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公開番号
2025132966
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024042890
出願日
2024-02-29
発明の名称
触覚が主役の食害防除装置及び食害防除方法
出願人
個人
代理人
主分類
A01M
29/16 20110101AFI20250903BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】食害魚類、害獣、食害水鳥は刺激音に忌避反応を示すが、その効果は長続きせず、食害防除には適しない。
【解決手段】聴覚刺激として害獣や食害魚類の内耳を刺激する100Hz付近の低周波と海水魚の聴覚閾値である90~100dbの音圧を20~30分間隔で30~40秒間放音する放音装置、及び食害魚類の側線や害獣の振動覚を刺激する触覚刺激として100rpm付近の刺激を20~30分間隔で30~40秒間刺激する振動装置を、海中や地上で、聴覚刺激と触覚刺激の感覚モダリティーの相互作用を同時か交互に与えることで、2種類の感覚刺激を変調させるクロスモーダル効果を起こさせ、食害魚類や害獣に対して忌避行動を取らせることを特徴とする食害防除装置及び食害防除方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
聴覚刺激として害獣や食害魚類の内耳を刺激する100Hz付近の低周波と海水魚の聴覚閾値である90~100dbの音圧を20~30分間隔で30~40秒間放音する放音装置、及び食害魚類の側線や害獣の振動覚を刺激する触覚刺激として100rpm付近の刺激を20~30分間隔で30~40秒間刺激する振動装置を、海中や地上で、聴覚刺激と触覚刺激の感覚モダリティーの相互作用を同時か交互に与えることで、2種類の感覚刺激を変調させるクロスモーダル効果を起こさせ、食害魚類や害獣に対して忌避行動を取らせることを特徴とする食害防除装置及び食害防除方法。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
ピンク色のテープで視覚的な感受性を刺激して、同時に食害水鳥類の側線系を刺激する触覚刺激として100rpm付近の刺激を20~30分間隔で30~40秒間刺激する振動装置を水中に垂下し、視覚刺激と触覚刺激の感覚モダリティーの相互作用を同時か交互に与えることで、2種類の感覚刺激を変調させるクロスモーダル効果を起こさせ、食害水鳥類に対して忌避行動を取らせることを特徴とする食害防除装置及び食害防除方法。
【請求項3】
請求項1,2のクロスモーダル効果に加え、スピラントール、サンショオール、アントラニル酸メチル、アリルイソチオシアネート、ニームオイルなどで感覚刺激を強く活性化させ実害を与えるTRP(トリップチャンネル)(生理学)を応用した忌避組成物の併用によって、忌避行動を取らせることを特徴とする食害防除方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、近年、特に増えてきている食害鳥類(カモ類、カワウ、その他)及び食害魚類(クロダイ、アイゴ、ボラ、その他)、害獣(イノシシ、シカ、その他)による被害は社会的な問題として拡大している。その例として、農作物の食害、川魚、養殖ノリ葉体、マガキ稚貝、アサリ、大型海藻などの食害、住宅街、およびその他の建築物、貯水池、森林などのへの糞害、鳥類や魚類、獣類による被害はますます拡大している。これら被害を未然に防ぐための防除装置及び防除方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
食害鳥類や害獣の被害から作物及び建設物を守るため用いられている駆除方法として反射板、警報音、点滅閃光、超音波など、また、食害魚類の駆除方法としては音波、点滅閃光、囲い網など防除方法がとられているが、結果、食害鳥類、獣類、食害魚類には効果がなかったり、慣れを生じさせ刺激に対して注意を維持できず、効果が短期的であったりする。囲い網方法は購入費、施設の維持管理、労力などの負担が大きく実用的でなく、良い防御方法が見つからないのが現状である。
【0003】
魚類を威嚇できるレベルの音圧(150dB以上)にて、水中に周波数の高い音(100Hz)と低い音(30Hz)とを交互に放音して、魚類に対して忌避行動を取らせる防除装置があるが、音圧が高く騒音問題があり、装置が複雑で電気消費量が大きくエンジン発動機により蓄電する必要があり、購入費、施設の維持管理、労力などの負担が大きく実用的でない。
【0004】
点滅閃光を与える方法では、光刺激による魚類の強い忌避行動が短期的(3~10日)であり、忌避行動が長く持続しない。
【0005】
触覚を受容する触点が最も多く分布しているのが口唇であり、また、触覚の中で、痛覚や温冷覚が最も優先されるため、スピラントール、サンショオール、アントラニル酸メチル、アリルイソチオシアネート、ニームオイルなどで感覚刺激を強く活性化させ灼熱感や痛みを感じさせ、実害を与えるTRP(トリップチャンネル)(生理学)を応用した忌避組成物(クロダイ忌避バンド及びカモ忌避バンド)を考え商品化したが、養殖魚と違い自然界で育つ天然魚に対しては、感覚刺激を高める方法では十分とは言い難く、感覚刺激を受けていない個体が稀に現れると群れの協調性や統一性が崩れ忌避効果が薄れ食害を被ることがある。
【0006】
上記の方法以外に、農家が作物を守るために主に用いられている物に忌避剤がある。しかし、忌避剤の大部分が、農薬及び化学物質であるため、人体や自然環境に悪影響を及ぼす恐れがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特願2003-158125
特願2021-130315
特願2021-171993
特願2022-98445
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
食害魚類、害獣、食害水鳥は刺激音に忌避反応を示すが、その効果は長続きせず、食害防除には適しない。食害魚類、害獣、食害水鳥は一般に音による威嚇に対して学習作用があり、放音当初において魚類、害獣、水鳥が忌避行動を起こしていたものが、学習作用により痛感を伴わなくなってしまい、長期に渡って忌避効果を持続することは難しい。
【0009】
本発明は、従来の食害鳥類、害獣、食害魚類に対する防除装置及び防除方法の欠点を解決すべく、TRP(トリップチャンネル)(生理学)を応用した触覚刺激を強く活性化させ灼熱感や痛みを感じさせ、実害を与える忌避組成物に加え、視覚、聴覚、触覚のクロスモーダル効果を加え、感覚モダリティーの相互作用で、長期的に慣れを生じさせずに忌避効果を持続させるシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、触覚(体性感覚)が情動(一時的で急激な感情の動き)を刺激し、思いも寄らない形で、脳内における感覚の混合から、視覚、聴覚の感覚モダリティーに影響することに注目し、今回、TRP(トリップチャンネル)(生理学)を応用した触覚刺激を強く活性化させ灼熱感や痛みを感じさせ、実害を与える忌避組成物に加え、聴覚刺激に触覚刺激(振動)のクロスモーダル効果を加えることにより、食害魚類や害獣に対して慣れを生じさせず忌避行動を取らせることに特徴づけられている。
(【0011】以降は省略されています)
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