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公開番号
2025118770
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025076714,2023200039
出願日
2025-05-02,2018-05-01
発明の名称
アレルギーの抗原およびそのエピトープ
出願人
学校法人藤田学園
,
ホーユー株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C07K
14/435 20060101AFI20250805BHJP(有機化学)
要約
【課題】エビに対するアレルギーの新規抗原、エビに対するアレルギーの診断方法および診断キット、当該抗原を含む医薬組成物、当該抗原が除去されたエビまたはエビ加工品、ならびに対象物におけるエビ抗原の有無を判定するためのテスター組成物を提供する。
【解決手段】抗原のエピトープを含むポリペプチド、当該ポリペプチドを含むアレルギーの診断キット、診断用組成物、及び診断方法、当該ポリペプチドを含む医薬組成物、ならびに、当該ポリペプチドを含む抗原が除去若しくは低減された原料又は加工品、さらに、対象物における抗原の有無を判定するためのテスター組成物を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
アレルギー患者のIgE抗体に特異的に結合するポリペプチドであって、以下のポリペプチドのいずれか一つである、ポリペプチド。
(E1)(i)配列番号558-565のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号558-565において、配列番号558の4、5、7、8、10、11、12、13、14、15番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E2)(i)配列番号566-581、949のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号566-581、949において、配列番号566の1、3、4、5、6、7、8、9、11、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E3)(i)配列番号582-585、950のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号582-585、950において、配列番号582の9、10、11、12、13番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E4)(i)配列番号586-593、951のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号586-593、951において、配列番号586の2、4、5、6、7、10、11、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E5)(i)配列番号594-598、952のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号594-598、952において、配列番号594の9、11、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E6)(i)、配列番号599-613、953、954のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号599-613、953、954において、配列番号599の2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E7)(i)配列番号614-623、955のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)、配列番号614-623、955において、配列番号614の1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、13、14、15番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E8)(i)配列番号624-633のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号624-633において、配列番号624の3、5、6、7、8、10、11、12、14番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E9)(i)配列番号634-639のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号634-639において、配列番号634の4、6、8、10、11番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E10)(i)配列番号640-653、956、957のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号640-653、956、957において、配列番号640の4、6、8、9、11、14、15番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E11)(i)配列番号654-670のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号654-670において、配列番号654の2、4、5、6、7、8、9、10、12、13、15番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E12)配列番号671のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E13)(i)配列番号672-677、958のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号672-677、958において、配列番号672の6、7、8、9、10、14番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基に相当する任意のアミノ酸残基に置換されていてもよい。
(E14)配列番号678-680のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E15)(i)配列番号681-685のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号681-685において、配列番号681の10番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E16)(i)配列番号686-690、959,960のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号686-690、959,960において、配列番号686の4、5、6、7、9、10、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E17)(i)配列番号691-696、961のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号691-696、961において、配列番号691の7、10、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E18)(i)配列番号697-703のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号697-703において、配列番号697の1、3、5番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E19)配列番号704のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E20)配列番号705-707のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E21)(i)配列番号708-716、962、963のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号708-716、962、963において、配列番号708の1、2、4、5、7、8、9、10、12、13、15番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E22)(i)配列番号717-724、964のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号717-724、964において、配列番号717の2、4、5、6、8、9