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公開番号
2025128269
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2025095589,2025522068
出願日
2025-06-09,2024-09-19
発明の名称
樹脂組成物成形体の製造方法及び樹脂組成物成形体製造用の樹脂組成物粉末の製造方法
出願人
株式会社LIXIL
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08J
11/06 20060101AFI20250826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】低融点樹脂と非低融点樹脂とを含むプラスチック廃棄物を有効活用可能な樹脂組成物成形体の製造方法を提供すること。
【解決手段】一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣、産業廃棄物由来の廃プラスチック及び海洋プラスチック廃棄物由来の廃プラスチックのうち少なくとも1つを含むプラスチック廃棄物であって、融点が80℃以上190℃未満の範囲内にある低融点樹脂と、融点が190℃以上の高融点樹脂及び熱硬化性樹脂の少なくとも一方を含む非低融点樹脂と、を含むプラスチック廃棄物を用意し、前記プラスチック廃棄物又は前記プラスチック廃棄物を破砕した破砕物に対して、磁性物質の除去処理と、水洗処理とを行い、前記水洗処理後の前記プラスチック廃棄物又は前記破砕物を粉砕して樹脂組成物粉末を得て、前記樹脂組成物粉末を成形して樹脂組成物成形体を得る、樹脂組成物成形体の製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣、産業廃棄物由来の廃プラスチック及び海洋プラスチック廃棄物由来の廃プラスチックのうち少なくとも1つを含むプラスチック廃棄物であって、融点が80℃以上190℃未満の範囲内にある低融点樹脂と、融点が190℃以上の高融点樹脂及び熱硬化性樹脂の少なくとも一方を含む非低融点樹脂と、を含むプラスチック廃棄物を用意し、
前記プラスチック廃棄物又は前記プラスチック廃棄物を破砕した破砕物に対して、磁性物質の除去処理と、水洗処理とを行い、
前記水洗処理後の前記プラスチック廃棄物又は前記破砕物を粉砕して樹脂組成物粉末を得て、
前記樹脂組成物粉末を成形して樹脂組成物成形体を得る、樹脂組成物成形体の製造方法。
続きを表示(約 950 文字)
【請求項2】
前記一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣及び前記海洋プラスチック廃棄物由来の廃プラスチックに含まれる合成樹脂中の前記低融点樹脂の含有量が5質量%以上80質量%以下の範囲内にある、請求項1に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項3】
前記一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣は、前記一般廃棄物が含有する廃プラスチックに含まれる低融点樹脂の一部を分離回収した後の残分である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項4】
前記一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣の前記非低融点樹脂に対する前記非低融点樹脂の含有量の比は、質量比で4.00未満である、請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項5】
前記樹脂組成物成形体の製造単位が前記プラスチック廃棄物の種類によって分かれており、各製造単位で使用される前記プラスチック廃棄物に含まれる合成樹脂中の低融点樹脂の含有量の標準偏差が2質量%以上である、請求項1から4のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項6】
前記磁性物質の除去処理を、前記プラスチック廃棄物を破砕した破砕物に対して行う、請求項1から5のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項7】
前記磁性物質の除去処理と前記水洗処理との間に、非磁性金属の除去処理を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項8】
前記破砕物の粉砕を、微粉砕機を用いて行う、請求項1から7のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項9】
前記破砕物の粉砕を、前記樹脂組成物粉末が目開き3mmの篩を通過する条件で行う、請求項1から8のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
【請求項10】
水洗処理にて、前記プラスチック廃棄物を粉砕してプラスチック粗粒子としながら、プラスチック粗粒子に付着している付着物を洗浄除去する、請求項1から9のいずれか1項に記載の樹脂組成物成形体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、樹脂組成物成形体の製造方法及び樹脂組成物成形体製造用の樹脂組成物粉末の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
