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公開番号
2025129103
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2024026088
出願日
2024-02-25
発明の名称
電子機器
出願人
一般社団法人NAGOYA
代理人
個人
主分類
A01M
29/18 20110101AFI20250828BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】本発明は、簡単な構成で、近づいてきた海獣を高確率で追い返すことができる電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】本発明の電子機器10は、電源43から供給される直流電圧を変換部42により少なくとも5kHz以上500kHz以下の周波数で変化する交流電圧に変換して出力部47により出力させる交流変換部40Aと、2枚の振動板50であって、それぞれの表面に出力部47により出力される交流電圧の出力電圧が通電され、かつ、それぞれの裏面に交流電圧の基準電圧が通電され、それぞれの表面が互いに異なる方向を向くように配置されている2枚の振動板50と、交流変換部40Aを制御して、2枚の振動板50の表面のそれぞれに異なる波形の出力電圧を通電させる制御部44と、を備え、振動板50のそれぞれから海水中SWに音波を発生させてイルカDPを追い返す。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
海水中で使用される電子機器において、
電源、変換部及び出力部を有し、前記電源から供給される直流電圧を前記変換部により少なくとも5kHz以上500kHz以下の周波数で変化する交流電圧に変換して前記出力部により出力させる交流変換部と、
交流電圧が印加されると振動する少なくとも2枚の振動板であって、それぞれの表面に前記出力部により出力される交流電圧の出力電圧が通電され、かつ、それぞれの裏面に交流電圧の基準電圧が通電され、それぞれの表面が互いに異なる方向を向くように配置されている少なくとも2枚の振動板と、
前記交流変換部を制御して、前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに異なる波形の出力電圧を通電させる制御部と、
を備え、
前記少なくとも2枚の振動板のそれぞれから海水中に音波を発生させて海獣を追い返す、
電子機器。
続きを表示(約 820 文字)
【請求項2】
前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに通電される異なる波形の各出力電圧は、14kHz以上20kHz以下の周波数で変化する出力電圧の部分、及び、94kHz以上134kHz以下の周波数で変化する出力電圧の部分が含まれる、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記交流変換部は、自身が出力する交流電圧の出力電圧の出力先を切り替えるスイッチ回路を含み、
前記制御部は、前記スイッチ回路を制御して前記出力部により出力される出力電圧の出力先を切り替えて前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに異なるタイミングで出力電圧を通電させる、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記交流変換部、前記少なくとも2枚の振動板及び前記制御部を収容している筒体、
を更に備え、
前記少なくとも2枚の振動板のうちの一の振動板は前記筒体の一端側にその表面を向けた姿勢で前記一端側に配置され、かつ、他の振動板は前記筒体の他端側にその表面を向けた姿勢で前記他端側に配置されており、
重心が前記筒体の軸方向の中心よりも前記一端側又は前記他端側にずれた位置に設定されている、
請求項1~3のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記出力部は、前記出力電圧を出力する第1出力端子及び前記基準電圧を出力する第2出力端子を含み、
その一端が前記第1出力端子及び前記第2出力端子の一方に接続され、海水中で弾性変形可能な電線、
を更に備え、
前記制御部が前記交流変換部を制御して前記少なくとも2枚の振動板の表面のいずれか一方に前記出力電圧を通電させると、前記第1出力端子と前記第2出力端子との間に交流電界を形成させて、ロレンチーニ器官を有する魚類を追い返す、
請求項1~3のいずれか一項に記載の電子機器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
クジラやイルカなど海産哺乳類(海獣)を混獲する漁業によって漁獲された水産物及び水産加工品の米国への輸入を規制する、海産哺乳類保護法(MMPA:Marine Mammal Protection Act)の措置が2026年1月1日から施行されることが水産庁により公示されている(非特許文献1参照)。
