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公開番号2025135971
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024034083
出願日2024-03-06
発明の名称圧縮位置表示シール及び圧縮位置表示シールセット及び圧縮位置表示シール付き圧縮スリーブ
出願人中国電力株式会社
代理人弁理士法人維新国際特許事務所,個人,個人
主分類H02G 15/18 20060101AFI20250911BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】圧縮スリーブの周側面上に後付けすることで圧縮位置の表示をより見やすくすることができる圧縮位置表示シールを提供する。
【解決手段】圧縮スリーブ20の周側面上に貼設されて油圧式圧縮工具による圧縮位置を示すシールであって、平面形状が矩形状であるシール本体2と、このシール本体2に印刷され油圧式圧縮工具による圧縮位置を示す模様3と、を備える圧縮位置表示シール1による。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項１】
圧縮スリーブの周側面上に貼設されて油圧式圧縮工具による圧縮位置を示すシールであって、
平面形状が矩形状であるシール本体と、
前記シール本体に印刷され前記油圧式圧縮工具による圧縮位置を示す模様と、を備えることを特徴とする圧縮位置表示シール。
続きを表示（約 440 文字）【請求項２】
前記シール本体は、透視性を有する樹脂フィルム製であることを特徴とする請求項１に記載の圧縮位置表示シール。
【請求項３】
前記圧縮スリーブは、その周側面上でかつ軸心方向中央に格子枠又は枠を用いて示される仕様表示を備え、
前記仕様表示を基準にして前記圧縮スリーブの一の端部寄りと他の端部寄りとにそれぞれ貼設される請求項１又は請求項２に記載の一対の圧縮位置表示シールで構成されていることを特徴とする圧縮位置表示シールセット。
【請求項４】
前記両圧縮位置表示シールは、前記仕様表示側に配される辺に沿って印刷される目印線を備えることを特徴とする請求項３に記載の圧縮位置表示シールセット。
【請求項５】
請求項３に記載の圧縮位置表示シールセットと、
周側面上でかつ軸心方向中央に格子枠又は枠を用いて示される前記仕様表示を有する前記圧縮スリーブと、を備えることを特徴とする圧縮位置表示シール付き圧縮スリーブ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電線の接続に用いられる圧縮スリーブの表面に貼設されて用いられ、圧縮位置の表示を見やすくする圧縮位置表示シール及び圧縮位置表示シールセット及び圧縮位置表示シール付き圧縮スリーブに関する。
続きを表示（約 2,500 文字）【背景技術】
【０００２】
図７乃至図１０を参照しながら従来の圧縮スリーブを用いて電線を接続する手順について説明する。
図７は従来の圧縮スリーブの斜視図である。また、図８Ａは従来の圧縮スリーブの軸心方向断面図であり、図８Ｂは従来の圧縮スリーブに電線（撚線）を挿入した状態の断面図であり、図８Ｃは電線（撚線）を挿入した圧縮スリーブを圧縮して一体化した状態の断面図である。
一般に、圧縮スリーブ２０’（従来品）は、例えばアルミニウムや銅等の導電性を有する金属材料からなり、かつ中空部２２を有する筒体であるスリーブ本体２１’の周側面上に、手鋏式の圧縮工具による圧縮位置表示線２６ａ’及び油圧式の圧縮工具による圧縮位置表示線２６ｂ’が陰刻又は陽刻あるいは印刷されたものである。
また、圧縮スリーブ２０’（従来品）は、その軸心方向中央に、スリーブ本体２１’の中空部２２内に充填されるコンパウンドを導出するための導出孔２５’を一対備えている。
なお、このコンパウンドは、電線と圧縮スリーブの接合部の酸化防止及び疎水性担保を目的として圧縮スリーブ２０’内に充填されるゲル状の絶縁油である。
【０００３】
そして、図７に示すような従来の圧縮スリーブ２０’を用いて電線を接続するには、図８Ａ及び図８Ｂに示すように、スリーブ本体２１’の軸心方向端部（一の端部２１ａ’、他の端部２１ｂ’）のそれぞれから中空部２２内に絶縁外皮３２を剥離した電線３１（撚線）を挿入する。