、10、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E23)配列番号725-728のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E24)(i)配列番号729-740、965、966のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号729-740、965、966において、配列番号729の4、5、6、7、8、9、11、12番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E25)(i)配列番号741-749、967、968のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号741-749、967、968において、配列番号741の3、5、6、8、9、10、11、13番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E26)配列番号750-751のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E27)(i)配列番号752-764、969、970のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
(ii)配列番号752-764、969、970において、配列番号752の3、4、5、7、8、9、10、11番目のアミノ酸残基に相当する1つないし複数のアミノ酸残基が任意のアミノ酸残基に置換されている、アミノ酸配列を含むポリペプチド;
(E28)(i)配列番号765-769のアミノ酸配列を含むポリペプチド;
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも1つを含む、アレルギーの診断キット。
【請求項3】
アレルギーの診断用組成物であって、請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも一つを含む、前記診断用組成物。
【請求項4】
対象のアレルギーを診断するための指標を提供する方法であって、以下の工程:
(i)対象から得られた試料を抗原に接触させる、ここで当該試料はIgE抗体が含まれる溶液である;
(ii)対象から得られた試料中のIgE抗体と当該抗原との結合を検出する;
(iii)対象のIgE抗体と当該抗原との結合が検出された場合、対象がアレルギーであることの指標が提供される;
を含み、ここで当該抗原は、請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも一つである、前記方法。
【請求項5】
請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも一つを含む医薬組成物。
【請求項6】
アレルギーを治療するための、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも一つと結合する抗体を含むことを特徴とする、対象物における抗原の有無を判定するためのテスター組成物。
【請求項8】
以下のいずれかのプライマー:
(a)請求項1に記載のポリペプチドをコードする核酸の塩基配列の一部及び/またはその相補鎖の一部を含むプライマー;または
(b)配列番号1、44、86、116、140、145、160、178、229、275、299、305、361、380、398、413、420、454、480、485、519、540または548で示される塩基配列の少なくとも1つの一部であるプライマーおよび/または配列番号1、44、86、116、140、145、160、178、229、275、299、305、361、380、398、413、420、454、480、485、519、540または548で示される塩基配列の少なくとも1つと相補的な配列の一部であるプライマー;
を含むことを特徴とする、対象物における抗原の有無を判定するためのテスター組成物。
【請求項9】
請求項1に記載のポリペプチドの原料・加工品中の有無を判定する方法であって、前記原料・加工品中に請求項1に記載のポリペプチドを検出する、ことを含む、前記方法。
【請求項10】
抗原が除去若しくは低減されていることを特徴とする原料又は加工品であって、当該抗原は請求項1に記載のポリペプチドの少なくとも一つである、前記原料又は加工品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、エビに対するアレルギーの新規抗原に関する。本発明はまた、エビに対するアレルギーの診断キット、診断用組成物、及び診断方法に関する。本発明はまた、当該抗原を含む医薬組成物、及び当該抗原が除去又は低減されたエビまたはエビ加工品に関する。本発明はさらに、対象物におけるエビ抗原の有無を判定するためのテスター組成物に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【0002】
本発明はまた、抗原のエピトープを含むポリペプチドに関する。本発明はまた、当該ポリペプチドを含むアレルギーの診断キット、診断用組成物、及び診断方法に関する。本発明はまた、当該ポリペプチドを含む医薬組成物、及び当該ポリペプチドが除去若しくは低減された原料又は加工品に関する。本発明はさらに、当該ポリペプチドが除去若しくは低減された加工品の製造方法に関する。本発明はさらにまた、対象物における当該ポリペプチドを含む抗原の有無を判定するためのテスター組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
アレルギー患者の血清及び組織中では、特定の抗原(以下、アレルゲンともいう)に特異的なIgE抗体が産生される。このIgE抗体と特定の抗原の相互作用により生じた生理学的結果によりアレルギー反応が惹起される。抗原とは、広義にはアレルギー症状を引き起こす食品・食材等を示し、狭義には特異的なIgE抗体が結合する、食品・食材等に含まれるタンパク質(以下、アレルゲンコンポーネントともいう)をいう。
【0004】
従来のアレルギー検査薬においては、単にアレルゲン候補の食品・食材等をすりつぶして抗原試薬を作成していることが多い(特許文献1)。このため、従来の抗原試薬中に含まれる多数のアレルゲンコンポーネントの中で、IgE抗体との結合について陽性反応が判定可能な閾値を超える含有量であった場合にのみ、アレルギー検査における陽性反応を検出することが可能であり、診断効率は十分に高いとはいえない状態であった。
【0005】
アレルゲン候補の食品・食材において、いくつかのアレルゲンコンポーネントが示唆され、検査キットとして商品化もされている。アレルギー検査の信頼度を高めるためには、アレルゲンコンポーネントを網羅的に特定する必要があるところ、上記アレルゲンコンポーネントの測定による患者検出率はまだまだ不十分である。エビの新規アレルゲンを同定することは、診断薬の精度を高めるだけでなく、低アレルゲン食品、低アレルゲン食材や治療薬のターゲットとしても非常に重要である。
【0006】
一方、タンパク質の分離・精製に関しては、近年、少量のサンプルから多様なタンパク質を分離精製する方法として、1次元目に等電点電気泳動を行い、2次元目にSDS-PAGE(ドデシル硫酸ナトリウム―ポリアクリルアミドゲル電気泳動)を行う2次元電気泳動法が用いられている。出願人らはこれまでに、分離能が高い2次元電気泳動法を開発してきた(特許文献2~5)。
【0007】
アレルゲン特異的IgE抗体はアレルゲンコンポーネント中の特定のアミノ酸配列であるエピトープを認識して結合する。しかしながら、アレルゲンコンポーネントについてエピトープまで解析されている例は若干数あるものの(非特許文献1)、極めて少ないのが現状である。また、エピトープを含むポリペプチドを利用したアレルギーの診断キットも現時点では市場に存在しない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2002-286716
特開2011-33544
特開2011-33546
特開2011-33547
特開2011-33548
【非特許文献】
【0009】
Matsuo, H., et al., J. Biol. Chem., (2004), Vol.279, No.13, pp.12135-12140
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、エビに対するアレルギーの新規抗原を提供する。本発明はまた、エビに対するアレルギーの診断方法及び診断キットを提供する。本発明はまた、当該抗原を含む医薬組成物、及び当該抗原が除去又は低減されたエビまたはエビ加工品を提供する。本発明はさらに、対象物におけるエビ抗原の有無を判定するためのテスター組成物を提供する。
(【0011】以降は省略されています)
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