MMPAが開始されると、すなわち、本願の出願から2年を経過前の時点では、我が国の漁業従事者は、例えばイルカを混獲して漁獲された水産物及び水産加工品を米国へ輸出することができなくなる。我が国の漁場には多くのイルカが生息していることから、2026年以降、我が国の漁業従事者にとってイルカの混獲は極めて深刻な問題である。
【0003】
この問題を解決するために、例えば、5kHz~500kHzの超音波をランダムに発生させ、イルカやクジラ類を忌避する装置(イルカ避け発信機 DDD03H)が販売されている(非特許文献2参照)。非特許文献2によれば、この装置は5kHz~500kHzのイルカやクジラ類が不快に思う周波数帯の超音波をランダムに発生させることによりイルカやクジラ類を船や漁具に近づけさせないことで、漁業被害の減少を期待できるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国海産ほ乳類保護法に基づく水産物の輸入規制について、水産庁[online]、令和5年11月、[2024年2月17日検索]、インターネット<URL:https://www.maff.go.jp/j/shokusan/export/attach/pdf/us_mmpa-3.pdf>
イルカ忌避装置(イルカ避け発信機)DDD03Hの紹介、有限会社丸新商店[online]、[2024年2月17日検索]、インターネット<URL:https://marushin-tuna.co.jp/ddd03.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本願の発明者は、近い将来MMPAが開始された後に、我が国の漁業従事者が海獣の混獲によるダメージをなくせる又は低減できるように、海中で超音波を発生させる試験を行い、非特許文献2に開示されている装置の改良点を見つけ出し、更に、新たな装置の試作と試験とを繰り返し行ってきた。
具体的な発明の内容については後述するが、本願の発明者は、これまでの試験研究の結果、非特許文献2に開示されている装置よりも、高確率で海獣を追い返すことができる装置の発明を完成することができた。
【0006】
本発明は、簡単な構成で、近づいてきた海獣を高確率で追い返すことができる電子機器の提供を目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1態様の電子機器は、
海水中で使用される電子機器において、
電源、変換部及び出力部を有し、前記電源から供給される直流電圧を前記変換部により少なくとも5kHz以上500kHz以下の周波数で変化する交流電圧に変換して前記出力部により出力させる交流変換部と、
交流電圧が印加されると振動する少なくとも2枚の振動板であって、それぞれの表面に前記出力部により出力される交流電圧の出力電圧が通電され、かつ、それぞれの裏面に交流電圧の基準電圧が通電され、それぞれの表面が互いに異なる方向を向くように配置されている少なくとも2枚の振動板と、
前記交流変換部を制御して、前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに異なる波形の出力電圧を通電させる制御部と、
を備え、
前記少なくとも2枚の振動板のそれぞれから海水中に音波を発生させて海獣を追い返す。
【0008】
第2態様の電子機器は、
第1態様の電子機器であって、
前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに通電される異なる波形の各出力電圧は、14kHz以上20kHz以下の周波数で変化する出力電圧の部分、及び、94kHz以上134kHz以下の周波数で変化する出力電圧の部分が含まれる。
【0009】
第3態様の電子機器は、
第1態様又は第2態様の電子機器であって、
前記交流変換部は、自身が出力する交流電圧の出力電圧の出力先を切り替えるスイッチ回路を含み、
前記制御部は、前記スイッチ回路を制御して前記出力部により出力される出力電圧の出力先を切り替えて前記少なくとも2枚の振動板の表面のそれぞれに異なるタイミングで出力電圧を通電させる。
【0010】
第4態様の電子機器は、
第1態様~第3態様のいずれか一態様の電子機器であって、
前記交流変換部、前記少なくとも2枚の振動板及び前記制御部を収容している筒体、
を更に備え、
前記少なくとも2枚の振動板のうちの一の振動板は前記筒体の一端側にその表面を向けた姿勢で前記一端側に配置され、かつ、他の振動板は前記筒体の他端側にその表面を向けた姿勢で前記他端側に配置されており、
重心が前記筒体の軸方向の中心よりも前記一端側又は前記他端側にずれた位置に設定されている。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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