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公開番号2025123777
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-25
出願番号2024019441
出願日2024-02-13
発明の名称触媒
出願人日清紡ホールディングス株式会社,国立大学法人群馬大学
代理人弁理士法人はるか国際特許事務所
主分類H01M 4/90 20060101AFI20250818BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】酸素還元反応及び酸素発生反応について高い初期活性及び耐久性を有する触媒を提供する。
【解決手段】触媒は、炭素担体と、炭素担体に担持された遷移金属含有触媒とを含む触媒であって、ラマンスペクトルにおいてラマンシフト1350cm-1付近のD1バンドと、ラマンシフト1590cm-1付近のGバンドとを示し、XPSスペクトルにおいてB1sスペクトルをピーク分離して得られる、結合エネルギー192.0±0.3eVの特定のホウ素原子のピークを示し、下記特性:(p1)ラマン分光法によるD1-FWHMが112cm-1以下、且つXPSによる特定B/C%が0.7%以上;(p2)D1-FWHMが52cm-1以上、112cm-1以下、且つ特定B/C%が0.1%以上;(p3)ラマン分光法によるID1/IG比が1.06以上、且つ特定B/C%が0.7%以上;、又は(p4)ID1/IG比が1.06以上、1.99以下、且つ特定B/C%が0.1%以上;を有する。
【選択図】なし


特許請求の範囲【請求項1】
炭素担体と、前記炭素担体に担持された遷移金属含有触媒とを含む触媒であって、
ラマン分光法により得られるラマンスペクトルにおいて、ラマンシフト1350cm
-1
付近にピークトップを有するD1バンドと、ラマンシフト1590cm
-1
付近にピークトップを有するGバンドとを示し、
X線光電子分光法により得られる光電子スペクトルにおいて、ホウ素原子の1s軌道に由来するB1sスペクトルをピーク分離して得られる、結合エネルギー192.0±0.3eVの範囲内にピークトップを有する特定ホウ素原子ピークを示し、
下記特性(p1)、(p2)、(p3)又は(p4):
(p1)前記ラマン分光法により得られる前記D1バンドの半値全幅であるD1-FWHMが112cm
-1
以下であり、且つ、前記X線光電子分光法により得られる炭素原子の濃度に対する前記特定ホウ素原子ピークを示す特定ホウ素原子の濃度の比率である特定B/C%が0.7%以上である;、
(p2)前記D1-FWHMが52cm
-1
以上、112cm
-1
以下であり、且つ、前記特定B/C%が0.1%以上である;、
(p3)前記ラマン分光法により得られる前記Gバンドのピークトップの強度に対する前記D1バンドのピークトップの強度の比であるI
D1
/I

比が1.06以上であり、且つ、前記特定B/C%が0.7%以上である;、
(p4)前記I
D1
/I

比が1.06以上、1.99以下であり、且つ、前記特定B/C%が0.1%以上である;
を有する触媒。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記特性(p1)を有する、
請求項1に記載の触媒。
【請求項3】
前記特性(p2)を有する、
請求項1に記載の触媒。
【請求項4】
前記特性(p3)を有する、
請求項1に記載の触媒。
【請求項5】
前記特性(p4)を有する、
請求項1に記載の触媒。
【請求項6】
CuKα線を用いた粉末X線回折により得られるX線回折図形における炭素の(002)回折線から得られる結晶子サイズLcが、2.50nm以下を示す、
請求項1乃至5のいずれかに記載の触媒。
【請求項7】
ラマン分光法により得られるラマンスペクトルにおいて、ラマンシフト1500cm
-1
付近にピークトップを有するD4バンドを示し、
前記Gバンドのピークトップの強度に対する前記D4バンドのピークトップの強度の比であるI
D4
/I

