープの削り片の発生を抑制するテープ剥離装置およびテープフィーダを提供することを解決すべき課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書は、部品を収容する複数のキャビティをもつベーステープ、および複数の前記キャビティを挟んでテープ長さ方向に延びる二条の接着部によって前記ベーステープに接着されるカバーテープを含んで構成されたキャリアテープを所定の送り方向に送るテープフィーダのテープ通路に配置されて、前記ベーステープから前記カバーテープを剥離する剥離刃を備え、前記剥離刃は、前記送り方向の上流側の先端部に連なる上面の先端寄り部分が上向き凸形状の滑らかな曲面に形成されている、テープ剥離装置を開示する。
【0008】
また、本明細書は、前記したテープ剥離装置と、前記テープ通路と、前記キャリアテープを前記送り方向に送るテープ送り機構と、を備えるテープフィーダを開示する。
【0009】
なお、本明細書では、出願当初の請求項3において「請求項1に記載のテープ剥離装置」を「請求項1または2に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想、出願当初の請求項5において「請求項1に記載のテープ剥離装置」を「請求項1または2に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想、出願当初の請求項7において「請求項1に記載のテープ剥離装置」を「請求項1-6のいずれか一項に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想、出願当初の請求項9において「請求項1-7のいずれか一項に記載のテープ剥離装置」を「請求項1-8のいずれか一項に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想、出願当初の請求項10において「請求項1に記載のテープ剥離装置」を「請求項1-9のいずれか一項に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想、および出願当初の請求項11において「請求項1に記載のテープ剥離装置」を「請求項1-10のいずれか一項に記載のテープ剥離装置」に変更した技術的思想を開示している。また、本明細書では、出願当初の請求項15において「請求項1-7のいずれか一項に記載されたテープ剥離装置を備えるテープフィーダ」を「請求項1-14のいずれか一項に記載されたテープ剥離装置を備えるテープフィーダ」に変更した技術的思想を開示している。
【発明の効果】
【0010】
開示した構成によれば、剥離刃は、先端部に連なる上面の先端寄り部分が上向き凸形状の滑らかな曲面に形成されており、カバーテープに対してエッジ部分で接触することなく面接触するので、カバーテープの削り片の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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