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公開番号
2025167804
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024072728
出願日
2024-04-26
発明の名称
食品包装材料用積層体
出願人
味の素株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20251030BHJP(積層体)
要約
【課題】食品の包装材料として、より水蒸気バリア性や酸素バリア性に優れたフィルム積層材料を提供すること。
【解決手段】延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、
未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、
前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、
を備える食品包装材料用積層体であって、
前記基材と前記ガスバリア性樹脂層は、それぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されていることを特徴とする、食品包装用積層体。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、
未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、
前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、
を備える食品包装材料用積層体であって、
前記基材と前記ガスバリア性樹脂層は、それぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されていることを特徴とする、食品包装用積層体。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記ガスバリア性付与処理は、ガスバリア性の膜のコート処理である、請求項1に記載の食品包装用積層体。
【請求項3】
前記ガスバリア性の膜が、ポリビニルアルコールの膜、エチレン-ビニルアルコール共重合体の膜、ならびにアルミニウム、酸化アルミニウム及び酸化珪素(シリカ)から選択される1種以上の無機物の蒸着膜から選択される1種以上である、請求項2に記載の食品包装用積層体。
【請求項4】
前記接着剤が、バリア接着剤である、請求項1に記載の食品包装用積層体。
【請求項5】
前記バリア接着剤が、ポリエステルポリオール、およびイソシアネート化合物を含む組成物の硬化物である、請求項4に記載の食品包装用積層体。
【請求項6】
全質量に対する、ポリオレフィンの割合が80質量%以上である、請求項1に記載の食品包装用積層体。
【請求項7】
前記ガスバリア性積層体と前記ヒートシール層とは接着剤で接着されている、請求項1に記載の食品包装用積層体。
【請求項8】
ヒートシール層が未延伸ポリエチレンまたは未延伸ポリプロピレンである、請求項1に記載の食品包装用積層体。
【請求項9】
請求項1~8のいずれか一項に記載の食品包装用積層体で包装された食品。
【請求項10】
調味料又は乾燥スープである、請求項9に記載の食品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は食品の包装材料として使用しうるフィルム積層材料に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
調味料などの食品の包装材料としては、ポリオレフィンフィルム等を積層したフィルム積層材料が多く使用されているが、そのようなフィルム積層材料は、包装される食品の劣化を防ぐために、ポリオレフィンフィルムに、ガスバリア性フィルムを積層した積層材料が一般的には使用されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、基材と、ガスバリア性積層体と、ヒートシール層と、を少なくとも備え、前記基材および前記ガスバリア性積層体が、延伸樹脂フィルムであり、前記ガスバリア性積層体が、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備え、前記基材、前記ポリオレフィン樹脂層および前記ヒートシール層が、同一のポリオレフィンにより構成され、前記ガスバリア性樹脂層の厚みが、前記ポリオレフィン樹脂層の厚みよりも小さいことを特徴とする、包装材料用積層体が開示されている。
しかしながら、食品包装材料としては水蒸気バリア性や酸素バリア性において改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-37189号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、調味料や乾燥スープなどの食品の包装材料として、より水蒸気バリア性や酸素バリア性に優れたフィルム積層材料を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、を備える食品包装材料用積層体において、前記基材と前記ガスバリア性樹脂層がそれぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されているという構成をとることで、食品包装材料用積層体の水蒸気バリア性や酸素バリア性を顕著に向上させることができることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は以下を提供する。
【0007】
[1]延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、
未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、
前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、
を備える食品包装材料用積層体であって、
前記基材と前記ガスバリア性樹脂層は、それぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されていることを特徴とする、食品包装用積層体。
[2]前記ガスバリア性付与処理は、ガスバリア性の膜のコート処理である、[1]に記
載の食品包装用積層体。
[3]前記ガスバリア性の膜が、ポリビニルアルコールの膜、エチレン-ビニルアルコール共重合体の膜、ならびにアルミニウム、酸化アルミニウム及び酸化珪素(シリカ)から選択される1種以上の無機物の蒸着膜、から選択される1種以上である、[2]に記載の
食品包装用積層体。
[4]前記接着剤が、バリア接着剤である、[1]~[3]のいずれかに記載の食品包装用積層体。
[5]前記バリア接着剤が、ポリエステルポリオール、およびイソシアネート化合物を含む組成物の硬化物である、[4]に記載の食品包装用積層体。
[6]全質量に対する、ポリオレフィンの割合が80質量%以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の食品包装用積層体。
[7]前記ガスバリア性積層体と前記ヒートシール層とは接着剤で接着されている、[1]~[6]のいずれかに記載の食品包装用積層体。
[8]ヒートシール層が未延伸ポリエチレンまたは未延伸ポリプロピレンである、[1]~[7]のいずれかに記載の食品包装用積層体。
[9][1]~[8]のいずれかに記載の食品包装用積層体で包装された食品。
[10]調味料又は乾燥スープである、[9]に記載の食品。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、を備える食品包装材料用積層体において、前記基材と前記ガスバリア性樹脂層がそれぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されているという構成をとることにより、水蒸気バリア性や酸素バリア性に優れた食品包装材料用積層体を提供することができ、調味料や乾燥スープなどの食品の包装材料などとして好適に使用することができる。本発明の食品包装材料用積層体は基材にガスバリア性付与処理がされているため、ヒートシール層にガスバリア性処理構成の材料を使用する必要がなく、それにより、食品の充填包装の夾雑物シール性や包装機械でのヒートシール性に優れるシーラントを選定することができる。なお、ここでいう「夾雑物シール性に優れる」とは、シール部分に粉や液体が付着した状態でヒートシールしても高いシール強度が得られることを意味し、「ヒートシール性に優れる」とはシール強度が高いことを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の食品包装材料用積層体の一態様を示す模式図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<食品包装材料用積層体>
本発明の食品包装材料用積層体は、延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含む基材と、
未延伸ポリオレフィン樹脂フィルムを含むヒートシール層と、
前記基材及び前記ヒートシール層の間に設けられ、ガスバリア性樹脂層と、ポリオレフィン樹脂層とを備えたガスバリア性積層体層と、
を備える食品包装材料用積層体であって、
前記基材と前記ガスバリア性樹脂層は、それぞれ表面がガスバリア性付与処理されており、当該ガスバリア性付与処理面同士が向き合うように接着剤で接着されていることを特徴とする。
なお、本発明の食品包装材料用積層体は、全質量に対する、ポリオレフィンの割合が80質量%以上であることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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