TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025138852
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-25
出願番号2025113941,2020202451
出願日2025-07-04,2020-12-07
発明の名称有機エレクトロルミネセント化合物及びそれを含む有機エレクトロルミネセントデバイス
出願人デュポン スペシャルティ マテリアルズ コリア リミテッド,DUPONT SPECIALTY MATERIALS KOREA LTD.
代理人弁理士法人センダ国際特許事務所
主分類H10K 85/60 20230101AFI20250917BHJP()
要約【課題】有機エレクトロルミネセント化合物及びそれを含む有機エレクトロルミネセントデバイスを提供する。
【解決手段】本開示は、有機エレクトロルミネセント化合物及びそれを含む有機エレクトロルミネセントデバイスに関する。本開示による有機エレクトロルミネセント化合物を使用することにより、改善された駆動電圧及び/又は発光効率を有する有機エレクトロルミネセントデバイスが提供され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
以下の式1:
TIFF
2025138852000056.tif
50
170
(式中、
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、又は置換若しくは無置換(C6~C30)アリールを表し、前記置換アリールの置換基は、重水素;ハロゲン;シアノ;(C1~C30)アルキル;(C3~C30)シクロアルキル;無置換であるか、又は(C6~C30)アリールで置換された(3~30員)ヘテロアリール;無置換であるか、又は(C1~C30)アルキル、(3~30員)ヘテロアリール及びジ(C6~C30)アリールアミノの少なくとも1つで置換された(C6~C30)アリールからなる群から選択される少なくとも1つであり、


~R

は、それぞれ独立して、水素又は重水素を表し、


~R
10
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール、置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリール、又は
TIFF
2025138852000057.tif
33
170
を表すが、


~R
10
の少なくとも1つは、
TIFF
2025138852000058.tif
30
170
であることを条件とし、


は、単結合、置換若しくは無置換(C6~C30)アリーレン又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し、
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリールを表し、
Ar

における前記置換若しくは無置換(C6~C30)アリールは、置換若しくは無置換フェニル、重水素置換若しくは無置換ビフェニル、置換若しくは無置換テルフェニル、置換若しくは無置換ナフチル、置換若しくは無置換ビナフチル、置換若しくは無置換フェニルナフチル、置換若しくは無置換ナフチルフェニル、置換若しくは無置換フェニルテルフェニル、置換若しくは無置換フェニルフルオレニル、置換若しくは無置換ジフェニルフルオレニル、置換若しくは無置換ベンゾフルオレニル、置換若しくは無置換ジベンゾフルオレニル、置換若しくは無置換フェナントレニル、置換若しくは無置換フェニルフェナントレニル、置換若しくは無置換アントラセニル、及び置換若しくは無置換スピロビフルオレニルからなる群から選択され、及び
*は、ベンゾフルオレンに結合されている位置を表す)
によって表される有機エレクトロルミネセント化合物。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
式1は、以下の式1-1~1-4:
TIFF
2025138852000059.tif
185
170
(式中、
Ar

