特許ウォッチ

公開番号2025125717
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021829
出願日2024-02-16
発明の名称電子時計、電子時計の制御方法及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人光陽国際特許事務所
主分類G04C 3/00 20060101AFI20250821BHJP(時計)
要約【課題】電子時計が正常に動作していないとの誤認を生じにくくする。
【解決手段】電子時計は、秒針と、所定デザインを有する文字板と、現在時刻の秒を表示するように秒針を運針させる第1モードと、秒針の運針を停止させる第2モードと、を切り替え可能な制御部と、を備え、制御部は、第1モードから第2モードに切り替える場合に、文字板に対して垂直な視認方向から見て秒針の外観が文字板の所定デザインに統合される所定位置に秒針を移動させ、所定位置で秒針を停止させる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
秒針と、
所定デザインを有する文字板と、
現在時刻の秒を表示するように前記秒針を運針させる第１モードと、前記秒針の運針を停止させる第２モードと、を切り替え可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第１モードから前記第２モードに切り替える場合に、前記文字板に対して垂直な視認方向から見て前記秒針の外観が前記文字板の前記所定デザインに統合される所定位置に前記秒針を移動させ、前記所定位置で前記秒針を停止させる、
電子時計。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記所定位置は、当該所定位置にある前記秒針を前記視認方向から見た外観と、前記文字板の前記所定デザインのうち前記視認方向から見て前記所定位置にある前記秒針に重なる部分とが略一致する位置である、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項３】
前記所定位置は、当該所定位置にある前記秒針を前記視認方向から見た外観と、前記視認方向から見た前記文字板の前記所定デザインと、の組み合わせにより所定の複合デザインが完成する位置である、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項４】
前記制御部は、複数の前記所定位置がある場合に、前記複数の所定位置のうち前記第１モードから前記第２モードへの切り替え時点における前記秒針の位置に最も近い所定位置に前記秒針を移動させる、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項５】
前記文字板の前記所定デザインの少なくとも一部を変更する変更手段を備え、
前記制御部は、前記第１モードから前記第２モードに切り替える場合に、前記秒針が前記所定位置にある場合に前記秒針の外観が前記文字板の前記所定デザインに統合されるように、前記変更手段により前記所定デザインの前記少なくとも一部を変更させる、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項６】
前記変更手段は、前記文字板の前記所定デザインの前記少なくとも一部を構成する画像を表示する表示部である、
請求項５に記載の電子時計。
【請求項７】
前記制御部は、前記第１モードから前記第２モードへの切り替えを指示するユーザの操作がなされたことに応じて前記第１モードから前記第２モードに切り替える場合に、前記第１モードにおける前記秒針の運針速度よりも速い速度で前記秒針を前記所定位置に移動させ、前記所定位置で前記秒針を停止させる、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項８】
前記制御部は、ユーザの操作に基づかずに前記第１モードから前記第２モードに切り替える場合に、前記第１モードにおける前記秒針の運針速度で前記秒針を前記所定位置に移動させ、前記所定位置で前記秒針を停止させる、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項９】
前記制御部は、前記第２モードから前記第１モードへの切り替えを指示するユーザの操作がなされたことに応じて前記第２モードから前記第１モードに切り替える場合に、前記第１モードにおける前記秒針の運針速度よりも速い速度で前記秒針を現在時刻の秒に対応する位置に移動させる、
請求項１に記載の電子時計。
【請求項１０】
前記制御部は、ユーザの操作に基づかずに前記第２モードから前記第１モードに切り替える場合に、前記所定位置にある前記秒針により表示される秒が現在時刻の秒と一致したタイミングで前記秒針の運針を再開させる、
請求項１に記載の電子時計。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電子時計、電子時計の制御方法及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、複数の指針によりアナログ方式で時刻を表示する電子時計において、秒針を停止させることで消費電力を低減する技術が知られている（例えば、特許文献１）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－００６３７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、秒針を停止させると、電池切れや故障等により電子時計全体の動作が停止しているようにも見えるため、電子時計が正常に動作していないとの誤認が生じやすいという課題がある。
【０００５】
本発明は、電子時計が正常に動作していないとの誤認を生じにくくすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記課題を解決するため、本発明に係る電子時計は、
秒針と、
所定デザインを有する文字板と、
現在時刻の秒を表示するように前記秒針を運針させる第１モードと、前記秒針の運針を停止させる第２モードと、を切り替え可能な制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第１モードから前記第２モードに切り替える場合に、前記文字板に対して垂直な視認方向から見て前記秒針の外観が前記文字板の前記所定デザインに統合される所定位置に前記秒針を移動させ、前記所定位置で前記秒針を停止させる。
【発明の効果】
【０００７】
本発明によれば、電子時計が正常に動作していないとの誤認を生じにくくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
電子時計の外観を示す図である。
電子時計の機能構成を示すブロック図である。
（ａ）は、通常モードにおけるアナログ表示部を示す図であり、（ｂ）は、省電力モードにおけるアナログ表示部を示す図である。
（ａ）は、通常モードにおけるアナログ表示部を示す図であり、（ｂ）は、省電力モードにおけるアナログ表示部を示す図である。
（ａ）は、通常モードにおけるアナログ表示部を示す図であり、（ｂ）は、省電力モードにおけるアナログ表示部を示す図である。
（ａ）は、通常モードにおけるアナログ表示部を示す図であり、（ｂ）は、省電力モードにおけるアナログ表示部を示す図である。
動作モード制御処理の制御手順を示すフローチャートである。
変形例に係る電子時計の機能構成を示すブロック図である。
（ａ）は、通常モードにおけるアナログ表示部及びデジタル表示部を示す図であり、（ｂ）は、省電力モードにおけるアナログ表示部及びデジタル表示部を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図１は、電子時計１の外観を示す図である。電子時計１は、アナログ表示部２０及び図示略の回路基板等が内部に格納された筐体１０１と、筐体１０１に取り付けられた２本のバンド１０２とを備える。電子時計１は、バンド１０２を手首に巻き回すことでユーザの手首に装着されて用いられる腕時計である。筐体１０１の側面には、ユーザの操作を受け付けるための複数の操作ボタン３１が設けられている。
【００１０】
図２は、電子時計１の機能構成を示すブロック図である。電子時計１は、ＣＰＵ１１（Central Processing Unit）（制御部、制御手段）と、ＲＡＭ１２（Random Access Memory）と、記憶部１３と、アナログ表示部２０と、操作部３０と、計時部４０と、照明部５０と、通信部６０と、を備える。電子時計１の各部は、バス等のデータ伝送経路を介して接続されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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