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公開番号
2025118187
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013342
出願日
2024-01-31
発明の名称
糸巻取機
出願人
村田機械株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B65H
54/70 20060101AFI20250805BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】吸引ダクトに吸引空気流が発生していない状態において糸継ぎ動作が実施される場合であっても、糸継ぎ動作に係る不具合の発生を回避できる糸巻取機を提供する。
【解決手段】紡績機1は、第一捕捉部33を有するサクションノズル27と、糸Y2に空気を吹き付けて糸Y2を捕捉する機能を有する吸引装置13と、を備え、台車コントローラ32は、ブロワ55による吸引空気流が第一吸引ダクト51及び第二吸引ダクト52に発生しなくなった状態において糸継ぎ動作が所定回数実施されると、糸継台車3を紡績ユニット2に対する作業位置において待機させ、ブロワ55による吸引空気流が第一吸引ダクト51及び第二吸引ダクト52に再び発生した状態となると、第一吸引ダクト51及び第二吸引ダクト52を介して糸片が回収ボックス58に回収される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
糸を供給する給糸装置と、前記給糸装置から供給された前記糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、をそれぞれ有する複数の巻取ユニットと、
前記給糸装置からの第一糸と、前記巻取装置の前記パッケージからの第二糸と、の糸継ぎを行う糸継装置と、
前記第一糸を前記糸継装置に案内する第一捕捉装置であって、圧縮空気の噴射によって前記第一糸の糸端を吸引して捕捉する第一捕捉部を有する該第一捕捉装置と、
前記第二糸を前記糸継装置に案内する第二捕捉装置であって、圧縮空気の噴射によって前記第二糸の糸端を吸引して捕捉する第二捕捉部、又は、前記第二糸に圧縮空気を吹き付けて前記第二糸を捕捉する機能を有する該第二捕捉装置と、
前記第一捕捉装置及び前記第二捕捉装置に接続される吸引ダクトと、
前記吸引ダクトに吸引空気流を発生させるブロワと、
糸継ぎ動作によって発生する糸片を前記吸引ダクトを介して回収する回収部と、
前記第一捕捉装置を有し、前記複数の巻取ユニットの配列方向に沿って移動可能に設けられる台車と、
前記台車の動作を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生しなくなった状態において前記糸継ぎ動作が所定回数実施されると、前記台車を前記巻取ユニットに対する作業位置において待機させ、
前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに再び発生した状態となると、前記吸引ダクトを介して前記糸片が前記回収部に回収される、糸巻取機。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第一捕捉装置及び前記第二捕捉装置によって前記糸継装置に案内された前記糸を切断する切断装置を備え、
前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生しなくなった状態において前記切断装置によって切断された前記糸の前記糸片は、当該糸片が発生した前記巻取ユニットに対する回収位置において前記吸引ダクトに滞留し、
前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに再び発生した状態となると、滞留していた前記糸片が前記回収部に回収される、請求項1に記載の糸巻取機。
【請求項3】
前記制御部は、前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生しなくなった状態において、同一の前記巻取ユニットにおいて糸継ぎ動作が前記所定回数実施されると、前記台車を当該巻取ユニットに対する作業位置において待機させる、請求項1又は2に記載の糸巻取機。
【請求項4】
前記所定回数は、1回である、請求項1~3のいずれか一項に記載の糸巻取機。
【請求項5】
前記第二捕捉装置は、複数の前記巻取ユニットのそれぞれに設けられており、前記第二糸に圧縮空気を吹き付けて前記第二糸を捕捉する機能を有し、
前記吸引ダクトにおいて前記吸引空気流が発生しなくなった状態において、一つの前記巻取ユニットにおいて前記糸継ぎ動作を行っている場合、前記糸継ぎ動作が必要である他の前記巻取ユニットにおいては前記第二捕捉装置によって前記第二糸を捕捉させる、請求項1~4のいずれか一項に記載の糸巻取機。
【請求項6】
前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに再び発生した状態となると、前記第一捕捉装置及び前記第二捕捉装置において前記糸片を前記吸引ダクトに送出する送出動作を実施させる、請求項1~5のいずれか一項に記載の糸巻取機。
【請求項7】
前記糸の欠陥を検出する検出装置と、
前記パッケージを巻き取り方向とは逆方向に回転させる逆転装置と、を備え、
前記逆転装置は、前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生しなくなった状態において、前記検出装置によって検出された前記糸の欠陥の長さが所定長さよりも長い場合には、前記欠陥を除去するために必要な前記パッケージの逆方向への回転量よりも少ない回転量で前記パッケージを回転させた後に前記パッケージの回転を停止させる、請求項1~6のいずれか一項に記載の糸巻取機。
【請求項8】
前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生する第一の状態と、前記ブロワによる前記吸引空気流が前記吸引ダクトに発生しない第二の状態とに切り替える操作部を備え、
前記操作部において前記第二の状態に切り替える操作が行われると、前記吸引ダクトにおいて前記吸引空気流が直ちに発生しなくなる、請求項1~7のいずれか一項に記載の糸巻取機。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、糸巻取機に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
