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公開番号
2025132283
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024029720
出願日
2024-02-29
発明の名称
栽培装置
出願人
サイデック株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A01G
31/00 20180101AFI20250903BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明は、一枚の樹脂製シート材料を用いて構成した場合にも、培養液に浮遊可能な栽培装置を提供することを目的とする。
【解決手段】トレイ1は、培養液により生育する栽培対象Pを栽培する。トレイ1は、一枚の樹脂製シート材料で構成される全体舟状の本体部10を備えている。本体部10は、底壁20と、底壁20から立ち上がる側壁40と、側壁40に囲まれて底壁20から立ち上がり内部に栽培対象Pを収容する筒状の植付部70と、を備えている。底壁20および側壁40の少なくとも一部は、培養液Wを押しのけることで、押しのけられた培養液Wの重量分の浮力を発生させる浮力発生部90を構成する。トレイ1は、浮力発生部90により発生した浮力を利用して培養液Wに浮く。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
培養液により生育する栽培対象を栽培する栽培装置であって、
一枚の樹脂製シート材料で構成される全体舟状の本体部を備え、
前記本体部は、底壁と、前記底壁から立ち上がる側壁と、前記側壁に囲まれて前記底壁から立ち上がり内部に栽培対象を収容する筒状の植付部と、を備え、
前記底壁および前記側壁の少なくとも一部は、前記培養液を押しのけることで、押しのけられた前記培養液の重量分の浮力を発生させる浮力発生部を構成し、
前記浮力発生部により発生した浮力を利用して前記培養液に浮くことを特徴とする栽培装置。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記植付部の内部は、上下方向に貫通し、前記植付部の内周面は、前記底壁の底側に向かうにしたがって縮径するテーパ面を構成していることを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
【請求項3】
前記底壁には、下面から上面の上方に突出するリブが設けられ、
前記リブは、上下方向に交差する交差方向に延びる第1リブと、前記第1リブに交差して延びる第2リブと、で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
【請求項4】
前記側壁のうち、上下方向に交差する交差方向の一方側に位置する第1側壁に設けられる第1連結部と、
前記側壁のうち、前記交差方向の他方側に位置する第2側壁に設けられる第2連結部と、を備え、
前記第1連結部は、前記一方側に突出するフランジ部と、前記フランジ部から下側に突出する突出部と、を備え、
前記第2連結部は、前記第2側壁から前記一方側に膨出する膨出部と、前記膨出部の上面に形成されて前記突出部が嵌合する嵌合孔と、を備え、
前記突出部と前記嵌合孔を介して前記第1連結部と前記第2連結部とを接続することで、前記交差方向に複数個連結可能なことを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
【請求項5】
前記第1連結部の前記突出部には、前記フランジ部の上面から突出方向に凹む第1凹部が設けられ、
前記第2連結部の前記膨出部には、前記第2側壁の外面から膨出方向に凹みかつ下側に開口する第2凹部が設けられ、
前記突出部が前記第1凹部に対して前記上下方向に嵌合し、前記第2凹部が前記膨出部に対して前記上下方向に嵌合し、前記本体部の外面が前記本体部の内面に嵌合することで、前記上下方向に複数個積層可能なことを特徴とする請求項4に記載の栽培装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、水耕栽培に用いられる栽培装置が知られている。(例えば、特許文献1、2参照)。特許文献1に記載の栽培装置は、栽培床であって、培養液に浮遊可能な発泡材等から製造される平面状の本体を備えている。特許文献2に記載の栽培装置は、培養液上に浮かべられる水耕栽培用パネルであって、薄板上のプラスチックシートからなる上側シートと、上側シートに対して周縁が接着シールされる下側シートと、を備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-17321号公報
