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公開番号2025129524
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026208
出願日2024-02-26
発明の名称海洋生物捕獲器具
出願人北海道電力株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類A01M 23/08 20060101AFI20250829BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】内側に進入した海洋生物の逃げ出しを効果的に防止することが可能な海洋生物捕獲器具を提供する。
【解決手段】捕獲器具1は、側面部に海洋生物が進入可能な進入口2aが形成された本体2と、本体2の進入口2aに重なるように本体2に設けられた複数の細長弾性部材4a、4bを備え、海洋生物による進入口2aから本体2内への進入を許容し、本体2内に進入した海洋生物の進入口2aからの脱出を防止する脱出防止手段4と、を備える。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
側面部に海洋生物が進入可能な進入口が形成された本体と、
前記本体の前記進入口に重なるように前記本体に設けられた複数の細長弾性部材を備え、海洋生物による前記進入口から前記本体内への進入を許容し、前記本体内に進入した海洋生物の前記進入口からの脱出を防止する脱出防止手段と、
を備える、
海洋生物捕獲器具。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記脱出防止手段は、
前記進入口の上側で支持され、前記本体内を下向きかつ内向きに延びる複数の第1の細長弾性部材と、
前記進入口の下側で支持され、前記第1の細長弾性部材と交差するように前記本体内を上向きかつ内向きに延びる複数の第2の細長弾性部材と、を備える、
請求項1に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項3】
前記第1の細長弾性部材及び前記第2の細長弾性部材は、前記進入口の左右方向に交互に並べて配置されている、
請求項2に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項4】
前記第1の細長弾性部材及び前記第2の細長弾性部材は、幅方向よりも厚さ方向に変形しやすい細長の板状部材であり、それぞれの前記幅方向が前記進入口の左右方向を向くように並べられている、
請求項2又は3に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項5】
前記第1の細長弾性部材及び前記第2の細長弾性部材は、その長さの中間領域で互いに交差するように配置されている、
請求項2又は3に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項6】
前記脱出防止手段は、前記進入口の左端及び右端で支持され、前記本体内を内向きに延び、前記進入口と前記第1の細長弾性部材及び前記第2の細長弾性部材との間に存在する隙間を覆うカバー手段をさらに備える、
請求項2又は3に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項7】
前記本体内に設けられ、収容された餌からにおい成分が流出可能な開口が形成された餌収容筒を備え、
前記本体の上面部には、前記餌収容筒に餌を投入可能な投入口が設けられ、当該投入口には、蓋が着脱自在に取り付けられている、
請求項1から3のいずれか1項に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項8】
前記細長弾性部材の先端部は、前記餌収容筒に接触している、
請求項7に記載の海洋生物捕獲器具。
【請求項9】
前記本体は、少なくとも一部がトリカルネットで形成され、
前記第1の細長弾性部材及び前記第2の細長弾性部材は、前記トリカルネットの網目を構成する線材に締め付けられた結束バンドである、
請求項2又は3に記載の海洋生物捕獲器具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、海洋生物捕獲器具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化対策のために海洋生態系に取り込まれた炭素であるブルーカーボンに注目が集まっている。ブルーカーボンの生成には、海底に広がる海藻が大きな役割を果たしているが、海藻がなかなか定着しない海域も多く、ウニが海藻を食べ尽くすことによる磯焼けが原因であると言われている。現状では、潜水作業によりウニを駆除しているが、大きなコストや労力を要するため、ウニの効率的な駆除を行う手法が要望されている。そこで、ウニを捕獲するための捕獲器具を海底に設置することが考えられる。例えば、特許文献1には、2つの籠が上下に並べて配置され、2つの籠の間に周囲360°から海洋生物の進入を許す落し口が設けられた捕獲器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-60887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の捕獲器具では、落し口が単なる開口であるため、内側に進入したウニが餌を食べた後、壁面を登って外側に簡単に逃げ出すことができる、という問題がある。このような問題は、ウニを捕獲する場合に限られず、他の海洋生物を捕獲する場合にも存在している。
【0005】
本発明は、このような背景に基づいてなされたものであり、内側に進入した海洋生物の逃げ出しを効果的に防止することが可能な海洋生物捕獲器具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係る海洋生物捕獲器具は、
側面部に海洋生物が進入可能な進入口が形成された本体と、
前記本体の前記進入口に重なるように前記本体に設けられた複数の細長弾性部材を備え、海洋生物による前記進入口から前記本体内への進入を許容し、前記本体内に進入した海洋生物の前記進入口からの脱出を防止する脱出防止手段と、
を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、内側に進入した海洋生物の逃げ出しを効果的に防止することが可能な海洋生物捕獲器具を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具の構成を簡略的に示す斜視図である。
本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具の構成を示す正面図である。
本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具の構成を示す平面図である。
本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具の構成を示す底面図である。
(a)は、本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具における脱出防止手段の構成を示す拡大図であり、(b)は、(a)の海洋生物捕獲器具をA-A線で切断した断面図である。
(a)は、図5(b)の海洋生物捕獲器具において進入口の左端に支持された細長弾性部材を図示した断面図であり、(b)は、(a)の海洋生物捕獲器具をB-B線で切断した断面図である。
(a)は、本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具に海洋生物が進入する様子を示す図であり、(b)は、(a)の海洋生物捕獲器具から海洋生物が脱出しようとする様子を示す図である。
本発明の変形例に係る海洋生物捕獲器具の構成を示す斜視図である。
実施例における試作機の外観を撮影した図である。
実施例における試作機と共に水槽に入れられたウニの外観を撮影した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係る海洋生物捕獲器具を、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面では、同一又は同等の部分に同一の符号を付す。
【0010】
実施の形態に係る海洋生物捕獲器具は、海底に設置され、海底又は海中を移動する海洋生物を捕獲し、その後の脱出を防止する装置である。捕獲対象の海洋生物は、任意の海洋生物であるが、特に、海底付近を移動する生物、例えば、ウニ、ヒトデ、ナマコ等の棘皮動物である。以下、図1~図6を参照して、実施の形態に係る海洋生物捕獲器具の構成を説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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