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公開番号2025139474
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024038433
出願日2024-03-12
発明の名称測定装置、測定方法、及びプログラム
出願人横河電機株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C12M 1/34 20060101AFI20250918BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】水処理システムにおけるウイルスの測定を短時間で行うこと。
【解決手段】実施形態にかかる測定装置は、ウイルス破砕装置と、PCR装置と、を有する。ウイルス破砕装置は、計測対象の水を規定の温度まで規定の時間未満で加熱することにより、水に含まれるウイルスの核酸を溶出する。PCR装置は、ウイルス破砕装置によって核酸が溶出された水に対し1ステップRT-qPCRを行うことにより、水に含まれるウイルスの量を測定する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
計測対象の水を規定の温度まで規定の時間未満で加熱することにより、前記水に含まれるウイルスの核酸を溶出するウイルス破砕装置と、
前記ウイルス破砕装置によって前記核酸が溶出された前記水に対し1ステップRT-qPCRを行うことにより、前記水に含まれる前記ウイルスの量を測定するPCR装置と、
を有することを特徴とする測定装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記PCR装置は、逆転写及びqPCRのための反応液が入ったチューブを保持し、前記チューブ内の前記反応液を、前記ウイルス破砕装置によって前記核酸が溶出された前記水に加えることを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記ウイルス破砕装置は、前記水を、120℃~160℃の範囲に含まれる前記規定の温度まで、5秒~30秒の範囲に含まれる前記規定の時間未満で加熱することにより、前記水に含まれるウイルスの核酸を溶出することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項4】
前記PCR装置は、前記反応液が凍結乾燥状態で入った前記チューブを保持することを特徴とする請求項2に記載の測定装置。
【請求項5】
水処理システムから取得された水のウイルスを濃縮するウイルス濃縮装置をさらに有し、
前記ウイルス破砕装置は、前記ウイルス濃縮装置によって前記ウイルスが濃縮された前記水に含まれる前記ウイルスの核酸を溶出する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項6】
前記PCR装置によって測定された膜ろ過装置へ供給される膜ろ過供給水におけるウイルスの量である第1の量と、前記PCR装置によって測定された前記膜ろ過装置による膜ろ過後の膜ろ過透過水におけるウイルスの量である第2の量と、を基に、前記膜ろ過装置の性能を評価する指標を算出する評価装置をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項7】
前記測定装置は、前記ウイルス破砕装置、及び前記PCR装置を収める筐体をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の測定装置。
【請求項8】
前記ウイルス破砕装置、及び前記PCR装置は、前記筐体への取り付け及び前記筐体からの取り外しが可能であることを特徴とする請求項7に記載の測定装置。
【請求項9】
測定装置によって実行される測定方法であって、
計測対象の水を規定の温度まで規定の時間未満で加熱することにより、前記水に含まれるウイルスの核酸を溶出し、
前記核酸が溶出された前記水に対し1ステップRT-qPCRを行うことにより、前記水に含まれる前記ウイルスの量を測定する
ことを特徴とする測定方法。
【請求項10】
計測対象の水を規定の温度まで規定の時間未満で加熱することにより、ウイルスの核酸が溶出された前記水に対し1ステップRT-qPCRを行うことにより、前記水に含まれる前記ウイルスの量を測定するPCR装置によって測定された、膜ろ過装置へ供給される膜ろ過供給水におけるウイルスの量である第1の量と、前記PCR装置によって測定された前記膜ろ過装置による膜ろ過後の膜ろ過透過水におけるウイルスの量である第2の量と、を基に、前記膜ろ過装置の性能を評価する指標を算出する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、測定装置、測定方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ろ過膜を備える膜ろ過装置を用いて処理水を浄化する水処理システムが知られている。水処理システムでは、例えば処理水に含まれる有機物を除去するために次亜塩素酸ナトリウム等の薬液が膜ろ過装置に注入される(例えば、特許文献1を参照)。
【0003】
また、核酸を抽出、精製する方法としてカラムを用いた方法が知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0004】
また、極微量のRNA分子検体を検出する方法として、1ステップRT-PCR(Reverse Transcription Polymerase Chain Reaction)(逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)及び2ステップRT-PCRが知られている(例えば、特許文献3を参照)。また、特許文献4には、1ステップRT-qPCR(quantitative PCR)が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-104093号公報
特開2002-360245号公報
特開2023-8970号公報
特表2012-525837号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
水処理システムにおいて効率良くウイルスの測定を行うために、RT-qPCRを利用することが考えられる。その際、膜ろ過装置の供給水又はろ過水等から、核酸を溶出又は抽出する工程が必要になる。特許文献2に記載の、カラムを用いて核酸を抽出・精製する方法は、長い時間を要するという課題がある。
【0007】
一つの側面では、水処理システムにおけるウイルスの測定を短時間で行うことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一側面にかかる測定装置は、ウイルス破砕装置と、PCR装置と、を有する。ウイルス破砕装置は、計測対象の水を規定の温度まで規定の時間未満で加熱することにより、水に含まれるウイルスの核酸を溶出する。PCR装置は、ウイルス破砕装置によって核酸が溶出された水に対し1ステップRT-qPCRを行うことにより、水に含まれるウイルスの量を測定する。
【発明の効果】
【0009】
一実施形態によれば、水処理システムにおけるウイルスの測定を短時間で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
次亜塩素酸ナトリウムの注入と残留塩素との関係を示す図である。
実施形態に係る水処理システムの構成例を示す図である。
実施形態に係るUF膜ろ過装置の構成例を示す図である。
実施形態に係るRO膜ろ過装置の構成例を示す図である。
実施形態に係るRO膜ろ過装置の詳細な構成例を示す図である。
実施形態に係る制御装置の構成例を示すブロック図である。
実施形態に係る測定装置の構成例を示すブロック図である。
HTPの加熱温度とPMMoVとの関係を示す図である。
HTPの加熱時間とPMMoVとの関係を示す図である。
実施形態に係る評価装置の構成例を示すブロック図である。
実施形態に係る測定装置の処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る薬品の注入量を決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
実施形態に係る洗浄方法を決定する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
制御装置のハードウェア構成例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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