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公開番号2025110581
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-29
出願番号2024004486
出願日2024-01-16
発明の名称プレスブレーキ
出願人株式会社アマダ
代理人個人,個人,個人
主分類B21D 5/02 20060101AFI20250722BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】プレスブレーキの上部テーブルを精度よく位置決めする。
【解決手段】固定クラッチ部材46は、第1クラッチ部材47と係合することで減速機31を第1減速比よりも大きな第2減速比で動作させる。固定クラッチ部材46における複数の第1固定歯46aのそれぞれの先端面A3は、周方向に対して傾斜するテーパ面に形成される。第1クラッチ部材47における第1クラッチ歯47aの間にある歯溝底面B4は、第1固定歯46aの先端面A3に沿ったテーパ面に形成される。第1クラッチ歯47aの一方の歯側面B1の高さは、他方の歯側面B2の高さよりも大きく形成される。一方の歯側面B1は、上金型と下金型との間でワークを加圧する際に、第1固定歯46aを押圧する側に位置する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
下金型と協働してワークを曲げる上金型が装着される上部テーブルと、
駆動モータの回転を、第1減速比及び前記第1減速比よりも大きな第2減速比のいずれか一方の減速比に減速して出力する減速機と、
前記減速機の出力である回転運動を直線運動に変換することで、前記上部テーブルを上下方向に移動させる変換機構と、
前記減速機の減速比を前記第1減速比と前記第2減速比とで切り替えるクラッチ部と、を備え、
前記クラッチ部は、
複数の第1クラッチ歯が周方向に沿って設けられた環状の第1クラッチ部材と、
前記複数の第1クラッチ歯と向き合うように、複数の第2クラッチ歯が周方向に沿って設けられた環状の第2クラッチ部材と、
前記第1クラッチ部材と前記第2クラッチ部材との間で軸方向に移動自在に設けられ、前記複数の第1クラッチ歯に対して係合可能な複数の第1固定歯と、前記複数の第2クラッチ歯に対して係合可能な複数の第2固定歯とが周方向に沿って設けられた環状の固定クラッチ部材と、を備え、
前記固定クラッチ部材は、前記第2クラッチ部材と係合することで前記減速機を前記第1減速比で動作させるとともに、前記第1クラッチ部材と係合することで前記減速機を前記第2減速比で動作させ、
前記複数の第1固定歯のそれぞれの先端面は、周方向に対して傾斜するテーパ面に形成され、
隣り合う第1クラッチ歯の間には、前記第1固定歯の先端面が突き当たる歯溝底面が設けられ、前記歯溝底面は、前記第1固定歯の先端面に沿ったテーパ面に形成され、
前記第1クラッチ歯における周方向一方の歯側面の高さは、前記第1クラッチ歯における周方向他方の歯側面の高さよりも大きく形成され、
前記一方の歯側面は、前記上金型と前記下金型との間で前記ワークを加圧する際に、前記第1固定歯を押圧する側に位置する、
プレスブレーキ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、プレスブレーキに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
プレスブレーキは、ダイが装着される下部テーブルに対して、パンチが装着される上部テーブルを上下方向に移動させることにより、ワークに対して曲げ加工を行う。プレスブレーキは、駆動モータによって上部テーブルを上下方向に移動させるテーブル駆動装置を備えている。テーブル駆動装置は、駆動モータから出力される動力を伝達することで上部テーブルを上下方向に移動させている。
【0003】
特許文献1には、回転駆動源によってボールねじ機構を回転させて、上部テーブルを上下方向に移動させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5531878号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しなしながら、従来のプレスブレーキでは、動力を伝達する機構の要素間に存在する隙間が影響し、上部テーブルを精度よく位置決めすることが難しいという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1又はそれ以上の実施形態の一態様は、下金型と協働してワークを曲げる上金型が装着される上部テーブルと、駆動モータの回転を、第1減速比及び第1減速比よりも大きな第2減速比のいずれか一方の減速比に減速して出力する減速機と、減速機の出力である回転運動を直線運動に変換することで、上部テーブルを上下方向に移動させる変換機構と、減速機の減速比を第1減速比と第2減速比とで切り替えるクラッチ部と、を備えるプレスブレーキである。クラッチ部は、複数の第1クラッチ歯が周方向に沿って設けられた環状の第1クラッチ部材と、複数の第1クラッチ歯と向き合うように、複数の第2クラッチ歯が周方向に沿って設けられた環状の第2クラッチ部材と、第1クラッチ部材と第2クラッチ部材との間で軸方向に移動自在に設けられ、複数の第1クラッチ歯に対して係合可能な複数の第1固定歯と、複数の第2クラッチ歯に対して係合可能な複数の第2固定歯とが周方向に沿って設けられた環状の固定クラッチ部材と、を備える。固定クラッチ部材は、第2クラッチ部材と係合することで減速機を第1減速比で動作させるとともに、第1クラッチ部材と係合することで減速機を第2減速比で動作させる。複数の第1固定歯のそれぞれの先端面は、周方向に対して傾斜するテーパ面に形成される。隣り合う第1クラッチ歯の間には、第1固定歯の先端面が突き当たる歯溝底面が設けられ、歯溝底面は、第1固定歯の先端面に沿ったテーパ面に形成される。第1クラッチ歯における周方向一方の歯側面の高さは、第1クラッチ歯における周方向他方の歯側面の高さよりも大きく形成される。一方の歯側面は、上金型と下金型との間でワークを加圧する際に、第1固定歯を押圧する側に位置する。
【発明の効果】
【0007】
1又はそれ以上の実施形態に係るプレスブレーキによれば、上部テーブルを精度よく位置決めすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態に係るプレスブレーキを示す正面図である。
図2は、減速機ユニットの要部を示す断面図である。
図3は、クラッチ部の一部を拡大して示す側面図である。
図4は、クラッチ部の歯構造を説明する側面図である。
図5は、高トルクモードへの切替時におけるクラッチ部の状態を示す図である。
図6は、ワーク加圧時におけるクラッチ部の状態を示す図である。
図7は、クラッチ部に作用する力の関係を説明する図である。
図8は、クラッチ部に作用する力の関係を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本実施形態に係るプレスブレーキを説明する。本明細書では、方向の定義として、左右方向、前後方向、及び上下方向を用いる。左右方向及び前後方向は水平方向において直交する2つの方向に対応し、上下方向は鉛直方向に対応する。これらの方向は、本実施形態に係るプレスブレーキを説明するために、便宜的に用いられるに過ぎない。
【0010】
図1は、本実施形態に係るプレスブレーキ1を示す正面図である。プレスブレーキ1は、パンチなどの上金型Pと、ダイなどで下金型Dとの協働により、板金などの板状のワークに対して曲げ加工を行う曲げ加工機である。プレスブレーキ1は、左右のサイドプレート2と、下部テーブル5と、上部テーブル7と、左右のテーブル駆動装置20と、制御装置100と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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