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公開番号2025130992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024028436
出願日2024-02-28
発明の名称扉開放維持構造及び扉開放維持部材
出願人日東工業株式会社
代理人弁理士法人クスノキ特許事務所
主分類H05K 5/03 20060101AFI20250902BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】筐体本体の開口部が上向きとなっている状態で開かれている扉が、意図せず閉じてしまうことを抑制できるようにすること。
【解決手段】筐体本体81と扉82を有する電気電子機器収納用箱と、扉開放維持部材2と、を備えた扉開放維持構造であって、筐体本体が、開口部が上向きの状態、かつ、立上片が上下方向に延びるように配置され、扉開放維持部材は、第一壁部21が立上片の内側側面と対向し、第二壁部22が立上片の外側側面と対向した状態となるように立上片81bが被差込部に差し込まれて、他端側が扉の向かいに位置する状態とされ、扉が閉まる方向に力が掛けられた場合に、立上片の外側側面と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部71を介在させる、若しくは、立上片と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部を介在させた状態を維持させる構成とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
開口部の周りに立上片を有する筐体本体と、回動可能に筐体本体に取り付けられる扉と、を有する電気電子機器収納用箱と、扉が閉まることを抑制するために筐体本体に取り付けられる扉開放維持部材と、を備えた扉開放維持構造であって、
筐体本体が、開口部が上向きの状態、かつ、立上片が上下方向に延びるように配置され、
第一壁部と第二壁部の間に位置する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を一端側に備えた扉開放維持部材は、第一壁部が立上片の内側側面と対向し、第二壁部が立上片の外側側面と対向した状態となるように立上片が被差込部に差し込まれて、他端側が扉の向かいに位置する状態とされ、
扉が閉まる方向に力が掛けられた場合に、立上片の外側側面と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部を介在させる、若しくは、立上片と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部を介在させた状態を維持させる扉開放維持構造。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
扉開放維持部材は、
側面視において、
第一壁部の内側側面との当接点を通って第一壁部の基端側に延びる直線と第二壁部の基端との距離である基端距離よりも、第一壁部の内側側面との当接点を通って第一壁部の基端側に延びる直線との距離が短くなる部分を第二壁部の基端よりも先端側に備える請求項1に記載の扉開放維持構造。
【請求項3】
第一壁部が立上片と接触する位置は、第二壁部が立上片と接触する位置よりも下方となる請求項1に記載の扉開放維持構造。
【請求項4】
一端側に、第一壁部と第二壁部の間に有する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を備え、
被差込部に、立上片の内側側面に接触可能な第一壁部と、立上片の外側側面に接触可能な第二壁部を備え、
側面視において、
第二壁部の基部側の内側面の延長線上の第二壁部の基端部より先端側において、その延長線上の一部の箇所が他の延長線上の部分よりも第一壁部との距離が短くなる、若しくは、第二壁部の基部側の内側面の延長線であって第二壁部の基端部より先端側に位置する延長線と第一壁部の距離よりも第一壁部と第二壁部との距離が短くなる部分を備える
電気電子機器収納用箱の扉開放維持部材。
【請求項5】
一端側に、第一壁部と第二壁部の間に有する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を備え、
被差込部に、立上片の内側側面に接触可能な第一壁部と、立上片の外側側面に接触可能な第二壁部を備え、
第二壁部の基端部より先端側に第一壁部側に突出する突出部を有する
電気電子機器収納用箱の扉開放維持部材。
【請求項6】
一端側に被差込部を備え、他端側に、第三壁部と第四壁部の間に位置する隙間に立上片を差し込み可能とする第二被差込部を備え、
第一壁部の先端が延びる方向と第三壁部の先端が延びる方向がなす角度は0度より大きいが180度より小さく、
