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公開番号
2025130326
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027433
出願日
2024-02-27
発明の名称
控え杭と緊張材の結合方法及び山留め構造
出願人
東急建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E02D
17/04 20060101AFI20250901BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】山留め壁の後面に地盤アンカーの設置が可能な敷地が十分にない場合であっても、山留め壁を後面から支持する、控え杭と緊張材の結合方法を提供する。
【解決手段】前面に掘削空間を設ける山留め壁の後面に設ける控え杭と、前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を結合する、控え杭と緊張材の結合方法であって、杭孔を削孔し、前記杭孔に前記控え杭を建て込み、前記杭孔に杭孔固化材を充填して固化し、前記山留め壁側から前記控え杭に向けてアンカー孔を削孔し、前記アンカー孔に前記緊張材を挿入し、前記アンカー孔にアンカー孔固化材を充填して固化し、前記杭孔固化材及び前記アンカー孔固化材を介して前記控え杭と前記緊張材を結合する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
前面に掘削空間を設ける山留め壁の後面に設ける控え杭と、前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を結合する、控え杭と緊張材の結合方法であって、
杭孔を削孔し、前記杭孔に前記控え杭を建て込み、
前記杭孔に杭孔固化材を充填して固化し、
前記山留め壁側から前記控え杭に向けてアンカー孔を削孔し、
前記アンカー孔に、先端に耐荷体を設けた前記緊張材を挿入し、
前記アンカー孔にアンカー孔固化材を充填して固化し、前記杭孔固化材及び前記アンカー孔固化材を介して前記控え杭と前記緊張材を結合することを特徴とする、
控え杭と緊張材の結合方法。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記アンカー孔は、前記杭孔内において前記杭孔固化材が固化した箇所の外周壁面に長さ方向に亘って螺旋状の螺旋溝を有し、
前記螺旋溝は、側面に一つの溝付けチップが突出させた溝付けビットを前記アンカー孔内に挿入し、前記杭孔内で前記杭孔固化材が固化した箇所で前記溝付けビットを回転させながら送り進めて前記アンカー孔の外周壁面に螺旋溝を形成する、溝付け工程と、
前記溝付けビットを回転させずにまっすぐに引き抜く、引き抜き工程と、により形成することを特徴とする、
請求項1に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項3】
前記控え杭は、上下に所定の間隔を設けて配置した下部控え杭及び上部控え杭と、前記下部控え杭と前記上部控え杭に亘って両側面を固定する側板からなる中間部と、からなり、
前記アンカー孔は、前記山留め壁側から前記控え杭の前記中間部に向けて削孔することを特徴とする、
請求項2に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項4】
前記中間部は、前記側板の内面に固定した溶接金網を有することを特徴とする、
請求項3に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項5】
前記中間部は、前記側板の内面に、側面視で前記緊張材の軸方向と直交する方向と平行な等間隔の溝を有することを特徴とする、
請求項3に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項6】
前記控え杭は、コンクリートと鉄筋籠とからなる現場造成杭であり、
前記鉄筋籠は、前面の前記緊張材が通過する位置に鉄筋開口部を有し、
前記アンカー孔は、前記山留め壁側から前記鉄筋開口部に向けて削孔し、
前記杭孔に充填する前記杭孔固化材は、前記コンクリートであることを特徴とする、
請求項2に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項7】
前記鉄筋籠内に内鉄筋籠を前記緊張材の方向に合わせて配置し、前記耐荷体と前記緊張材を前記内鉄筋籠に配置することを特徴とする、
請求項6に記載の控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項8】
前面に掘削空間を設ける山留め壁の後面に設ける控え杭と、前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を結合する、控え杭と緊張材の結合方法であって、
杭孔を削孔し、前記杭孔に前記控え杭を建て込み、
前記山留め壁側から前記控え杭に向けて削孔してアンカー孔を削孔し、
前記アンカー孔に前記緊張材を挿入し、
前記杭孔に杭孔固化材を充填して固化することで、前記杭孔固化材を介して前記控え杭と前記緊張材を結合するとともに、前記アンカー孔にアンカー孔固化材を充填して固化することを特徴とする、
控え杭と緊張材の結合方法。
【請求項9】
前面に掘削空間を設ける山留め壁と、
前記山留め壁の後面に設ける控え杭と、
前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を有し、
