TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025138407
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-25
出願番号
2024037483
出願日
2024-03-11
発明の名称
樹脂組成物
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
C08L
71/12 20060101AFI20250917BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】誘電正接及び平均線熱膨張係数が低く、かつ、HAST後の導体層との密着性に優れる硬化物を得ることが可能な樹脂組成物を提供する。
【解決手段】(A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤、(B)重量平均分子量1,000~100,000のポリスチレン樹脂、及び、平均粒子径3μm以下のポリスチレン粒子、からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、(C)ラジカル反応性樹脂、並びに、(D)無機充填材、を含む樹脂組成物であって;(D)成分の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対し、70質量%以上である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤、
(B)重量平均分子量1,000~100,000のポリスチレン樹脂、及び、平均粒子径3μm以下のポリスチレン粒子、からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、
(C)ラジカル反応性樹脂、並びに、
(D)無機充填材、を含む樹脂組成物であって;
(D)成分の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対し、70質量%以上である、樹脂組成物。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
(A)成分の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対して、0.01質量%以上5質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
(D)成分が、(D-1)(A)成分によって表面処理された無機充填材を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
(A)成分による(D-1)成分の表面処理量が、0.1質量%以上3.0質量%以下である、請求項3に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
(B)成分の量が、樹脂組成物中の樹脂成分100質量%に対して、0.1質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
(C)成分が、マレイミド樹脂、スチリル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及びアリル樹脂からなる群より選択される1以上を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
(E)高分子樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項8】
(E)成分の量が、樹脂組成物中の樹脂成分100質量%に対して、1質量%以上15質量%以下である、請求項7に記載の樹脂組成物。
【請求項9】
エポキシ樹脂を、含むか、又は、含まず;
エポキシ樹脂の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対して、3質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項10】
5,000poise以下の最低溶融粘度を有する、請求項1に記載の樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物及びその製造方法、樹脂シート、硬化物、回路基板及び半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
プリント配線板等の回路基板は、各種電子機器に広く使用されている。回路基板の製造方法としては、内層基板に絶縁層と導体層とを交互に積み重ねるビルドアップ方式による製造方法が知られている。絶縁層は、例えば、樹脂組成物の硬化物によって形成される(特許文献1~3)。具体例を挙げると、樹脂組成物を含む樹脂組成物層を形成し、その樹脂組成物層を硬化させることにより、樹脂組成物の硬化物を含む絶縁層が形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4325337号公報
国際公開第2022/025123号
特開2020-128501号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
絶縁層は、低い誘電正接及び低い線熱膨張係数を有することが求められる。そこで、本発明者は、ラジカル反応性樹脂及び無機充填材を含む樹脂組成物について検討を行った。ところが、ラジカル反応性樹脂及び無機充填材を含む樹脂組成物の硬化物は、線熱膨張係数を高度に低くするために無機充填材の量を多くした場合に、絶縁層の下地に相当する導体層との密着性が低くなることが判明した。
【0005】
具体的には、下記の通りである。一般に、絶縁層は、導体層と接合するように形成されることがある。例えば、表面に電極及び配線等の導体層が形成された基材上に、樹脂組成物の硬化物によって絶縁層を形成することがある。回路基板の信頼性向上のためには、絶縁層と導体層との間の密着性が高いことが望まれる。特に、長期間にわたって高い信頼性を得て回路基板の長寿命化を実現する観点では、HAST(High Accelerated Stress Test;加速環境試験)後において絶縁層と導体層との間の密着性に優れることが望ましい。ところが、ラジカル反応性樹脂と多量の無機充填材とを組み合わせて含む樹脂組成物の硬化物は、絶縁層と導体層との間の密着性に劣り、特にHAST後の密着性に顕著に劣ることが判明した。
【0006】
本発明は、前記の課題に鑑みて創案されたもので、誘電正接及び平均線熱膨張係数が低く、かつ、HAST後の導体層との密着性に優れる硬化物を得ることが可能な樹脂組成物及びその製造方法;当該樹脂組成物を含む樹脂シート;当該樹脂組成物の硬化物;並びに、当該硬化物を含む回路基板及び半導体装置;を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、前記の課題を解決するべく鋭意検討した。その結果、本発明者は、(A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤、(B)特定範囲の重量平均分子量を有するポリスチレン樹脂及び特定範囲の平均粒子径を有するポリスチレン粒子からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、(C)ラジカル反応性樹脂、並びに、特定範囲の量の(D)無機充填材、を含む樹脂組成物が、前記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、下記のものを含む。