この後、図示しない手鋏式又は油圧式の圧縮工具を用いて、先の図７に示す圧縮位置表示線２６ａ’（手鋏式）又は圧縮位置表示線２６ｂ’（油圧式）が陰刻される位置を圧縮することで（図８Ｂ中の圧縮位置３０を参照）、圧縮スリーブ２０と電線３１が一体化されて連結される（図８Ｃを参照）。
【０００４】
図９は圧式圧縮工具を用いた圧縮スリーブの圧縮作業の様子を示す画像であり、図１０は図９中の圧縮スリーブを拡大した画像である。
図９の画像に示すように、作業員４２の頭部位置から、間接活線工具４１に連結される油圧式圧縮工具４０までは少なくとも５０ｃｍ離れている。
このため、間接活線工具４１及び油圧式圧縮工具４０を用いて圧縮スリーブ２０’を圧縮する際に、圧縮スリーブ２０’の周側面上に陰刻される圧縮位置表示線２６ｂ’を目視により確認することが難しいという課題があった（図９及び図１０を参照）。
そして、上述のような課題に対処するための先願としては、例えば以下に示す特許文献１が開示されている。
【０００５】
特許文献１には「圧縮スリーブ、電線と圧縮スリーブとの接続方法、電線と圧縮スリーブとの接続構造」という名称で、電線の接続に用いられる圧縮スリーブ、電線と圧縮スリーブとの接続方法および電線と圧縮スリーブとの接続構造に関する発明が開示されている。
特許文献１の明細書段落［００２９］には「中央非圧縮部マーク３、区画マーク９および端部非圧縮部マーク５は、例えば、他の部位（例えば金属色）に対して、着色または印刷によって形成することができる」旨の記載がある。
よって、特許文献１の上記記載を参酌して、圧縮スリーブの周側面上に表示される中央非圧縮部マーク（３）、区画マーク（９）および端部非圧縮部マーク（５）を金属色に対して着色した場合は、先の図９に示すような間接活線工具４１及び油圧式圧縮工具４０を用いた圧縮作業時に、圧縮スリーブの周側面上に表示される圧縮位置を見やすくすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００６】
特開２０１４－７０６７号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００７】
特許文献１に開示される技術を参照する場合、圧縮スリーブの製造時に圧縮位置を示すマークを着色すればよいが、製造時に上記マークが着色されなかった場合は圧縮位置を示すマークが依然として見難いままである。
この場合は、先に図９及び図１０を参照して説明したような課題が依然として未解決のままだった。
【０００８】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものでありその目的は、圧縮スリーブの周側面上に後付けすることで圧縮位置の表示をより見やすくすることができる圧縮位置表示シール及び圧縮位置表示シールセット及び圧縮位置表示シール付き圧縮スリーブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００９】
上記課題を解決するための第１の発明である圧縮位置表示シールは、圧縮スリーブの周側面上に貼設されて油圧式圧縮工具による圧縮位置を示すシールであって、平面形状が矩形状であるシール本体と、このシール本体に印刷され油圧式圧縮工具による圧縮位置を示す模様と、を備えることを特徴とする。
上記構成の第１の発明においてシール本体に印刷される模様は、圧縮スリーブにおいて油圧式圧縮工具による圧縮位置を見やすく表示するという作用を有する。
また、シール本体は上記模様を、圧縮スリーブの周側面上に後付けして付加するという作用を有する。
よって、第１の発明によれば、圧縮スリーブの周側面上に予め設けられる圧縮位置表示が細い又は薄いなどにより遠くから見え難い場合に、圧縮スリーブの周側面上に模様付きのシールを貼設することで、圧縮位置を見えやすい表示（模様）に変えることができる。
【００１０】
第２の発明は、上述の第１の発明であって、シール本体は、透視性を有する樹脂フィルム製であることを特徴とする。
上記構成の第２の発明によれば、シール本体として透視性を有する樹脂フィルムを用いることで、圧縮スリーブの周側面上にシール本体を貼設する際に、圧縮スリーブに予め表示されている圧縮位置の表示を目印として用いることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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