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公開番号2025137973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2024036510
出願日2024-03-11
発明の名称転造盤
出願人株式会社SIMA.I
代理人弁理士法人みなみ特許事務所
主分類B21H 1/00 20060101AFI20250917BHJP(本質的には材料の除去が行なわれない機械的金属加工;金属の打抜き)
要約【課題】本発明は、ダイスの加工面が向く方向を変更可能にする。
【解決手段】本発明の転造盤は、互いに直交する第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向に基づいて構成される。ワークは支持装置によって、第1軸方向を中心にして回転可能に支持される。ワークは、一対のダイスによって第2軸方向に挟まれる。一対の摺動台は、一対のダイスが別々に固定されると共に第2軸方向に対向する。ワークを加工する一対の加工用往復装置は、一対の摺動台を一対のダイスと一緒に第3軸方向に直線往復運動させる。そのうえで、第3軸方向から見てダイスの加工面が第2軸方向を向く姿勢をダイスの基本姿勢とし、第2軸方向に対して傾斜した方向を向く姿勢をダイスの傾斜姿勢とする。摺動台をダイスの基本姿勢と傾斜姿勢となるように、摺動台を内フレームに固定し、内フレームを外フレームによって回転可能に案内し、内フレームを回転傾斜装置によって回転させる。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
互いに直交する第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向のうち第1軸方向を中心にしてワークを回転可能に支持する支持装置と、
支持装置で支持されたワークを第2軸方向に挟む一対のダイスと、
一対のダイスが別々に固定されると共に第2軸方向に対向する一対の摺動台と、
一対の摺動台を一対のダイスと一緒に第3軸方向に直線往復運動させてワークを加工する一対の加工用往復装置と、
一対の摺動台を別々に第3軸方向に摺動可能に案内すると共に第2軸方向に対向する一対の内フレームと、
第3軸方向から見て対向する一対の内フレームに対して外側に配置されると共に一対の内フレームを回転可能に案内する外フレームと、
第3軸方向から見てダイスの加工面が第2軸方向を向く姿勢をダイスの基本姿勢とし、第2軸方向に対して傾斜した方向を向く姿勢をダイスの傾斜姿勢とした場合に、ダイスを基本姿勢と傾斜姿勢とに変更可能とするために、一対の内フレームを別々に回転可能とする一対の回転傾斜装置とを備えることを特徴とする転造盤。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
一対の内フレームを別々に回転不能に停止させる停止装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の転造盤。
【請求項3】
停止装置は、内フレームに対してその半径方向に停止力を加える第1の停止装置と、ワークの加工時に一対の内フレームに発生する回転力とは反対方向の停止力を一対の内フレームに加える第2の停止装置であることを特徴とする請求項2に記載の転造盤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は転造盤に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
転造盤は、回転可能に支持されたワークを挟む一対のダイスと、一対のダイスが別々に固定される一対の摺動台とを備えている。ワークを挟みながら一対の摺動台を反対の方向に移動させることによって、ワークを転造加工する(特許文献1,2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-240088号公報
特開2003-62633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1,2に開示された転造盤は、いずれもダイスの加工面が向く方向は常に一定である。ところが、ダイスの加工面が向く方向を変更したい場合がある。この場合には、例えばダイスと摺動台の間にダイスが傾くようにシムを挿入して、対処する方法がある。ちなみに、ダイスの加工面の距離を調整するために、ダイスと摺動台の間にスペーサを挿入することは、特許文献1,2において記載されている。しかし、摺動台とダイスの間にスペーサを挿入するか否かに関係なく、ダイスの加工面が向く方向は常に一定である。そして、シムは、スペーサの有無に関係なく、ダイスが傾くように摺動台とダイスの間に挿入するためのものである。
【0005】
しかしながら、シムで対処する方法では、摺動台とダイスの間にシムを入れる位置を調整することでダイスの加工面が向く方向を調整したり、厚みの異なるシムを準備したりしなければならい。よって、より簡単に対処できることが望まれる。
【0006】
本発明は上記実情を考慮して創作されたもので、その目的はダイスの加工面が向く方向を変更可能とすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の転造盤を説明するに際して、第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向を用いる。第1軸方向、第2軸方向、第3軸方向は互いに直交する。
本発明の転造盤は、第1軸方向を中心にしてワークを回転可能に支持する支持装置と、支持装置で支持されたワークを第2軸方向に挟む一対のダイスと、一対のダイスが別々に固定されると共に第2軸方向に対向する一対の摺動台と、一対の摺動台を一対のダイスと一緒に第3軸方向に直線往復運動させてワークを加工する一対の加工用往復装置とを備える。
そして、上記した他に、本発明の転造盤は、一対の摺動台を別々に第3軸方向に摺動可能に案内すると共に第2軸方向に対向する一対の内フレームと、第3軸方向から見て対向する一対の内フレームに対して外側に配置されると共に一対の内フレームを回転可能に案内する外フレームと、第3軸方向から見てダイスの加工面が第2軸方向を向く姿勢をダイスの基本姿勢とし、第2軸方向に対して傾斜した方向を向く姿勢をダイスの傾斜姿勢とした場合に、ダイスを基本姿勢と傾斜姿勢とに変更可能とするために、一対の内フレームを別々に回転可能とする一対の回転傾斜装置とを備えることを特徴とする。
【0008】
ワーク加工時に一対の内フレームに発生する回転力の大きさによっては、内フレームが回転しようとする。そのような場合には次のようにすることが望ましい。
本発明の転造盤は、一対の内フレームを別々に回転不能に停止させる停止装置を備えることである。さらに、停止装置は、内フレームに対してその半径方向に停止力を加える第1の停止装置と、ワークの加工時に一対の内フレームに発生する回転力とは反対方向の停止力を一対の内フレームに加える第2の停止装置にすることである。
【発明の効果】
【0009】
本発明の転造盤は、内フレームを回転傾斜装置で回転させることで、内フレームと一緒に摺動台及びダイスが回転し、ダイスが基本姿勢から傾斜姿勢に変更されるので、ダイスの加工面が向く方向を容易に変更できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第一実施形態の転造盤を示す正面図である。
第一実施形態の転造盤を示す側面図である。
第一実施形態の転造盤を示す平面図である。
図3のA-B-C-D-E-F-G-H-I-J線断面図である。
(A)(B)図は図1のV-V線断面図であり、(A)図はダイスの基本姿勢を示し、(B)図はダイスの傾斜姿勢を示す。
(A)(B)図は図1のVI-VI線断面図であり、(A)図は内フレームをクランプした状態を示し、(B)図は内フレームをアンクランプした状態を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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