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公開番号2025133370
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031278
出願日2024-03-01
発明の名称車両位置特定システム及び車両位置特定方法
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G01S 5/14 20060101AFI20250904BHJP(測定;試験)
要約【課題】GPSの電波を用いずに車両の位置を正確かつ速やかに特定することが可能な車両位置特定システム及び車両位置特定方法を提供する。
【解決手段】位置情報が特定可能な複数の物(例えば、電柱6)に取付けられた第1装置1、又は、任意の複数箇所に取付けられて自身の位置情報を取得可能な第1装置1と、車両5に装着または付随させた第2装置2と、を備え、複数の第1装置1のそれぞれと第2装置2との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、複数の第1装置1のそれぞれと第2装置2の距離を算定する距離算定手段と、距離算定手段によって算定された複数の第1装置1のそれぞれと第2装置2の距離、及び、第1装置1が取り付けられた物の位置情報、又は、第1装置1によって取得された自身の位置情報に基づき、第2装置2が取り付けられている車両5の位置を特定する位置特定手段と、を備える。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
位置情報が特定可能な複数の物に取付けられた第1装置と、車両に装着または付随させた第2装置と、を利用して前記車両の位置を特定する車両位置特定システムであって、
複数の前記第1装置のそれぞれと前記第2装置との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、前記複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離を算定する距離算定手段と、
前記距離算定手段によって算定された複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離、及び、前記第1装置が取り付けられた物の位置情報、又は、前記物の前記第1装置が取り付けられた部位の位置情報に基づき、前記第2装置が装着又は付随されている前記車両の位置を特定する位置特定手段と、
を有することを特徴とする車両位置特定システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
任意の複数箇所に取付けられて自身の位置情報を取得可能な第1装置と、車両に装着または付随させた第2装置と、を利用して前記車両の位置を特定する車両位置特定システムであって、
複数の前記第1装置のそれぞれと前記第2装置との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、前記複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離を算定する距離算定手段と、
前記距離算定手段によって算定された複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離、及び、前記第1装置によって取得された自身の位置情報に基づき、前記第2装置が装着又は付随されている前記車両の位置を特定する位置特定手段と、
を有することを特徴とする車両位置特定システム。
【請求項3】
前記第1装置の位置情報、及び、前記位置特定手段により特定される前記車両の位置は、三次元的な位置であることを特徴とする請求項1又は2記載の車両位置特定システム。
【請求項4】
前記第1装置のぞれぞれは、高さが異なる位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の車両位置特定システム。
【請求項5】
前記第1装置から情報又は信号を送信した際の前記第1装置の時計の時刻と、前記第1装置から送信された前記情報又は信号を前記第2装置で受信した際の前記第2装置の時計の時刻と、の差と、
前記第2装置から情報又は信号を送信した際の前記第2装置の時計の時刻と、前記第2装置から送信された前記情報又は信号を前記第1装置で受信した際の前記第1装置の時計の時刻と、の差
に基づき、前記伝搬時間を算出するものであることを特徴とする請求項1記載の車両位置特定システム。
【請求項6】
位置情報が特定可能な複数の物に取付けられた第1装置と、車両に装着または付随させた第2装置と、を利用して前記車両の位置を特定する車両位置特定方法であって、
複数の前記第1装置のそれぞれと前記第2装置との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、前記複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離を算定する距離算定ステップと、
前記距離算定ステップによって算定された複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離、及び、前記第1装置が取り付けられた物の位置情報、又は、前記物の前記第1装置が取り付けられた部位の位置情報に基づき、前記第2装置が装着されている前記車両の位置を特定する位置特定ステップと、
を有することを特徴とする車両位置特定方法。
【請求項7】
任意の複数箇所に取付けられて自身の位置情報を取得可能な第1装置と、車両に装着または付随させた第2装置と、を利用して前記車両の位置を特定する車両位置特定方法であって、
