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公開番号2025127487
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024153
出願日2024-02-21
発明の名称新規酢酸菌とその利用
出願人岐阜県,アピ株式会社
代理人弁理士法人お茶の水内外特許事務所
主分類C12N 1/20 20060101AFI20250826BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】酢酸菌の発酵能や生理機能に対する効果については更なる研究が進められており、とりわけ、酢酸菌の食品や健康食品への適用が試みられている。そのため、これまで見出されていない酢酸菌を、発酵用微生物として利用したり、免疫賦活剤として利用したりすることが求められている。本発明は、酢酸菌の新規菌株を提供するとともに、その利用又は用途を提供する。
【解決手段】独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに受託番号NITE P-04018 で寄託された、Gluconacetobacter takamatsuzukensisである酢酸菌、及びその発酵組成物を提供する。さらに、当該酢酸菌を含む免疫賦活組成物などを提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに受託番号NITE P-04018で寄託された、グルコンアセトバクター・タカマツズケンシス(Gluconacetobacter takamatsuzukensis) に帰属する株。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
サクラの花から単離される、請求項1に記載の株。
【請求項3】
経口的に投与又は服用される、請求項1又は2に記載の株。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の株の酢酸菌の生菌、又は死菌、あるいはその乾燥粉末又は破砕物。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の株の酢酸菌を含有する、免疫賦活組成物。
【請求項6】
インターロイキン12の発現を促進する、請求項5に記載の免疫賦活組成物。
【請求項7】
食品用である、請求項5に記載の免疫賦活組成物。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の株の酢酸菌と、被発酵原料と、を含む発酵用組成物。
【請求項9】
請求項8に記載の発酵用組成物から得られる発酵組成物。
【請求項10】
食品用である、請求項9に記載の発酵組成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、グルコンアセトバクター・タカマツズケンシス (Gluconacetobacter takamatsuzukensis) に帰属する新規の酢酸菌株と、その利用に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
酢酸菌は、一般的に醸造酢の生産に用いられる発酵用微生物であるが(特許文献1など参照)、更に生体(例えば人体)の生理機能などに対する酢酸菌の効果に関する報告がいくつかある(特許文献2~6)。特許文献2には、酢酸菌の菌体を含む免疫賦活剤が開示されており、当該免疫賦活剤が抗体生産を高めることが示されている。特許文献3には、酢酸菌が乳酸菌(腸内細菌)の増殖を促進することが示されている。特許文献4には、酢酸菌を含むアレルギー症状改善用組成物が開示され、ホコリやハウスダストなどによる鼻の不快感が軽減されることが報告されている。特許文献5には、酢酸菌がビフィズス菌(腸内細菌)の増殖を促進することが示されている。特許文献6には、プラズマサイトイド樹状細胞を活性化する酢酸菌を含有する免疫賦活組成物が記載されている。しかしながら、健康食品市場などでの酢酸菌の原料化は殆どなされておらず、酢酸菌の機能性に関する知見は未知な部分が多い。
【0003】
酢酸菌は、代表的な種類として、グルコンアセトバクター(Gluconacetobacter) 属、アセトバクター(Acetobacter)属、グルコノバクター(Gluconobacter)属等を挙げることができる。また、グルコンアセトバクター属の酢酸菌として、グルコンアセトバクター・タカマツズケンシス(Gluconacetobacter takamatsuzukensis)(T61213-20-1a)が報告されている(非特許文献1参照)。
【0004】
また、インターロイキン12 (IL-12) は、マクロファージや樹状細胞から分泌されるサイトカインであり、免疫賦活作用が報告されている。それを踏まえて、マクロファージ細胞においてIL-12発現を亢進する特定の乳酸菌を、プロバイオティクスとして用いることが提案されている(非特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭63-059874号
特開昭58-105923号
特開2016-106528号
特開2021-059522号
特開2022-188416号
特開2023-085212号
【非特許文献】
【0006】
International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology (2013), 63, 3981~3988, Gluconacetobacter tumulisoli sp. nov., Gluconacetobacter takamatsuzukensis sp. nov. and Gluconacetobacter aggeris sp. nov., isolated from Takamatsuzuka Tumulus samples before and during the dismantling work in 2007
前橋工科大学研究紀要 第25巻 第47~48頁 (2022) IL-12発現を亢進するプロバイオティクスの探索・解析
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
酢酸菌の発酵能や生理機能に対する効果については更なる研究が進められており、とりわけ、酢酸菌の食品や健康食品への適用が試みられている。そのため、これまで見出されていない新規酢酸菌を、発酵用微生物として利用したり、免疫賦活剤として利用したりすることが求められている。そこで本発明は、酢酸菌の新規菌株を提供するとともに、その利用又は用途を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第一は、以下に示す新規の酢酸菌に関する。
[1]独立行政法人製品評価技術基盤機構特許微生物寄託センターに受託番号NITE P-04018で寄託された、グルコンアセトバクター・タカマツズケンシス (Gluconacetobacter takamatsuzukensis) に帰属する株。
[2]サクラの花から単離される、前記[1]に記載の株。
[3]経口的に投与又は服用される、前記[1]又は[2]に記載の株。
【0009】
本発明の第二は、新規の酢酸菌の形態に関する。
[4]前記[1]~[3]に記載の株の酢酸菌の生菌、又は死菌、あるいはその乾燥粉末又は破砕物。
【0010】
本発明の第三は、新規の酢酸菌を含む免疫賦活組成物に関する。
[5]前記[1]又は[2]に記載の株の酢酸菌を含有する、免疫賦活組成物。
[6]インターロイキン12の発現を促進する、前記[5]に記載の免疫賦活組成物。
[7]食品用である、前記[5]又は[6]に記載の免疫賦活組成物。
(【0011】以降は省略されています)

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