比が0.05以上である、
請求項1乃至5のいずれかに記載の触媒。
【請求項8】
ラマン分光法により得られるラマンスペクトルにおいて、ラマンシフト1500cm
-1
付近にピークトップを有するD4バンドを示し、
前記ラマン分光法により得られる前記D4バンドの半値全幅であるD4-FWHMが250cm
-1
以下である、
請求項1乃至5のいずれかに記載の触媒。
【請求項9】
元素分析により得られる炭素原子含有量に対する窒素原子含有量の比率が0.1%以上である、
請求項1乃至5のいずれかに記載の触媒。
【請求項10】
X線光電子分光法により得られる炭素原子の濃度に対する窒素原子の濃度の比率が0.1%以上である、
請求項1乃至5のいずれかに記載の触媒。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素担体と当該炭素担体に担持された遷移金属含有触媒とを含む触媒に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、炭素六角網面のプレートレット構造を有するカーボンナノファイバーを含む酸素発生電極用導電助剤が記載されている。また、非特許文献1には、コバルト、ホウ素原子、窒素原子及びカーボンナノチューブを含み、酸素発生反応及び水素発生反応について活性を有する触媒が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019-039538号
【非特許文献】
【0004】
Advanced Functional Materials, 2018, Volume 28, Issue 26, 1801136
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、本発明の発明者らは、金属空気二次電池用電極触媒に関し、放電に関する酸素還元反応(ORR)のみならず、充電に関する酸素発生反応(OER)についても高い初期活性及び耐久性を有する触媒の開発を進めてきた。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みて為されたものであり、酸素還元反応及び酸素発生反応について高い初期活性及び耐久性を有する触媒を提供することをその目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]上記課題を解決するための本発明の一実施形態に係る触媒は、炭素担体と、前記炭素担体に担持された遷移金属含有触媒とを含む触媒であって、ラマン分光法により得られるラマンスペクトルにおいて、ラマンシフト1350cm
-1
付近にピークトップを有するD1バンドと、ラマンシフト1590cm
-1
付近にピークトップを有するGバンドとを示し、X線光電子分光法により得られる光電子スペクトルにおいて、ホウ素原子の1s軌道に由来するB1sスペクトルをピーク分離して得られる、結合エネルギー192.0±0.3eVの範囲内にピークトップを有する特定ホウ素原子ピークを示し、下記特性(p1)、(p2)、(p3)又は(p4):(p1)前記ラマン分光法により得られる前記D1バンドの半値全幅であるD1-FWHMが112cm
-1
以下であり、且つ、前記X線光電子分光法により得られる炭素原子の濃度に対する前記特定ホウ素原子ピークを示す特定ホウ素原子の濃度の比率である特定B/C%が0.7%以上である;、(p2)前記D1-FWHMが52cm
-1
以上、112cm
-1
以下であり、且つ、前記特定B/C%が0.1%以上である;、(p3)前記ラマン分光法により得られる前記Gバンドのピークトップの強度に対する前記D1バンドのピークトップの強度の比であるI
D1
/I

比が1.06以上であり、且つ、前記特定B/C%が0.7%以上である;、(p4)前記I
D1
/I

比が1.06以上、1.99以下であり、且つ、前記特定B/C%が0.1%以上である;を有する。本発明によれば、酸素還元反応及び酸素発生反応について高い初期活性及び耐久性を有する触媒が提供される。
【0008】
[2]前記[1]の触媒は、前記特性(p1)を有することとしてもよい。[3]前記[1]又は[2]の触媒は、前記特性(p2)を有することとしてもよい。[4]前記[1]乃至[3]のいずれかの触媒は、前記特性(p3)を有することとしてもよい。[5]前記[1]乃至[4]のいずれかの触媒は、前記特性(p4)を有することとしてもよい。
【0009】
[6]前記[1]乃至[5]のいずれかの触媒は、CuKα線を用いた粉末X線回折により得られるX線回折図形における炭素の(002)回折線から得られる結晶子サイズLcが、2.50nm以下を示すこととしてもよい。
【0010】
[7]前記[1]乃至[6]のいずれかの触媒は、ラマン分光法により得られるラマンスペクトルにおいて、ラマンシフト1500cm
-1
付近にピークトップを有するD4バンドを示し、前記Gバンドのピークトップの強度に対する前記D4バンドのピークトップの強度の比であるI
D4
/I

比が0.05以上であることとしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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