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公開番号2025139042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-26
出願番号2024037760
出願日2024-03-12
発明の名称被圧延材のキャンバー予測方法、熱延鋼板の製造方法、被圧延材のキャンバー予測モデルの生成方法及び、被圧延材のキャンバー予測装置
出願人JFEスチール株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B21B 37/00 20060101AFI20250918BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】 粗圧延によって被圧延材に形成されるキャンバーを予測する被圧延材のキャンバー予測方法等を提供する。
【解決手段】
加熱及び、幅圧下がなされた被圧延材に対して、粗圧延がなされた際の前記被圧延材のキャンバーを予測する被圧延材のキャンバー予測方法である。被圧延材のキャンバー予測方法は、前記加熱がなされかつ、前記幅圧下がなされる前の前記被圧延材の幅方向及び、長手方向の表面温度を測定する温度取得工程と、前記温度取得工程において前記表面温度に基づいて、前記被圧延材の位置及び、形状を取得する位置情報取得工程と、前記被圧延材の位置及び、形状並びに、前記表面温度を対応付けた画像データを生成する画像データ生成工程と、前記画像データを入力データ、前記被圧延材のキャンバーを出力データとする、機械学習により学習されたキャンバー予測モデルを用いて、前記粗圧延工程がなされた前記被圧延材のキャンバーを予測する予測工程と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
加熱及び、幅圧下がなされた被圧延材に対して、粗圧延がなされた際の前記被圧延材のキャンバーを予測する、被圧延材のキャンバー予測方法であって、
前記加熱がなされた後でありかつ、前記幅圧下がなされる前の前記被圧延材の幅方向及び、長手方向の表面温度を取得する温度取得工程と、
前記温度取得工程において取得される前記表面温度に基づいて、前記被圧延材の位置及び、形状を取得する位置情報取得工程と、
前記被圧延材の位置及び、形状並びに、前記表面温度を対応付けた画像データを生成する画像データ生成工程と、
前記画像データを入力データ、前記キャンバーを出力データとする、機械学習により学習されたキャンバー予測モデルを用いて、前記粗圧延がなされた際の前記被圧延材のキャンバーを予測する予測工程と、を含む、被圧延材のキャンバー予測方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記幅圧下は、前記被圧延材の変形に影響を生じ得る複数の操業パラメータを用いて実行され、
前記キャンバー予測モデルは、前記入力データとして、前記幅圧下の複数の前記操業パラメータのうちの少なくとも1つと、前記画像データと、を用いて機械学習により学習される、請求項1に記載の被圧延材のキャンバー予測方法。
【請求項3】
前記温度取得工程は、走査型放射温度計を用いて行われる、請求項1に記載の被圧延材のキャンバー予測方法。
【請求項4】
前記温度取得工程は、走査型放射温度計を用いて行われる、請求項2に記載の被圧延材のキャンバー予測方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の被圧延材のキャンバー予測方法を用いた、熱延鋼板の製造方法であって、
前記粗圧延の実行の可否の基準となる前記キャンバーの基準データを取得する基準データ取得工程と、
前記予測工程で予測された前記キャンバー及び、前記基準データに応じて前記粗圧延を実行する粗圧延工程と、を含む、熱延鋼板の製造方法。
【請求項6】
前記予測工程で予測された前記キャンバー及び、前記基準データに基づいて、前記粗圧延に適した被圧延材であるか否かを判定した粗圧延可否情報を生成する可否情報生成工程を有し、
前記粗圧延工程において、前記粗圧延可否情報に基づいて、前記粗圧延の対象から特定の前記被圧延材を除外して前記粗圧延を行う、請求項5に記載の熱延鋼板の製造方法。
【請求項7】
加熱及び、幅圧下がなされた被圧延材に対して、粗圧延がなされた際の前記被圧延材のキャンバーを予測するためのキャンバー予測モデルを生成する被圧延材のキャンバー予測モデルの生成方法であって、
前記加熱がなされた後でありかつ、前記幅圧下がなされる前の前記被圧延材の幅方向及び、長手方向の表面温度を取得する温度取得工程と、