【0008】
<1> (A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤、
(B)重量平均分子量1,000~100,000のポリスチレン樹脂、及び、平均粒子径3μm以下のポリスチレン粒子、からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、
(C)ラジカル反応性樹脂、並びに、
(D)無機充填材、を含む樹脂組成物であって;
(D)成分の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対し、70質量%以上である、樹脂組成物。
<2> (A)成分の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対して、0.01質量%以上5質量%以下である、<1>に記載の樹脂組成物。
<3> (D)成分が、(D-1)(A)成分によって表面処理された無機充填材を含む、<1>又は<2>に記載の樹脂組成物。
<4> (A)成分による(D-1)成分の表面処理量が、0.1質量%以上3.0質量%以下である、<3>に記載の樹脂組成物。
<5> (B)成分の量が、樹脂組成物中の樹脂成分100質量%に対して、0.1質量%以上40質量%以下である、<1>~<4>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<6> (C)成分が、マレイミド樹脂、スチリル樹脂、(メタ)アクリル樹脂、及びアリル樹脂からなる群より選択される1以上を含む、<1>~<5>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<7> (E)高分子樹脂を含む、<1>~<6>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<8> (E)成分の量が、樹脂組成物中の樹脂成分100質量%に対して、1質量%以上15質量%以下である、<7>に記載の樹脂組成物。
<9> エポキシ樹脂を、含むか、又は、含まず;
エポキシ樹脂の量が、樹脂組成物中の不揮発成分100質量%に対して、3質量%以下である、<1>~<8>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<10> 5,000poise以下の最低溶融粘度を有する、<1>~<9>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<11> 回路基板の絶縁層形成用である、<1>~<10>のいずれか一項に記載の樹脂組成物。
<12> <1>~<11>のいずれか一項に記載の樹脂組成物の製造方法であって;
(A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤、(B)重量平均分子量1,000~100,000のポリスチレン樹脂、及び、平均粒子径3μm以下のポリスチレン粒子、からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、(C)ラジカル反応性樹脂、並びに(D)無機充填材、を混合する工程を含む、樹脂組成物の製造方法。
<13> <3>又は<4>に記載の樹脂組成物の製造方法であって;
(A)ラジカル反応性の官能基を有するシランカップリング剤と、(D’)表面処理前の無機充填材とを混合して、(D-1)(A)成分によって表面処理された無機充填材を得る工程と、
(D-1)成分、(B)重量平均分子量1,000~100,000のポリスチレン樹脂、及び、平均粒子径3μm以下のポリスチレン粒子、からなる群より選ばれる1以上のポリスチレン材料、並びに、(C)ラジカル反応性樹脂を混合する工程と、
を含む、樹脂組成物の製造方法。
<14> 支持体と、該支持体上に設けられた樹脂組成物層と、を備え、
樹脂組成物層が、<1>~<11>のいずれか一項に記載の樹脂組成物を含む、樹脂シート。
<15> <1>~<11>のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物。
<16> <1>~<11>のいずれか一項に記載の樹脂組成物の硬化物を含む、回路基板。
<17> <16>に記載の回路基板を備える、半導体装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、誘電正接及び平均線熱膨張係数が低く、かつ、HAST後の導体層との密着性に優れる硬化物を得ることが可能な樹脂組成物及びその製造方法;当該樹脂組成物を含む樹脂シート;当該樹脂組成物の硬化物;並びに、当該硬化物を含む回路基板及び半導体装置;を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明について実施形態及び例示物を示して説明する。ただし、本発明は、下記に示す実施形態及び例示物に限定されるものではなく、特許請求の範囲及びその均等の範囲を逸脱しない範囲において変更して実施してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
2か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂シート
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
冷凍米飯弁当
1か月前
味の素株式会社
積層体の製造方法
8日前
味の素株式会社
感光性樹脂組成物
16日前
味の素株式会社
感光性樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
改ざん防止用シール
2か月前
味の素株式会社
熱硬化性樹脂組成物
2日前
味の素株式会社
グリシンを含有する飲料
2か月前
味の素株式会社
プリント配線板の製造方法
17日前
味の素株式会社
乾燥麺の製造方法及び酵素製剤
1か月前
味の素株式会社
金属箔を含まない密閉容器入り調味料
1か月前
味の素株式会社
皮の硬化性が抑制された包餡食品の製造方法
19日前
味の素株式会社
紅茶飲料及びインスタント紅茶飲料用組成物
1か月前
味の素株式会社
調味料および加熱調理における離水の抑制方法
17日前
味の素株式会社
半導体パッケージ基板の絶縁層形成用の樹脂シート
26日前
味の素株式会社
半導体パッケージ基板の絶縁層形成用の樹脂シート
26日前
味の素株式会社
半導体パッケージ基板の絶縁層形成用の樹脂シート
26日前
味の素株式会社
半導体パッケージ基板の絶縁層形成用の樹脂シート
26日前
味の素株式会社
クリーミングパウダー及びインスタント飲料用組成物
2日前
味の素株式会社
樹脂組成物、及びそれを用いた半導体パッケージ基板
1か月前
味の素株式会社
クリーミングパウダー及びインスタント飲料用組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
10日前
味の素株式会社
樹脂組成物
8日前
味の素株式会社
樹脂組成物
1か月前
味の素株式会社
樹脂組成物
2か月前
味の素株式会社
生地組成物及びそれから製造されるグルテンフリーの麺製品
8日前
続きを見る
他の特許を見る