前記控え杭と前記緊張材を、請求項1乃至8のいずれか一項の控え杭と緊張材の結合方法により結合する、
山留め構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、山留め壁における控え杭と緊張材の結合方法及び山留め構造に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物の地下や基礎を構築するために根切りを行う場合、周辺地盤が崩れを防ぐ山留め壁が必要である。
山留め壁を支持する工法としては、対向する山留め壁間に切梁を配置する方法があるが、この方法は切梁の配置工程の他にも、切梁の存在が他の作業を制限してしまうため、工期が長くなり、コストも高くなってしまう。
【0003】
切梁を用いずに山留め壁を支持する工法としては、特に以下の二つの工法が知られている。
(1)タイバックアンカー工法
特許文献1には、図13のように、前面を掘削する山留め壁を、その後面に設けた控え杭と、地表面近くに設置した緊張材によって支持する、タイバックアンカー工法が記載されている。
(2)地盤アンカー工法
特許文献2には、図14のように、山留め壁から斜め下方に向けて設置した地盤アンカーによって支持する、地盤アンカー工法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-162266号公報
特開昭59-173422号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
タイバックアンカー工法は、緊張材を地表面近くに設置するため、控え杭が有効に働くためには掘削底面から上方に伸ばした主働滑り線の外側に控え杭がなければならない。
このため、山留め壁と控え杭との離れ寸法Lは腹起しから掘削底面までの距離程度以上なければならず、山留め壁の後面に控え杭を打設可能な余地が十分に必要である。
【0006】
地盤アンカー工法は、地盤アンカーの定着が定着体と地盤との摩擦抵抗によるものであるため、摩擦抵抗が大きくなる定着層に一定以上の長さの定着体を設ける必要があり、山留め壁の後面に地盤アンカーの設置が可能な余地が十分に必要である。
しかし、とくに都市部では敷地に余裕がないため、これらの工法が困難な場合が多い。
【0007】
また、短い定着長さで引張強度を高める工法としては、ラディッシュアンカー工法等のように回転翼を用いて削孔部を拡大して付着面積を大きくするものがあるが、回転翼で拡大できる程度の比較的柔らかい地盤でなければ適用できない。
【0008】
本発明は、山留め壁の後面に地盤アンカーの設置が可能な敷地が十分にない場合であっても、山留め壁を後面から支持する、控え杭と緊張材の結合方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためになされた本願発明は、前面に掘削空間を設ける山留め壁の後面に設ける控え杭と、前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を結合する、控え杭と緊張材の結合方法であって、杭孔を削孔し、前記杭孔に前記控え杭を建て込み、前記杭孔に杭孔固化材を充填して固化し、前記山留め壁側から前記控え杭に向けてアンカー孔を削孔し、前記アンカー孔に、先端に耐荷体を設けた前記緊張材を挿入し、前記アンカー孔にアンカー孔固化材を充填して固化し、前記杭孔固化材及び前記アンカー孔固化材を介して前記控え杭と前記緊張材を結合することを特徴とする。
前記アンカー孔は、前記杭孔内において前記杭孔固化材が固化した箇所の外周壁面に長さ方向に亘って螺旋状の螺旋溝を有し、前記螺旋溝は、側面に一つの溝付けチップが突出させた溝付けビットを前記アンカー孔内に挿入し、前記杭孔内で前記杭孔固化材が固化した箇所で前記溝付けビットを回転させながら送り進めて前記アンカー孔の外周壁面に螺旋溝を形成する、溝付け工程と、前記溝付けビットを回転させずにまっすぐに引き抜く、引き抜き工程と、により形成してもよい。
前記控え杭は、上下に所定の間隔を設けて配置した下部控え杭及び上部控え杭と、前記下部控え杭と前記上部控え杭に亘って両側面を固定する側板からなる中間部と、からなり、前記アンカー孔は、前記山留め壁側から前記控え杭の前記中間部に向けて削孔してもよい。
前記中間部は、前記側板の内面に固定した溶接金網を有してもよい。
前記中間部は、前記側板の内面に、側面視で前記緊張材の軸方向と直交する方向と平行な等間隔の溝を有してもよい。
前記控え杭は、コンクリートと鉄筋籠とからなる現場造成杭であり、前記鉄筋籠は、前面の前記緊張材が通過する位置に鉄筋開口部を有し、前記アンカー孔は、前記山留め壁側から前記鉄筋開口部に向けて削孔し、前記杭孔に充填する前記杭孔固化材は、前記コンクリートであってもよい。
前記鉄筋籠内に内鉄筋籠を前記緊張材の方向に合わせて配置し、前記耐荷体と前記緊張材を前記内鉄筋籠に配置してもよい。
【0010】
また、本願の発明は、前面に掘削空間を設ける山留め壁の後面に設ける控え杭と、前記山留め壁と前記控え杭とを連結する緊張材と、を結合する、控え杭と緊張材の結合方法であって、杭孔を削孔し、前記杭孔に前記控え杭を建て込み、前記山留め壁側から前記控え杭に向けて削孔してアンカー孔を削孔し、前記アンカー孔に前記緊張材を挿入し、前記杭孔に杭孔固化材を充填して固化することで、前記杭孔固化材を介して前記控え杭と前記緊張材を結合するとともに、前記アンカー孔にアンカー孔固化材を充填して固化することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
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