特開2016-10324号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の栽培装置は、全体を浮かせるために厚板の発泡材等の材料を用いて本体を製造する必要があることから大型化し易い。また、本体の製造に用いられる発泡材は、割れ、欠け等の破損が発生し易い上に、表面に付着した汚れが残り易い。一方、特許文献2に記載の栽培装置は、薄板状のプラスチック材料を用いて構成されていることから、割れ、欠け等が生じにくく、汚れの清掃が容易となっている。ところが、特許文献2に記載の栽培装置では、上側シートと下側シートとの間に空間を形成して、中空構造にする必要があることから、栽培装置が大型化し易い。また、上側シートと下側シートとの接着箇所で剥離が発生し易い。剥離が発生した場合、上側シートと下側シートとの間の空間に培養液が溜まってしまい、その清掃が容易ではない。この点につき、一枚の薄板状プラスチックシートで栽培装置を構成することが考えられるが、一般的に薄板のプラスチックは、厚板の発泡材等と比較して比重が大きく、比重が1を超えるものも多い。このため、一枚の薄板状プラスチックシートにより栽培装置を構成すると、栽培装置の一部または全部が培養液に沈んでしまう場合があり、沈んだ部分に藻等が発生する。このため、清掃が必要になるなど、栽培装置の管理コストが上昇する。
【0005】
本発明は、一枚の樹脂製シート材料を用いて構成した場合にも、培養液に浮遊可能な栽培装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の栽培装置は、培養液により生育する栽培対象を栽培する栽培装置であって、一枚の樹脂製シート材料で構成される全体舟状の本体部を備え、前記本体部は、底壁と、前記底壁から立ち上がる側壁と、前記側壁に囲まれて前記底壁から立ち上がり内部に栽培対象を収容する筒状の植付部と、を備え、前記底壁および前記側壁の少なくとも一部は、前記培養液を押しのけることで、押しのけられた前記培養液の重量分の浮力を発生させる浮力発生部を構成し、前記浮力発生部により発生した浮力を利用して前記培養液に浮くことを特徴とする。
【0007】
このような本発明によれば、本体部を全体舟状に形成することで培養液に浮遊可能な栽培装置を得ることができる。そして、本体部は、例えば、塩化ビニル等のプラスチックで構成された一枚の薄板状の樹脂製シート材料を真空成形等することで得ることができる。このため、従来の栽培装置のように、厚板の発泡材等の材料を用いて本体部を製造する必要がなく、栽培装置全体の大型化を抑制することができる。また、この場合、発泡材を用いる構成と比較して、本体部を高耐久化させるとともに、本体部の清掃を容易にすることができる。また、一枚の樹脂製シート材料で本体部を構成できることから、従来の栽培装置のように上側シートと下側シートを接着させて中空構造を設ける必要がない。したがって、接着箇所の剥離や中空構造内部に侵入した培養液に対応する必要がなく、低い管理コストで栽培対象を栽培することができる。このように、一枚の樹脂製シート材料を用いて構成した場合にも、培養液に浮遊可能な栽培装置を提供することができる。
【0008】
この際、前記植付部の内部は、上下方向に貫通し、前記植付部の内周面は、前記底壁の底側に向かうにしたがって縮径するテーパ面を構成していることが好ましい。このような構成によれば、植付部の内部にテーパ面を設けたことで、例えば、当該テーパ面に沿って栽培対象の芽を、根のある側から徐々に広がるように生育させることができる。これにより、植付部に収容された栽培対象の芽が複数個大きく生育した際に、複数個の芽の根元側部分を互いに接近させてまとめ易く、栽培対象の姿勢を安定させ易くすることができる。
【0009】
また、前記底壁には、下面から上面の上方に突出するリブが設けられ、前記リブは、上下方向に交差する交差方向に延びる第1リブと、前記第1リブに交差して延びる第2リブと、で構成されていることが好ましい。このような構成によれば、本体部の底壁上面には、第1リブと第2リブとで、上下方向に交差して2方向に延びる複数のリブが形成されることとなり、本体部の強度が向上する。このため、本体部が変形し難くなることから、浮力発生部で発生する浮力を安定して維持することができる。
【0010】
また、前記側壁のうち、上下方向に交差する交差方向の一方側に位置する第1側壁に設けられる第1連結部と、前記側壁のうち、前記交差方向の他方側に位置する第2側壁に設けられる第2連結部と、を備え、前記第1連結部は、前記一方側に突出するフランジ部と、前記フランジ部から下側に突出する突出部と、を備え、前記第2連結部は、前記第2側壁から前記一方側に膨出する膨出部と、前記膨出部の上面に形成されて前記突出部が嵌合する嵌合孔と、を備え、前記突出部と前記嵌合孔を介して前記第1連結部と前記第2連結部とを接続することで、前記交差方向に複数個連結可能とすることが好ましい。このような構成によれば、第1側壁に設けられた第1連結部と、第2側壁に設けられた第2連結部とを接続することで、複数個の栽培装置を交差方向に連結することができる。このため、複数個の栽培装置をまとめて移動させること等が容易となり、栽培装置の設置、運搬、または回収等を容易にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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