糸巻取機は、糸を供給する給糸装置と、給糸装置から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、を有する複数の巻取ユニットと、給糸装置からの第一糸と、巻取装置のパッケージからの第二糸と、の糸継ぎを行う糸継装置と、第一糸を糸継装置に案内する第一捕捉装置と、第二糸を糸継装置に案内する第二捕捉装置と、第一捕捉装置及び第二捕捉装置に接続される吸引ダクトと、吸引ダクトに吸引空気流を発生させるブロワと、糸継ぎ動作によって発生する糸片を吸引ダクトを介して回収する回収部と、を備える(例えば、特許文献1参照)。第一捕捉装置及び第二捕捉装置は、接続されている吸引ダクトの吸引空気流によって糸を捕捉する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-183338号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
糸巻取機では、回収部に回収された糸片を取り除く回収作業又は回収部の清掃作業を定期的に行う必要がある。各種作業を行う際には、例えば、回収部が収容されている筐体のドアを開ける。ドアを開けると、回収部内の圧力が大気圧となるため、回収部に接続された吸引ダクトにおいて吸引空気流が発生しない状態となる。これにより、吸引ダクトに接続されている第一捕捉装置及び第二捕捉装置における吸引力が低下する。糸巻取機では、通常、糸巻取機において各種作業を実施する場合には、第一捕捉装置及び第二捕捉装置を使用した糸継ぎ動作を実施させないようにしているが、糸継ぎ動作の実施中に各種作業が実施される場合がある。この場合、糸継ぎ動作の実施中に第一捕捉装置及び第二捕捉装置の吸引力が低下するため、糸継ぎ動作を行うことができなくなる。
【0005】
また、糸継ぎ動作の実施後、糸継ぎ動作によって発生した糸片は、吸引ダクトを介して回収部に回収される。しかしながら、吸引ダクトに吸引空気流が発生していない状態において糸継ぎ動作が実施され、吸引ダクトに糸片が多量に溜まると、吸引ダクトに糸片が詰まる等の不具合が生じ得る。
【0006】
本発明の一側面は、吸引ダクトに吸引空気流が発生していない状態において糸継ぎ動作が実施される場合であっても、糸継ぎ動作に係る不具合の発生を回避できる糸巻取機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一側面に係る糸巻取機は、糸を供給する給糸装置と、給糸装置から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取装置と、をそれぞれ有する複数の巻取ユニットと、給糸装置からの第一糸と、巻取装置のパッケージからの第二糸と、の糸継ぎを行う糸継装置と、第一糸を糸継装置に案内する第一捕捉装置であって、圧縮空気の噴射によって第一糸の糸端を吸引して捕捉する第一捕捉部を有する該第一捕捉装置と、第二糸を糸継装置に案内する第二捕捉装置であって、圧縮空気の噴射によって第二糸の糸端を吸引して捕捉する第二捕捉部、又は、第二糸に圧縮空気を吹き付けて第二糸を捕捉する機能を有する該第二捕捉装置と、第一捕捉装置及び第二捕捉装置に接続される吸引ダクトと、吸引ダクトに吸引空気流を発生させるブロワと、糸継ぎ動作によって発生する糸片を吸引ダクトを介して回収する回収部と、第一捕捉装置を有し、複数の巻取ユニットの配列方向に沿って移動可能に設けられる台車と、台車の動作を制御する制御部と、を備え、制御部は、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態において糸継ぎ動作が所定回数実施されると、台車を巻取ユニットに対する作業位置において待機させ、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに再び発生した状態となると、吸引ダクトを介して糸片が回収部に回収される。
【0008】
本発明の一側面に係る糸巻取機では、第一捕捉装置は、第一捕捉部を有する。第一捕捉部は、圧縮空気の噴射によって第一糸の糸端を吸引しながら捕捉する。これにより、第一捕捉装置は、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態であっても、第一糸を捕捉して糸継装置に案内することができる。第二捕捉装置は、第二捕捉部、及び、第二糸に空気を吹き付けて第二糸を捕捉する機能の少なくとも一方を有する。これにより、第二捕捉装置は、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態であっても、第二糸を捕捉して糸継装置に案内することができる。そのため、糸巻取機では、糸継ぎ動作中に回収部の清掃作業等が行われて、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態であっても、第一糸と第二糸に圧縮空気が作用しているため、糸継ぎ動作を行うことができる。したがって、糸巻取機では、糸継ぎ動作の失敗を回避できる。
【0009】
また、糸巻取機では、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態において糸継ぎ動作が所定回数実施されると、台車を巻取ユニットに対する作業位置において待機させる。このように、糸巻取機では、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態における糸継ぎ動作の実施回数を所定回数以下に制限しているため、糸継ぎ動作によって発生した糸片が吸引ダクトに多量に溜まるおそれがない。そのため、糸巻取機では、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに再び発生した状態となると、吸引ダクトに糸片が詰まることなく、吸引ダクトを介して糸片が回収部に回収される。したがって、糸巻取機では、吸引ダクトに吸引空気流が発生していない状態において糸継ぎ動作が実施された場合であっても、糸継ぎ動作に係る不具合の発生を回避できる。
【0010】
一実施形態においては、糸巻取機は、第一捕捉装置及び第二捕捉装置によって糸継装置に案内された糸を切断する切断装置を備え、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに発生しなくなった状態において切断装置によって切断された糸の糸片は、糸片が発生した巻取ユニットに対する回収位置において吸引ダクトに滞留し、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに再び発生した状態となると、滞留していた糸片が回収部に回収されてもよい。この構成では、切断装置による糸の切断によって発生した糸片が、ブロワによる吸引空気流が吸引ダクトに再び発生した状態となると回収部に自動的に回収されるため、吸引ダクトにおいて糸片が詰まる等の不具合の発生を回避できる。
(【0011】以降は省略されています)
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