~Ar

、R

~R

及びL

は、式1で定義された通りであり、及び


~R
10
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール、又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリールを表す)
の少なくとも1つによって表される、請求項1に記載の有機ルミネセント化合物。
【請求項3】
前記置換アルキル、前記置換アリール、前記置換アリーレン、前記置換ヘテロアリール、前記置換ヘテロアリーレン、前記置換シクロアルキル、前記置換ヘテロシクロアルキルの置換基は、それぞれ独立して、重水素;ハロゲン;シアノ;カルボキシル;ニトロ;ヒドロキシル;ホスフィンオキシド;(C1~C30)アルキル;ハロ(C1~C30)アルキル;(C2~C30)アルケニル;(C2~C30)アルキニル;(C1~C30)アルコキシ;(C1~C30)アルキルチオ;(C3~C30)シクロアルキル;(C3~C30)シクロアルケニル;(3~7員)ヘテロシクロアルキル;(C6~C30)アリールオキシ;(C6~C30)アリールチオ;無置換であるか、又は(C6~C30)アリールで置換された(3~30員)ヘテロアリール;無置換であるか、又は(C1~C30)アルキル、(3~30員)ヘテロアリール及びジ(C6~C30)アリールアミノの少なくとも1つで置換された(C6~C30)アリール;トリ(C1~C30)アルキルシリル;トリ(C6~C30)アリールシリル;ジ(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールシリル;(C1~C30)アルキルジ(C6~C30)アリールシリル;アミノ;モノ-又はジ-(C1~C30)アルキルアミノ;モノ-又はジ-(C2~C30)アルケニルアミノ;モノ-又はジ-(C6~C30)アリールアミノ;モノ又はジ(3~30員)ヘテロアリールアミノ;(C1~C30)アルキル(C2~C30)アルケニルアミノ;(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールアミノ;(C1~C30)アルキル(3~30員)ヘテロアリールアミノ;(C2~C30)アルケニル(C6~C30)アリールアミノ;(C2~C30)アルケニル(3~30員)ヘテロアリールアミノ;(C6~C30)アリール(3~30員)ヘテロアリールアミノ;(C1~C30)アルキルカルボニル;(C1~C30)アルコキシカルボニル;(C6~C30)アリールカルボニル;ジ(C6~C30)アリールボロニル;(C6~C30)アリールホスフィン;ジ(C1~C30)アルキルボロニル;(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールボロニル;(C6~C30)アリール(C1~C30)アルキル;並びに(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールからなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の有機ルミネセント化合物。
【請求項4】
以下の化合物:
TIFF
2025138852000060.tif
213
170
TIFF
2025138852000061.tif
207
170
TIFF
2025138852000062.tif
132
170
TIFF
2025138852000063.tif
146
170
から選択される少なくとも1つである、請求項1に記載の有機ルミネセント化合物。
【請求項5】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネセント化合物を含む有機エレクトロルミネセント材料。
【請求項6】
正孔輸送帯の材料である、請求項5に記載の有機エレクトロルミネセント材料。
【請求項7】
正孔輸送帯の前記材料は、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔補助材料、発光補助材料及び電子阻止材料の少なくとも1つである、請求項5に記載の有機エレクトロルミネセント材料。
【請求項8】
請求項1に記載の有機エレクトロルミネセント化合物を含む有機エレクトロルミネセントデバイス。
【請求項9】
前記有機エレクトロルミネセント化合物は、正孔輸送帯の層中に含まれる、請求項8に記載の有機エレクトロルミネセントデバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、有機エレクトロルミネセント化合物及びそれを含む有機エレクトロルミネセントデバイスに関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
1987年、Eastman KodakのTangらは、発光層及び電荷移動層からなるTPD/Alq

二重層の小分子緑色有機エレクトロルミネセントデバイス(OLED)を最初に開発した。その後、OLEDの開発は、急速に行われ、OLEDは、商業化されている。OLEDは、有機発光材料に電気を印加することによって電気エネルギーを光に変換し、通常、アノードと、カソードと、2つの電極間の有機層とを含む。
【0003】
有機エレクトロルミネセントデバイスの有機層は、正孔注入層、正孔輸送層、正孔補助層、発光補助層、電子阻止層、発光層、電子緩衝層、正孔阻止層、電子輸送層、電子注入層等を含み得る。有機層において使用される材料は、それらの機能に応じて、正孔注入材料、正孔輸送材料、正孔補助材料、発光補助材料、電子阻止材料、発光材料(ホスト材料及びドーパント材料を含む)、電子緩衝材料、正孔阻止材料、電子輸送材料、電子注入材料等に分類され得る。
【0004】
近年、有機エレクトロルミネセントデバイスの特性を改善するために、アノードとカソードとの間の光学的厚さを最適化することによって色純度及び/又は光取り出し効率を改善する試みが行われてきた。例えば、特定の色を実現するための特定の波長の効率的な光取り出し条件を満たすために、デバイスに含まれる有機層の厚さ及び有機層の屈折率を調整することができ、この2つは、互いに相互補完的な関係である。すなわち、特定の光学特性を得るために、高屈折率の材料が使用される場合、デバイスの厚さを薄くすることができる。これにより、デバイスを薄くし、使用する材料の量を減らすことができる。したがって、高屈折率特性を有する有機エレクトロルミネセント材料の開発が必要とされる。これまで、特定の材料がどのように高い屈折率を示すかについて既に研究されている(非特許文献1)。しかしながら、ほとんどの論文及び特許では、類似の構造における比較結果のみが開示されており、多様な構造における傾向と正確に一致していない(非特許文献2)。
【0005】
加えて、(特許文献1)は、ベンゾ[b]フルオレンの5位にジアリールアミンが結合している化合物を開示しているが、屈折率がより高い有機エレクトロルミネセント化合物が依然として必要とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
韓国特許出願公開第2017-0124957号明細書
【非特許文献】
【0007】
J.phys.Chem.A.1999,103,1818-1821
J.Mater.Chem.,2011,21,19187-19202
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示の目的は、以下の少なくとも1つである:本開示は、新規な構造を有する有機エレクトロルミネセント化合物を提供する。本開示は、新規な構造を有する有機エレクトロルミネセント化合物を含む正孔輸送材料を提供する。本開示は、従来の有機エレクトロルミネセント化合物と比較してより高い屈折率を有する有機エレクトロルミネセント化合物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、ベンゾ[b]フルオレンの特定の位置がアミン基で置換された化合物が有機エレクトロルミネセント化合物として有効な特性を有し、高い屈折率も提供できることを見出した。
【0010】
具体的には、この目的は、以下の式1:
TIFF
2025138852000001.tif
49
170
(式中、
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリールを表すか、又はAr