樹脂に木粉などのセルロース系材料粉末を分散させた木質樹脂組成物成形体は、ウッドプラスチックとも呼ばれ、木材に近い風合いを有しながらも、木材として比較して腐食しにくい、割れにくい、ささくれにくい、軽量であるなどの利点を有する。このため、木質樹脂組成物成形体は、建材などの材料として広く利用されている。木質樹脂組成物成形体の樹脂としては、廃棄物由来のポリプロピレンなどの低融点樹脂を利用することが検討されている(例えば、特許文献1、特許文献2、非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-353707号公報
特開2005-66952号公報
【非特許文献】
【0004】
2020年プラスチック製品の生産・廃棄・再資源化・処理処分の状況マテリアルフロー図、一般社団法人プラスチック循環利用協会、https://www.pwmi.or.jp/flow_pdf/flow2020.pdf
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
樹脂組成物成形体の樹脂原料として、廃プラスチックを含むプラスチック廃棄物を利用することは、資源循環を促進し、廃棄物の焼却によるCO
2
排出の削減に大きく貢献する観点から望ましい。しかしながら、従来は、プラスチック廃棄物の中から熱成形が容易な低融点樹脂のみを分離回収して利用するのが一般的である。分離回収された低融点樹脂は熱成形が可能あるため、再生樹脂としてマテリアルリサイクルに利用される。一方、低融点樹脂を分離回収した後に残った廃プラスチック残渣は、高融点樹脂や熱硬化性樹脂である非低融点樹脂の含有比が増加し、熱成形が困難となる。このため、廃プラスチック残渣は、サーマルリサイクル以外の活用がされ難い。このため、日本におけるプラスチック廃棄物のマテリアルリサイクル率は低い。近年、プラスチック廃棄物のマテリアルリサイクル率を高める要望が高まっている。しかしながら、本発明者の検討によると一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣や産業廃棄物由来の廃プラスチック、海洋プラスチック廃棄物由来の廃プラスチックは、磁性物質などの無機物、油脂、食品残渣及び界面活性剤などの有機物の混入によって、熱成形が困難となるという課題を発見した。無機物は、樹脂組成物成形体を製造するための製造設備に損傷を与え、樹脂組成物成形体の連続的な製造を阻害するおそれがある。有機物は、かびや細菌などの微生物の栄養源となり、微生物の繁殖を促進するおそれがあるため、混入量を少なくすることが重要である。有機物は廃プラスチックとの親和性が高いため、廃プラスチックに付着した有機物の混入量を、微生物の繁殖を抑えることができる程度にまで低減するための工程が必要となる。
【0006】
本開示は、低融点樹脂と非低融点樹脂とを含むプラスチック廃棄物を、磁性物質などの無機物や油脂、食品残渣及び界面活性剤などの有機物が混入している場合であっても有効活用可能な樹脂組成物成形体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、一般廃棄物由来の廃プラスチック残渣、産業廃棄物由来の廃プラスチック及び海洋プラスチック廃棄物由来の廃プラスチックのうち少なくとも1つを含むプラスチック廃棄物であって、融点が80℃以上190℃未満の範囲内にある低融点樹脂と、融点が190℃以上の高融点樹脂及び熱硬化性樹脂の少なくとも一方を含む非低融点樹脂と、を含むプラスチック廃棄物を用意し、前記プラスチック廃棄物又は前記プラスチック廃棄物を破砕した破砕物に対して、磁性物質の除去処理と、水洗処理とを行い、前記水洗処理後の前記プラスチック廃棄物又は前記破砕物を粉砕して樹脂組成物粉末を得て、前記樹脂組成物粉末を成形して樹脂組成物成形体を得る、樹脂組成物成形体の製造方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態に係る樹脂組成物成形体の製造方法で用いることができる樹脂組成物成形体製造システムのブロック図である。
本開示の一実施形態に係る樹脂組成物成形体製造用の樹脂組成物粉末の製造方法のフロー図である。
本開示の一実施形態に係る樹脂組成物成形体の製造方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の本実施形態では、樹脂組成物成形体として木粉を含む木質樹脂組成物形成体を例にとり、その製造方法を説明する。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態に係る樹脂組成物成形体の製造方法で用いることができる樹脂組成物成形体製造システムのブロック図である。
図1に示すように、樹脂組成物成形体製造システム100は、樹脂組成物粉末供給部10と、木粉供給部20、低融点樹脂粉末供給部30、非低融点樹脂粉末供給部40、添加剤供給部50、成形体製造部60を備える。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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