前記温度取得工程において取得される前記表面温度に基づいて、前記被圧延材の位置及び、形状を取得する位置情報取得工程と、
前記被圧延材の位置及び、形状並びに、前記表面温度を対応付けた画像データを生成する画像データ生成工程と、
前記画像データを入力データ、前記キャンバーを出力データとした、複数の学習用データを用いた機械学習によって、前記粗圧延がなされた被圧延材のキャンバーを予測するキャンバー予測モデルを生成するキャンバー予測モデル生成工程を含む、被圧延材のキャンバー予測モデルの生成方法。
【請求項8】
加熱及び、幅圧下がなされた被圧延材に対して、粗圧延がなされた際の前記被圧延材のキャンバーを予測する、被圧延材のキャンバー予測装置であって、
前記加熱がなされた後でありかつ、前記幅圧下がなされる前の前記被圧延材の幅方向及び、長手方向の表面温度を取得する温度取得部と、
前記温度取得部において取得される前記表面温度に基づいて、前記被圧延材の位置及び、形状を取得する位置情報取得部と、
前記被圧延材の位置及び、形状並びに、前記表面温度を対応付けた画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像データを入力データ、前記キャンバーを出力データとする、機械学習により学習されたキャンバー予測モデルを用いて、前記粗圧延がなされた前記被圧延材のキャンバーを予測する予測部と、を含む、被圧延材のキャンバー予測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、加熱及び、幅圧下がなされた被圧延材に対して、粗圧延がなされた際の被圧延材のキャンバーを予測する被圧延材のキャンバー予測方法、熱延鋼板の製造方法、被圧延材のキャンバー予測モデルの生成方法及び、被圧延材のキャンバー予測装置に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
金属板の製造ラインとして、熱延ラインが挙げられる。熱延ラインは、被圧延材を加熱する加熱炉と、被圧延材に脱スケールを行うデスケーリング装置と、脱スケールされた被圧延材に幅圧下を行う幅圧下プレス装置と、幅圧下された被圧延材に粗圧延を行う粗圧延機と、被圧延材に仕上圧延を行う仕上圧延機と、を備える。
【0003】
熱延ラインにおいては、被圧延材にキャンバーと称される曲がりが発生する場合がある。被圧延材にキャンバーが発生すると、被圧延材が粗圧延機や仕上圧延機のサイドガイド等の機器と接触し、トラブルが発生する恐れがある。
【0004】
特に、被圧延材のキャンバーが大きくなるにしたがって、粗圧延機や仕上圧延機の圧延ロールへの噛み込み不良や、付帯設備の破損が生じる可能性が高まる。このように、被圧延材のキャンバーは、製品の歩留まりの低下や、熱延ラインの稼働率の低下を招く点で問題となる。
【0005】
そこで、被圧延材のキャンバーを低減することが行われている。例えば、特許文献1には、被圧延材の幅方向で温度偏差がある場合、一対の金型を搬送ライン方向に相対移動させ、被圧延材に曲げ力を加えながら幅圧下することが開示されている。
【0006】
また、特許文献2には、幅圧下前及び幅圧下後の少なくとも一方で取得される被圧延材の情報に基づいて、幅圧下プレス装置に対する被圧延材の入射角を変化させることが開示されている。
【0007】
特許文献3には、粗圧延機の作業側の予測荷重及び、駆動側の予測荷重の和、作業側の予測荷重及び、駆動側の予測荷重の差並びに、被圧延材の幅方向の温度分布に基づいて、粗圧延機におけるレベリング量を演算することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開平3-254301号公報
特許第6103158号公報
特開2019-123004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、被圧延材の断面における幅方向の両端部近傍の厚み形状、いわゆる、ドッグボーン形状が、作業側と駆動側とで不均一になる恐れがある。そのため、幅圧下後の被圧延材を粗圧延機により圧延する際に、キャンバーが発生する恐れがある。
【0010】
特許文献2では、被圧延材の情報として幅圧下前の被圧延材の幅方向の温度分布が挙げられ、温度分布に応じて被圧延材の入射角を変化することが行われている。しかし、被圧延材の幅方向の温度分布自体は、幅圧下プレス装置による幅圧下を行っても解消されないため、幅圧下後の被圧延材を粗圧延機により圧延する際にキャンバーが発生する問題がある。
(【0011】以降は省略されています)

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