及びAr

は、互いに結合されて縮合環を形成し得、


~R

は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール、置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリール、置換若しくは無置換トリ(C1~C30)アルキルシリル、置換若しくは無置換ジ(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキルジ(C6~C30)アリールシリル又は置換若しくは無置換トリ(C6~C30)アリールシリルを表し、


~R
10
は、それぞれ独立して、水素、重水素、ハロゲン、シアノ、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール、置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリール、置換若しくは無置換トリ(C1~C30)アルキルシリル、置換若しくは無置換ジ(C1~C30)アルキル(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキルジ(C6~C30)アリールシリル、置換若しくは無置換トリ(C6~C30)アリールシリル、又は
TIFF
2025138852000002.tif
31
170
を表すが、R

~R
10
の少なくとも1つは、
TIFF
2025138852000003.tif
33
170
であることを条件とし、


は、単結合、置換若しくは無置換(C6~C30)アリーレン又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリーレンを表し、
Ar

及びAr

は、それぞれ独立して、水素、重水素、置換若しくは無置換(C1~C30)アルキル、置換若しくは無置換(C3~C30)シクロアルキル、置換若しくは無置換(3~7員)ヘテロシクロアルキル、置換若しくは無置換(C6~C30)アリール又は置換若しくは無置換(3~30員)ヘテロアリールであるか、又はAr

及びAr

は、互いに結合されて縮合環を形成し得、及び
*は、ベンゾフルオレンに結合されている位置を表す)
によって表される有機エレクトロルミネセント化合物によって達成され得る。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

個人
積和演算用集積回路
14日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
13日前
旭化成株式会社
発光素子
23日前
日機装株式会社
半導体発光装置
8日前
エイブリック株式会社
縦型ホール素子
1か月前
エイブリック株式会社
縦型ホール素子
1か月前
ローム株式会社
抵抗チップ
28日前
三菱電機株式会社
半導体装置
今日
三菱電機株式会社
半導体装置
22日前
株式会社東芝
半導体装置
今日
株式会社半導体エネルギー研究所
表示装置
1か月前
富士電機株式会社
半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体集積回路
22日前
TDK株式会社
圧電素子
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
発光装置
23日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
1か月前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
28日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
21日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
27日前
富士電機株式会社
半導体装置の製造方法
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
13日前
株式会社半導体エネルギー研究所
発光デバイス
8日前
サンケン電気株式会社
半導体装置
今日
ローム株式会社
半導体装置
29日前
日亜化学工業株式会社
発光素子
13日前
株式会社カネカ
太陽電池モジュール
1か月前
大日本印刷株式会社
太陽電池
1か月前
日本電気株式会社
超伝導量子回路装置
1か月前
サンケン電気株式会社
発光装置
1か月前
株式会社MARUWA
発光装置及び照明器具
1か月前
今泉工業株式会社
光発電装置及びその製造方法
27日前
ローム株式会社
RAM
1か月前
日本ゼオン株式会社
構造体
15日前
ローム株式会社
半導体装置
今日
続きを見る