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公開番号
2025127040
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023520
出願日
2024-02-20
発明の名称
ベーカリー食品用ミックス、ベーカリー食品及びその製造方法
出願人
日清製粉プレミックス株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
A21D
10/02 20060101AFI20250825BHJP(ベイキング;生地製造または加工の機械あるいは設備;ベイキングの生地)
要約
【課題】ボリュームある外観及び口溶けや歯切れといった食感が従来に比して向上したベーカリー食品、特に、生地を冷凍する工程を有する場合においても外観及び食感に優れたベーカリー食品を提供することができる、ベーカリー食品用ミックスを提供する。
【解決手段】小麦粉、(A)ステアロイル乳酸塩、(B)L-アスコルビン酸及び(C)アルギン酸エステルを含有するベーカリー食品用ミックスであって、
小麦粉100質量部に対する、(A)ステアロイル乳酸塩の量をA質量部、(B)Lーアスコルビン酸の量をB質量部、(C)アルギン酸エステルの量をC質量部とした時に、下記の式を満たす、ベーカリー食品用ミックス。
式:C>10*A*√B。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
小麦粉、(A)ステアロイル乳酸塩、(B)L-アスコルビン酸及び(C)アルギン酸エステルを含有するベーカリー食品用ミックスであって、
小麦粉100質量部に対する、(A)ステアロイル乳酸塩の量をA質量部、(B)Lーアスコルビン酸の量をB質量部、(C)アルギン酸エステルの量をC質量部とした時に、下記の式を満たす、ベーカリー食品用ミックス。
式:C>10*A*√B
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
小麦粉100質量部に対し、植物性タンパク質を1.2質量部以上6.0質量部以下含む、請求項1に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項3】
パンを製造するために用いられる、請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックス。
【請求項4】
前記ベーカリー食品用ミックスを用いて、ストレート法である下記方法1にて製造したパンの比容積(mL/g)をX、
冷凍生地法である下記方法2にて製造したパンの比容積(mL/g)をYとした時に、下記の式を満たす、請求項3に記載のベーカリー食品用ミックス。
式:1.1>X/Y>1
方法1:
(1-1):前記ベーカリー食品用ミックスを、小麦粉100質量部に対し、68質量部の水、イースト4質量部、及びショートニング6質量部を加えた混合物とし、捏ねて生地を得る。
(1-2):(1-1)で得られた生地を相対湿度75%で、60分間、一次発酵させた後、50gに分割して丸め成形する。
(1―3):(1-2)で成形した生地を、38℃、相対湿度85%で50分間、発酵させる。発酵後の生地を、200℃にて10分間焼成してパンを得る。
方法2:
(2-1):前記ベーカリー食品用ミックスを、小麦粉100質量部に対し、64質量部の水、イースト5質量部及びショートニング6部を加えた混合物とし、捏ねて生地を得る。
(2-2):(2-1)で得られた生地を27℃、相対湿度75%で、5分間、一次発酵させた後、50gに分割する。
(2-3):(2-2)で分割した生地を、-20℃の冷凍庫に入れて凍結し、3日間保存する。
(2-4):(2-3)で冷凍保存後の生地を、室温で生地の中心温度が18℃になるまで静置して解凍した後、丸め成形する。
(2-5):(2-4)38℃、相対湿度85%で50分、発酵させる。発酵後の生地を、200℃にて10分間焼成してパンを得る。
【請求項5】
請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックスを用いて製造したベーカリー食品。
【請求項6】
請求項1又は2に記載のベーカリー食品用ミックスを用いるベーカリー食品の製造方法。
【請求項7】
前記ベーカリー食品用ミックスを含む生地を冷凍する工程を有する、請求項6に記載のベーカリー食品の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ステアロイル乳酸塩及びL-アスコルビン酸を含むベーカリー食品用ミックス、ベーカリー食品及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
見た目のボリュームに優れ、口溶け、歯切れのよい高品質なパン等のベーカリー食品を得るための技術として、従来から種々のものが提案されている。
特許文献1には、トランスグルタミナーゼ、L-アスコルビン酸及びステアロイル乳酸塩からなるパン類用乳化剤を含有する冷凍生地用パン品質改良剤が記載されている。同文献には、前記品質改良剤は、冷凍パン生地から優れた品質のパン類を製造することができると記載されている。
【0003】
また、特許文献2には、高蛋白含有強力粉を用いたパン生地において、シスチン又はステアロイル乳酸カルシウムを添加することで、得られるパンにおいて一層ボリュームが向上することや、L-アスコルビン酸を含むイーストフードを併用することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/157577号
特開平3-184331号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、近年のベーカリー食品用ミックスには高機能化がますます求められており、ボリューム及び食感を従来よりも更に高いレベルで優れたものとすることのできるベーカリー食品用ミックスが求められている。
また、特許文献1及び2に記載の従来技術のように上記の(A)ステアロイル乳酸塩と(B)L-アスコルビン酸を組み合わせただけでは、生地を冷凍する工程を経るベーカリー食品において、外観や食感が不十分となる傾向があることが判明した。
【0006】
本発明は上記従来技術の問題を解決することを目的としており、ボリュームある外観と歯切れや口溶けといった食感が従来に比して向上したベーカリー食品が得られるベーカリー食品用ミックス、並びに、外観及び食感が従来に比して向上したベーカリー食品を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は鋭意検討した結果、小麦粉に対し、(A)ステアロイル乳酸塩及び(B)L-アスコルビン酸に加えて(C)アルギン酸エステルを、所定条件で用いることで、優れた品質のベーカリー食品が得られることを見出した。
【0008】
本発明は前記の知見に基づくものであり、小麦粉、(A)ステアロイル乳酸塩、(B)L-アスコルビン酸及び(C)アルギン酸エステルを含有するベーカリー食品用ミックスであって、
小麦粉100質量部に対する、(A)ステアロイル乳酸塩の量をA質量部、(B)Lーアスコルビン酸の量をB質量部、(C)アルギン酸エステルの量をC質量部とした時に、下記の式を満たす、ベーカリー食品用ミックスを提供するものである。
式:C>10*A*√B
【0009】
また本発明は、前記ベーカリー食品用ミックスを用いて製造したベーカリー食品を提供する。
更に本発明は、前記ベーカリー食品用ミックスを用いるベーカリー食品の製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ボリュームある外観及び口溶けや歯切れといった食感が従来に比して向上したベーカリー食品が得られるベーカリー食品用ミックスを提供することができる。本発明のベーカリー食品用ミックスは、生地を冷凍する工程を経て製造されても外観及び食感に優れるベーカリー食品を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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