被差込部の第一壁部と第二壁部の距離は、第二被差込部の第三壁部と第四壁部の距離よりも短く構成される請求項4又は5に記載の電気電子機器収納用箱の扉開放維持部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、扉開放維持構造及び扉開放維持部材に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
電気機器収納用箱の筐体の内部に機器の取り付けや配線作業などを行なう場合には、扉を開放して作業が行われるが、筐体の開口部が上向きの状態で開いていた扉が衝撃や別の作業者が不意にぶつかることにより意図せず閉じると、作業者に危険が及ぶおそれがある。このため、作業中は扉が開いた状態を維持させておくことが必要である。特許文献1では、筐体と扉との間に扉開放維持部材を配置し、扉を開いた状態に安定に保持させることが提案されているが、特許文献1に開示の扉開放維持部材は、筐体と扉との間に配置される際に、脱落防止片を回動させて、水切係合部を用いて水切部を挟み込む作業が必要であり、この作業が手間となる。また、脱落防止片を回動可能とさせるという複雑な構造となってしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-75404号公報
【0004】
上記の問題を解決するために、発明者は、回動機構のない図13に示すような扉開放維持部材P2を考えた。筐体の開口を形成する立上片に被差込部を差込むことで、この扉開放維持部材P2が扉の開放を抑制することを期待して創作したものである。しかしながら、この扉開放維持部材P2は、取り付けやすさを考慮して、被差込部が若干末広がりになる傾斜辺を備える溝状に形成されていたため、扉が閉まる方向に力が加わると、扉開放維持部材P2が上方向に移動し、扉から開放維持部材P2が脱落してしまう虞があることがわかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本件の発明者は、この点について鋭意検討することにより解決を試みた。本発明が解決しようとする課題は、筐体本体の開口部が上向きとなっている状態で開かれている扉が、意図せず閉じてしまうことを抑制できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、開口部の周りに立上片を有する筐体本体と、回動可能に筐体本体に取り付けられる扉と、を有する電気電子機器収納用箱と、扉が閉まることを抑制するために筐体本体に取り付けられる扉開放維持部材と、を備えた扉開放維持構造であって、筐体本体が、開口部が上向きの状態、かつ、立上片が上下方向に延びるように配置され、第一壁部と第二壁部の間に位置する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を一端側に備えた扉開放維持部材は、第一壁部が立上片の内側側面と対向し、第二壁部が立上片の外側側面と対向した状態となるように立上片が被差込部に差し込まれて、他端側が扉の向かいに位置する状態とされ、扉が閉まる方向に力が掛けられた場合に、立上片の外側側面と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部を介在させる、若しくは、立上片と第二壁部が接触した個所よりも上方、かつ、外側側面と第二壁部の間に空間部を介在させた状態を維持させる扉開放維持構造とする。
【0007】
また、扉開放維持部材は、側面視において、第一壁部の内側側面との当接点を通って第一壁部の基端側に延びる直線と第二壁部の基端との距離である基端距離よりも、第一壁部の内側側面との当接点を通って第一壁部の基端側に延びる直線との距離が短くなる部分を第二壁部の基端よりも先端側に備える構成とすることが好ましい。
【0008】
また、第一壁部が立上片と接触する位置は、第二壁部が立上片と接触する位置よりも下方となる構成とすることが好ましい。
【0009】
また、一端側に、第一壁部と第二壁部の間に有する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を備え、被差込部に、立上片の内側側面に接触可能な第一壁部と、立上片の外側側面に接触可能な第二壁部を備え、側面視において、第二壁部の基部側の内側面の延長線上の第二壁部の基端部より先端側において、その延長線上の一部の箇所が他の延長線上の部分よりも第一壁部との距離が短くなる、若しくは、第二壁部の基部側の内側面の延長線であって第二壁部の基端部より先端側に位置する延長線と第一壁部の距離よりも第一壁部と第二壁部との距離が短くなる部分を備える電気電子機器収納用箱の扉開放維持部材とすることが好ましい。
【0010】
また、一端側に、第一壁部と第二壁部の間に有する隙間に立上片を差し込み可能とする被差込部を備え、被差込部に、立上片の内側側面に接触可能な第一壁部と、立上片の外側側面に接触可能な第二壁部を備え、第二壁部の基端部より先端側に第一壁部側に突出する突出部を有する電気電子機器収納用箱の扉開放維持部材とすることが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)

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