特許ウォッチ

公開番号2025134207
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024031962
出願日2024-03-04
発明の名称カーテンウォールおよび太陽光パネルの点検方法
出願人株式会社LIXIL
代理人個人
主分類E04B 2/96 20060101AFI20250909BHJP(建築物)
要約【課題】スパンドレル部に太陽光パネルを備えたカーテンウォールにおいて、太陽光パネルの点検を容易に行う。
【解決手段】カーテンウォール10は、建物の室内空間52と対向したビジョン部16と、建物の上下階の境界部分と対向したスパンドレル部14とを備える。カーテンウォール10は、スパンドレル部14に設けられた太陽光パネル18と、太陽光パネル18で生成された電力を受けるジャンクションボックス54とを備える。ジャンクションボックス54は、室内空間52からアクセス可能な位置に配置されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
建物の室内空間と対向したビジョン部と、前記建物の上下階の境界部分と対向したスパンドレル部とを備えるカーテンウォールであって、
前記スパンドレル部に設けられた太陽光パネルと、
前記太陽光パネルで生成された電力を受けるジャンクションボックスと、
を備え、
前記ジャンクションボックスは、前記室内空間からアクセス可能な位置に配置されている、カーテンウォール。
続きを表示（約 810 文字）【請求項２】
前記ジャンクションボックスを別のジャンクションボックスと接続するためのコネクタ部をさらに備え、
前記コネクタ部は、前記室内空間からアクセス可能な位置に配置されている、請求項１に記載のカーテンウォール。
【請求項３】
前記スパンドレル部に設けられた耐火ボードをさらに備え、
前記ジャンクションボックスは、前記耐火ボードよりも前記室内空間側に配置されている、請求項１または２に記載のカーテンウォール。
【請求項４】
前記耐火ボードを覆うように前記室内空間に配置されるカバー部材をさらに備え、
前記ジャンクションボックスは、前記カバー部材によって区画される空間内に配置されている、請求項３に記載のカーテンウォール。
【請求項５】
前記室内空間から前記ジャンクションボックスにアクセスできるように、前記カバー部材の一部が開閉可能に構成されている、請求項４に記載のカーテンウォール。
【請求項６】
ガラスパネルと、前記ガラスパネルを支持する枠体とをさらに備え、
前記枠体は、縦方向に延びる方立と、横方向に延びる無目とを備え、
前記ジャンクションボックスは、前記無目の背後に配置される、請求項１または２に記載のカーテンウォール。
【請求項７】
前記コネクタ部は、前記方立の背後に配置される、請求項２に従属する請求項６に記載のカーテンウォール。
【請求項８】
請求項２に記載のカーテンウォールにおける太陽光パネルの点検方法であって、
前記コネクタ部の接続を解除するステップと、
前記コネクタ部において異常の有無を確認するステップと、
前記ジャンクションボックスにおいて異常の有無を確認するステップと、
を含む、太陽光パネルの点検方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、太陽光パネルを備えたカーテンウォールに関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、カーテンウォールで構造物の外壁を構成する構造物において、カーテンウォールのガラスパネルの代わりに太陽電池モジュールユニットを設置したカーテンウォールが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１４－１３６９１９号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
特許文献１に開示されるように発電機能を備えたカーテンウォールが提案されているが、フレキシブルな結晶シリコン系太陽電池モジュールやペロブスカイトなどの比較的新しい太陽電池セルテクノロジーの耐候性を考慮すると、ガラスパネルよりも室内側に太陽光パネルを配置することが望ましいと考えられる。特に、カーテンウォールのスパンドレル部に太陽光パネルを配置すれば、耐候性を向上できるとともに、建物のデッドスペースを有効活用することができる。しかしながら、スパンドレル部に太陽光パネルを配置した場合、太陽光パネルの点検が難しくなるという課題がある。
【０００５】
本発明は、このような課題に鑑みてなされ、その目的は、スパンドレル部に太陽光パネルを備えたカーテンウォールにおいて、太陽光パネルの点検を容易に行うことのできる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するために、本発明のある態様は、建物の室内空間と対向したビジョン部と、建物の上下階の境界部分と対向したスパンドレル部とを備えるカーテンウォールであって、スパンドレル部に設けられた太陽光パネルと、太陽光パネルで生成された電力を受けるジャンクションボックスとを備える。ジャンクションボックスは、室内空間からアクセス可能な位置に配置されている。カーテンウォールは、ジャンクションボックスを別のジャンクションボックスと接続するためのコネクタ部と、をさらに備え、コネクタ部は、室内空間からアクセス可能な位置に配置されてもよい。
【０００７】
本発明の別の態様は、上記のカーテンウォールにおける太陽光パネルの点検方法である。この方法は、コネクタ部の接続を解除するステップと、コネクタ部において異常の有無を確認するステップと、ジャンクションボックスにおいて異常の有無を確認するステップと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施形態に係るカーテンウォールの概略正面図である。
図１に示すカーテンウォールのＡ－Ａ概略縦断面図である。
図１に示すカーテンウォールのＢ－Ｂ概略横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。以下の構成は本開示を理解するための例示を目的とするものであり、本開示の範囲は、添付の請求の範囲によってのみ定まる。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
【００１０】
図１は、実施形態に係るカーテンウォール１０の概略正面図である。図１に示すように、カーテンウォール１０は、複数のカーテンウォールユニット１２（ここでは６つのカーテンウォールユニット１２Ａ～１２Ｆ）が建物の外周部に縦横に配置されて構成されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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