複数の前記第1装置のそれぞれと前記第2装置との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、前記複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離を算定する距離算定ステップと、
前記距離算定ステップによって算定された複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離、及び、前記第1装置によって取得された自身の位置情報に基づき、前記第2装置が装着されている前記車両の位置を特定する位置特定ステップと、
を有することを特徴とする車両位置特定方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の現在位置を特定するために利用可能な車両位置特定システム及び車両位置特定方法に関し、特に、GPSの電波を用いなくても、車両の現在位置を遅滞なく正確に取得することが可能な技術に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
車両の現在位置の表示や目的地までの経路案内等を行うカーナビゲーションシステムが普及している。通常のカーナビゲーションシステムは、GPS機能を有し、GPS衛星から送られてくる信号(衛星が搭載している原子時計から得られる時刻データ、天体の運行位置、軌道等の情報等が含まれている信号)を車両に搭載している端末で受信し、自分の位置を割り出すようにしている。すなわち、衛星から発せられた電波が届くまでに要した時間を計測して衛星と端末との距離を把握し、これを4つ以上の衛星との間で行うことで、車両の現在位置を特定するようにしている。
【0003】
しかしながら、GPSの機能だけに頼ると、天候などの影響によって衛星から発せられる電波に誤差が生じ、現在位置の測定にズレが生じる可能性がある。また、道路の高架下や立体的に交差する道路においては、衛星からの電波をうまく受信できなくなる場合もあり、さらに、高層ビルの近くや山間部においては、ビルや山等で衛星の信号が反射する「マルチパス」という通信障害が発生する不都合もある。
このため、カーナビゲーションシステムにおいて、衛星からの信号がうまく受信できない場合に備えて、カーナビ内の加速度センサやジャイロ、タイヤの回転に伴う車速信号の情報による自立航法を併用している場合が多い(非特許文献1等を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
”「カーナビ」はどうやって現在地を特定している? GPSの仕組み”, [online], Gazoo,[令和6年1月25日検索]、インターネット<URL: https://gazoo.com/column/daily/20/01/11/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、カーナビゲーションに使用されるGPS受信機の位置検出精度は、数メートル程度であり、位置精度は必ずしも高くない。また、遠距離にある衛星との通信状態等によって現在位置の画面への表示遅れも生じる。さらに、複数の衛星から信号を受信することで、方位についてはそれなりの精度を確保することができるものの、高さについての精度は十分でない。
【0006】
このため、図11(a)に示されるような、多数の道が交差している複合交差点においては、曲がる位置を間違える不都合が生じ、また、図11(b)に示されるような、多くの道路が立体交差している複雑なジャンクション等においては、上下のいずれの道を走行しているのか、又は、いずれの道を走行したらいいのかが分からなくなる不都合が懸念される。
【0007】
この点を解消するために、GPS受信機の精度を高めることや、高度計をさらに加えて高度情報を加味して位置情報を特定する対策も可能であるが、システムが高価になったり大掛かりになったりする等の不都合がある。
【0008】
本発明は、係る事情に鑑みてなされたものであり、GPS電波の受信感度が悪い箇所においても、位置検出精度の高い装置や大掛かりな装置を必要とすることなく、精度の高い位置情報を即座に得ることが可能な車両位置特定システム及び車両位置特定方法を提供することを主たる課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するために、本発明に係る車両位置特定システムは、
位置情報が特定可能な複数の物に取付けられた第1装置と、車両に装着または付随させた第2装置と、を利用して前記車両の位置を特定する車両位置特定システムであって、
複数の前記第1装置のそれぞれと前記第2装置との間の情報又は信号の伝搬時間に基づき、前記複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離を算定する距離算定手段と、
前記距離算定手段によって算定された複数の第1装置のそれぞれと前記第2装置の距離、及び、前記第1装置が取り付けられた物の位置情報、又は、前記物の前記第1装置が取り付けられた部位の位置情報に基づき、前記第2装置が装着又は付随されている前記車両の位置を特定する位置特定手段と、
を有することを特徴としている。
【0010】
ここで、第2装置が装着されているとは、車両の内面又は外面に直接取り付けられる場合に限らず、車内に設置されている物に取り付ける場合や車体に埋め込む場合も含まれる。また、第2装置を車体に付属させるとは、車体に装着されていなくても、第2装置を車体と共に移動させる状態におくこと、例えば、第2装置を車に置かれたカバンの中やダッシュボードの中に入れておく態様を含むものである。
(【0011】以降は省略されています)

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