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公開番号2025131404
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024029123
出願日2024-02-28
発明の名称膵癌の検出方法
出願人国立研究開発法人国立がん研究センター,国立大学法人 宮崎大学,国立大学法人大阪大学
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類G01N 33/68 20060101AFI20250902BHJP(測定;試験)
要約【課題】既存の腫瘍マーカーより感度良く膵癌を検出することのできる方法。
【解決手段】CD276に由来する配列番号1のアミノ酸配列を含む対象ペプチド断片又はタンパク質断片の、被験者に由来する検体中における値を質量分析測定法により測定し、測定した値が、健常者に由来する検体中における前記対象ペプチド断片又はタンパク質断片の値に対し有意に高いか否かによって膵癌の有無を判定する、膵癌の検出方法。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
CD276に由来する配列番号1のアミノ酸配列を含む対象ペプチド断片又はタンパク質断片の、被験者に由来する検体中における値を質量分析測定法により測定し、測定した値が、健常者に由来する検体中における前記対象ペプチド断片又はタンパク質断片の値に対し有意に高いか否かによって膵癌の有無を判定する、膵癌の検出方法。
続きを表示(約 50 文字)【請求項2】
前記検体が、尿、血液又は血漿である、請求項1に記載の膵癌の検出方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、膵癌の検出方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
膵癌(Pancreatic cancer)とは、膵臓の細胞から発生する悪性腫瘍の一つであり、初期症状が出づらく初期段階で見つけにくいとされる。膵癌は国内の悪性腫瘍死亡数の第4位であることから、早期に検出する技術が求められている。
【0003】
既存の腫瘍マーカーとして、CA19-9などが報告され、臨床的な診断に用いられているが、既存のマーカーの多くは感度が60%程度に過ぎない(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
Fahrmann JF, Schmidt CM, Mao X, et al., "Lead-Time Trajectory of CA19-9 as an Anchor Marker for Pancreatic Cancer Early Detection." Gastroenterology. 2021 Mar;160(4):1373-1383.e6.
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、既存の腫瘍マーカーより感度良く膵癌を検出することのできる方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するための手段には、以下の態様が含まれる。
(1)CD276に由来する配列番号1のアミノ酸配列を含む対象ペプチド断片又はタンパク質断片の、被験者に由来する検体中における値を質量分析測定法により測定し、測定した値が、健常者に由来する検体中における前記対象ペプチド断片又はタンパク質断片の値に対し有意に高いか否かによって膵癌の有無を判定する、膵癌の検出方法。
(2)前記検体が、尿、血液又は血漿である、(1)に記載の膵癌の検出方法。
(3)前記検体が尿の場合、前記対象ペプチド断片又はタンパク質断片の値をクレアチニン濃度で補正する、(2)に記載の膵癌の検出方法。
【発明の効果】
【0007】
本開示により、既存の腫瘍マーカーより感度良く膵癌を検出することのできる方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
CD276の全長アミノ酸配列。
トリプシン消化で生ずるペプチド断片のC末端の性質について説明する模式図である。
トリプシン消化により生ずるペプチド断片のC末端(左)及び本来のC末端由来のペプチド断片のC末端(右)のMS/MSスペクトルを示す。
探索群で得られたペプチド断片を、FC値とその危険率との関係でプロットした散布図である。
検証群で得られたペプチド断片を、FC値とその危険率との関係でプロットした散布図である。
探索群及び検証群での候補ペプチド断片の関係を示すベン図である。
対象ペプチド断片の、健常者及び切除可能膵癌患者における値を比較して示すグラフ。
対象ペプチド断片と、既存膵癌検出マーカーであるCA19-9との膵臓癌の検出力をROC-AUCで比較したグラフ。
切除可能膵癌患者において、手術前後の対象ペプチド断片値を示すグラフ。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示における新規な腫瘍マーカーとしてのCD276はB7-H3とも称され、多くの組織及び細胞型に発現するI型膜貫通蛋白質である。CD276は、B7免疫調節ファミリーに属する約100kDaの糖蛋白であり、T細胞共刺激因子及びT細胞共阻害因子の両方として機能することによって、T細胞媒介性免疫応答の調節に関与する。
【0010】
本開示に係る膵癌の検出方法は、エラスターゼにより消化されて細胞表面から脱落したと考えられるCD276断片が、健常者の尿よりも膵癌患者の尿に多く存在するという知見に基づくものである。すなわち、本開示に係る膵癌の検出方法は、CD276に由来する下記配列番号1のアミノ酸配列を含む対象ペプチド断片又はタンパク質断片(以下、まとめて「対象ペプチド断片」とする。)の、被験者に由来する検体中における値を質量分析測定法により測定し、測定した値が、健常者に由来する検体中における前記対象ペプチド断片の値に対し有意に高いか否かによって膵癌の有無を判定するものである。
(【0011】以降は省略されています)

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